旅行や出張で飛行機を利用する際、ヘアアイロンを持って行きたいと考える方は多いのではないでしょうか。JALでは、ヘアアイロンの種類によって機内持ち込みや預け入れの規定が異なるため、事前に確認が必要です。
コンセント式なら制限なく持ち込める一方で、充電式は電池を取り外す必要があり、ガス式は1人1個までという制限があります。また、国際線の場合は液体物の持ち込み制限にも注意が必要です。この記事では、JALでヘアアイロンを持ち運ぶ際の具体的なルールを詳しく解説していきます。
記事のポイント！
- ヘアアイロンの電源タイプによる持ち込み・預け入れルールの違い
- 国内線と国際線での規制の違いと注意点
- モバイルバッテリーや液体物に関する制限事項
- 機内での使用に関する規定
JALでヘアアイロンを持ち込む際の基本ルールと注意点
- コンセント式ヘアアイロンは機内持ち込みと預け入れが可能
- 充電式ヘアアイロンは電池を取り外せば持ち込み可能
- ガス式ヘアアイロンは1人1個まで持ち込み可能
- ヘアアイロンの機内使用は全面禁止となっている
- 国際線の場合はコード式でも航空会社ごとの規定を要確認
- バッテリー搭載機種は2025年1月から保護対策が必要
コンセント式ヘアアイロンは機内持ち込みと預け入れが可能
JALでは、コンセント式のヘアアイロンについては、機内持ち込みと預け入れの両方が可能です。個数制限も設けられていないため、複数持ち込むことができます。
コンセント式は電源供給が外部からのみとなるため、機内での発火リスクが低く、比較的規制が緩やかになっています。ただし、持ち込む際は専用のケースに入れるなど、破損を防ぐ対策をとることをお勧めします。
国内線に関しては、どの航空会社でも同様の規定となっています。これは国土交通省が定めた基準に基づいているためです。
ただし、機内での使用は禁止されています。これは発熱する機器の使用による安全性の観点からの制限です。
コンセント式は最も規制の少ないタイプですが、旅行先でコンセントの形状が異なる可能性もあるため、必要に応じて変換プラグの準備も検討しましょう。
充電式ヘアアイロンは電池を取り外せば持ち込み可能
充電式ヘアアイロンを持ち込む場合は、必ず電池を本体から取り外す必要があります。取り外した電池は機内持ち込みのみ可能で、預け入れることはできません。
電池が取り外せないタイプの充電式ヘアアイロンは、機内持ち込みも預け入れもできません。これは発火のリスクを考慮した安全対策です。
取り外した電池は、ショートを防ぐために端子部分をテープで保護するなどの措置が必要です。また、予備の電池を持ち込む場合も同様の対策が求められます。
リチウムイオン電池の場合、ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込みができません。電池の仕様を確認してから持ち込むようにしましょう。
また、機内での電池の装着や充電は禁止されています。目的地に到着してから使用するようにしてください。
ガス式ヘアアイロンは1人1個まで持ち込み可能
ガス式ヘアアイロンは、炭化水素ガスが充填されたものに限り、お一人様1個まで機内持ち込みまたは預け入れが可能です。ただし、補充用のガスカートリッジは持ち込み・預け入れともに禁止されています。
アイロン部分である熱源箇所には、必ず専用の安全カバーを取り付ける必要があります。これは使用時の事故を防ぐための重要な安全対策となっています。
ガス式は高圧ガスを使用するため、他の種類のヘアアイロンよりも規制が厳しくなっています。個数制限も設けられているため、複数持ち込む必要がある場合は、代替となる機器の使用を検討する必要があります。
機内での使用は他の種類同様に禁止されています。また、気圧の変化による影響も考えられるため、適切な保管方法で持ち運ぶことが重要です。
航空会社によって規制が異なる場合もあるため、JAL以外の航空会社を利用する際は、各社の規定を確認することをお勧めします。
ヘアアイロンの機内使用は全面禁止となっている
JALでは、全てのタイプのヘアアイロンについて、機内での使用を禁止しています。これは発熱する機器による火災リスクを防ぐための安全対策です。
座席にコンセントが設置されている場合でも、ヘアアイロンを使用することはできません。コンセントは主にノートパソコンなど、特定の電子機器用に設置されています。
機内のトイレでの使用も禁止されています。限られたスペースでの発熱機器の使用は、特に危険とされているためです。
また、機内の電源容量にも制限があるため、大きな電力を必要とするヘアアイロンの使用は適していません。搭乗中のヘアセットは、ブラシやコームなど非電源の道具を利用しましょう。
目的地での使用を想定して、到着後に時間に余裕を持った行動計画を立てることをお勧めします。
国際線の場合はコード式でも航空会社ごとの規定を要確認
国際線を利用する場合、コンセント式のヘアアイロンであっても、航空会社独自の規制が設けられている可能性があります。事前に利用する航空会社のウェブサイトで確認することが重要です。
また、国際線では液体物の持ち込み制限があり、スタイリング剤なども100ml以下の容器に入れ、透明な密閉袋に入れる必要があります。この袋は1リットル以下のサイズで、縦と横の合計が40cm以内のものを使用します。
海外の空港では、国によって独自の制限が設けられている場合があります。特に帰国便の際は、出発空港の規制を事前に確認することをお勧めします。
また、海外での使用を考える場合、電圧や周波数の違いにも注意が必要です。必要に応じて変圧器や変換プラグの準備も検討しましょう。
国によっては予想以上に厳しい規制が設けられている場合もあるため、余裕を持った確認が必要です。
バッテリー搭載機種は2025年1月から保護対策が必要
2025年1月1日からは、バッテリーを搭載した電子機器について、新たな規制が導入されます。これは機内持ち込み手荷物でも、偶発的な作動や損傷を防止するための措置が必要となります。
リチウムイオン電池を使用した機器は、持ち込む際に完全に電源をオフにする必要があります。スリープモードでは不十分とされています。
また、固いケースに入れて、衣類などで保護することが求められます。これは機器の損傷による発火を防ぐための対策です。
特に充電式のヘアアイロンを持ち込む場合は、バッテリーの保護にも注意が必要です。端子部分の絶縁や、専用のケースでの保管が推奨されます。
今後も安全規制は更新される可能性があるため、最新の情報を確認する習慣をつけることが大切です。
JALのヘアアイロン以外の手荷物ルール解説
- 機内持ち込み手荷物は1人1個までが基本
- モバイルバッテリーは必ず機内持ち込みが必要
- 液体物は100ml以下の容器に入れて持ち込み可能
- 国際線は液体物をジップロック付き透明袋に入れることが必須
- 預け入れ禁止品目にはライターや高圧ガスなどが該当
- まとめ：JALでヘアアイロンを持ち込む際は電源タイプで対応が異なる
機内持ち込み手荷物は1人1個までが基本
JALの国内線では、機内持ち込み手荷物について明確な規定が設けられています。お一人様につき、身の回り品1個と手荷物1個までとなっています。
100席以上の飛行機の場合、手荷物の3辺の合計が115cm以内（55cm×40cm×25cm）という制限があります。また、合計重量は10kgを超えないようにする必要があります。
100席未満の飛行機では、3辺の合計が100cm以内という、より厳しい制限が設けられています。機材の大きさによって収納スペースが異なるためです。
手荷物の中に入れる物品についても、航空法や国際民間航空機関（ICAO）の取り決めにより、世界共通の基本ルールが定められています。
ただし、航空会社によって細部が異なる場合があるため、JAL以外の航空会社を利用する際は、各社の規定を確認することが重要です。
モバイルバッテリーは必ず機内持ち込みが必要
モバイルバッテリーは、預け入れ手荷物として預けることができず、必ず機内持ち込み手荷物として持ち込む必要があります。これは安全対策のための重要な規定です。
持ち込み可能なモバイルバッテリーには容量制限があり、ワット時定格量が100Wh未満のものは制限なく持ち込めます。100Wh〜160Whの場合は、お一人様2個までという制限があります。
ワット時定格量が161Wh以上のモバイルバッテリーは、機内持ち込みも預け入れもできません。容量の確認方法は、製品の表示やメーカーのホームページで確認できます。
モバイルバッテリーはショートを防ぐため、個別に保護する必要があります。端子部分をテープで保護するなどの対策が求められます。
保安検査場で規定に合わないモバイルバッテリーが見つかった場合は、その場で破棄するしかありません。事前に容量を確認することが重要です。
液体物は100ml以下の容器に入れて持ち込み可能
JALの国内線では、お茶などの飲み物は機内持ち込みが可能です。保安検査場通過前に購入したペットボトルや、水筒・タンブラーに入った飲料水も持ち込むことができます。
ただし、アルコール飲料については制限があり、アルコール度数が70度を超えるものは持ち込みができません。また、化粧品類も1容器あたり0.5リットルまでという制限があります。
医薬品については、医薬品・医薬部外品の表示があるもの、または厚生労働省より製薬の認可が下りているものに限り持ち込みが可能です。容量は1容器0.5リットル以下で、お一人様2リットルまでとなっています。
スプレー類については、1容器0.5kgまたは0.5リットル以下で、お一人様2kgまたは2リットルまでであれば持ち込むことができます。ただし、害虫駆除目的の殺虫剤は持ち込みできません。
消毒用アルコールや除菌製品は、手指の消毒液など皮膚や金属に触れても問題のないものであれば持ち込みが可能です。ただし、空間除菌剤のように内容物が漏れ出した場合に皮膚や機体にダメージを与える危険性がある製品は持ち込めません。
国際線は液体物をジップロック付き透明袋に入れることが必須
国際線では、100mlを超える液体物を機内に持ち込む際には特別な規定があります。容器は100ml以下のものを使用し、それらをジッパー付きの透明なプラスチック製の袋に入れる必要があります。
この透明な袋は、容量1リットル以下のものを使用します。サイズの目安として、縦と横の合計が40cm以内のものが推奨されています。歯磨き粉やヘアジェル、ハンドクリーム、味噌、プリンなども液体物として扱われます。
ただし、医薬品や乳幼児用のミルク・ベビーフード、特別な制限食については、この液体物持ち込み制限の対象外となっています。
各国の空港では、それぞれ独自の制限が設けられている場合があります。特に帰国便の際は、出発空港の規制を事前に確認することが重要です。
国際線で液体物を持ち込む際は、保安検査場での確認がスムーズに行えるよう、あらかじめ規定に沿った梱包を行うことをお勧めします。
預け入れ禁止品目にはライターや高圧ガスなどが該当
預け入れ手荷物には、爆発物や発火性・引火性物質、有毒物質、高圧ガスなどの危険物を入れることはできません。これは航空法により定められた重要な規制です。
具体的には、花火、クラッカー、キャンプ用ストーブ、家庭用ストーブ、染料、ペンキ、殺虫剤、コンロ用カセットボンベ、ガスボンベ、スポーツ用酸素スプレーなどが該当します。
また、加熱式弁当のような化学反応を利用した商品や、瞬間冷却パックなども危険物に該当し、預け入れることができません。
喫煙用ライターについては、小型のものに限り、お一人様1個まで上着のポケットなどに入れて携帯する形での機内持ち込みは可能ですが、預け入れ手荷物に入れることはできません。
これらの規制は、飛行中の安全を確保するための重要な取り決めとなっています。規制品目を持ち込もうとした場合、空港で処分する必要が生じる可能性があります。
まとめ：JALでヘアアイロンを持ち込む際は電源タイプで対応が異なる
最後に記事のポイントをまとめます。
- コンセント式ヘアアイロンは個数制限なく持ち込み・預け入れが可能
- 充電式は電池を取り外して本体と別々に持ち込む必要がある
- ガス式は1人1個まで、安全カバー装着が必須
- 全てのタイプで機内での使用は禁止
- 2025年1月からバッテリー搭載機器は保護対策が必要
- 国際線は液体物の持ち込み制限に注意が必要
- モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み、預け入れ不可
- 機内持ち込み手荷物は身の回り品含め1人2個まで
- 液体物は100ml以下の容器に入れて持ち込み可能
- 危険物に該当する商品は持ち込み・預け入れともに不可
- 航空会社独自の規制がある場合も要確認
- 出発前の事前確認で安全・スムーズな搭乗が可能
