ジェットスターはJALグループのLCCとして人気の航空会社です。格安な料金で旅行できる一方で、JALとの提携により思いがけない特典やサービスを受けられる可能性があります。特に気になるのが、JALの誇る快適なラウンジの利用について。今回は、ジェットスター利用時のJALラウンジ利用条件や特典について詳しく解説します。
コードシェア便の利用やJALの会員ステータスによって、サクララウンジの利用が可能になる場合があります。また、JALマイルをジェットスターの特典航空券に交換したり、Club Jetstar入会に使用したりと、様々な連携サービスも展開されています。これらのサービスをうまく活用することで、LCC利用でもワンランク上の旅行を楽しむことができます。
記事のポイント！
- ジェットスターとJALのコードシェア便の種類と特典内容
- JALラウンジ利用条件と対象となる空港
- JALマイルの活用方法とポイント付与率
- 手荷物の無料預け入れ条件と制限事項
ジェットスターとJALのラウンジ利用の基本情報
- JALコードシェア便なら一部のラウンジが利用可能
- 成田空港第3ターミナルにはラウンジ施設なし
- サクララウンジはJMBサファイア以上が利用可能
- プレミアムエコノミーはビジネスクラスの座席とサービスを提供
- 手荷物は23kgまで2個無料で預け入れ可能
- マイル積算は「Starter Flex」運賃以上で30%付与
JALコードシェア便なら一部のラウンジが利用可能
ジェットスター便のJALコードシェア便を利用する場合、一定の条件下でJALのラウンジサービスを利用できます。搭乗クラスや会員ステータスによって利用できるラウンジが異なります。
JMBサファイア以上の会員ステータスをお持ちの方は、サクララウンジを利用することができます。ラウンジの利用には、搭乗当日の有効な搭乗券の提示が必要です。
なお、ラウンジの営業時間や混雑状況によっては利用できない場合もあります。また、到着時のラウンジ利用はできません。
ラウンジでは、飲み物やスナック類、Wi-Fiサービスなどが提供されています。具体的なサービス内容は各空港により異なる場合があります。
利用可能なラウンジは、新千歳、松山、福岡、熊本、宮崎、鹿児島、那覇空港などに設置されています。
成田空港第3ターミナルにはラウンジ施設なし
成田空港でジェットスターを利用する場合は、第3ターミナルを利用することになります。しかし、第3ターミナルにはラウンジ施設がないため、ラウンジサービスの提供はありません。
第2ターミナルからは650メートルの距離があり、徒歩で約15分かかります。荷物を持っての移動が大変な場合は、第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ無料の巡回バスを利用できます。
第3ターミナルには、9つの飲食店とコンビニ・書店を含む7つのショップが設置されています。400席あるフードコートは国内の空港としては最大級の規模です。
また、外貨両替機、バス乗車券の販売、鉄道乗車券の販売、手荷物の宅配便、手荷物の一時預かりなどのサービス施設も完備されています。
第3ターミナルでは、自動チェックイン機も設置されているため、チェックインカウンターに行かなくても搭乗手続きを済ませることができます。
サクララウンジはJMBサファイア以上が利用可能
JALのサクララウンジは、JMBサファイア以上の会員ステータスをお持ちの方が利用できます。これはジェットスターのコードシェア便を利用する場合も同様です。
ラウンジの利用には、同一日に出発するJALグループ便の搭乗が条件となります。会員本人に加えて、同一便に搭乗する同行者1名までが利用可能です。
ラウンジの入室手続きは、レセプションホールにある「ラウンジ入室リーダー」に搭乗券や2次元バーコード、ICカードなどをかざすことで完了します。
JMBクリスタル会員の方でも、ラウンジクーポンを利用することでサクララウンジを利用できます。当日申し込みの場合は1,000マイル、事前申し込みの場合は5,000マイルで5枚のクーポンと交換可能です。
ラウンジクーポンの有効期限は、引き換え申し込み日から6か月後の月末までとなっています。
プレミアムエコノミーはビジネスクラスの座席とサービスを提供
JALコードシェア便名でプレミアムエコノミークラスを予約すると、ジェットスター航空のビジネスクラスの座席と機内サービスを利用できます。
座席は前の座席との間隔が96cmあり、ゆとりのある革張りシートを完備。折り畳み式のフットレストも利用可能で、リラックスした姿勢で快適に過ごせます。
機内食は無料で提供され、アルコール飲料（ビール、ワイン、ウィスキーなど）やソフトドリンクも無料で楽しめます。スナック類も無料で提供されます。
アメニティキットとして、ブランケット、アイマスク、耳栓、空気注入式枕（ネックサポート）、歯ブラシなどが用意されています。
なお、JAL運賃に含まれるサービスが提供されない場合は、客室乗務員に申し出ることで対応可能です。その際は搭乗券の提示が必要です。
手荷物は23kgまで2個無料で預け入れ可能
JALコードシェア便を利用する場合、お手荷物は23kg以内のものを2個まで無料で預けることができます。ただし、乗継先の航空会社によって条件が異なる場合があります。
32kgを超えるお手荷物は預かることができません。ただし、フリーホイールモードの直立状態で移動可能な移動補助具（電動式車椅子など）は、この制限の対象外となります。
なお、ペットの預かりはできず、プライオリティバッゲージサービスも提供されていません。
成田国際空港では第3ターミナル2階での搭乗手続きとなります。優先チェックインカウンターの利用が可能です。
手荷物の受け取りは、到着時に第3ターミナル1階の手荷物引き渡し場所で行います。
マイル積算は「Starter Flex」運賃以上で30%付与
ジェットスターの「Starter Flex」運賃および「Starter Flex Plus」運賃でフライトを利用すると、JALのマイルが30%たまります。
例えば、東京（成田）～沖縄（那覇）往復の場合、フライトでたまるマイル数は590マイルとなります。2024年6月4日以前に「Starter Plus」運賃や「Starter Max」運賃でJALのマイル積算を選択していた場合も、同様に30%のマイル積算が適用されます。
マイルは、JALの特典航空券やアップグレード、ラウンジクーポンなど、様々なサービスに交換することができます。マイルの有効期限は、最後にマイル積算があった日から36ヶ月となっています。
マイル積算を受けるには、予約時にJMBお得意様番号を登録する必要があります。事後のマイル登録も可能ですが、手続きが必要となります。
なお、基本運賃ではマイル積算の対象外となりますので注意が必要です。
ジェットスターとJALの連携サービスの詳細
- JALマイルでジェットスター特典航空券に交換可能
- 特典航空券は成田-関西間が4,500マイル
- その他区間は一律5,500マイルで利用可能
- Club Jetstar入会にJALマイル2,500を使用可能
- フライトバウチャーにマイル交換で支払い可能
- JALとの共同運航でより便利な旅程に
- まとめ：ジェットスターとJALラウンジ利用は会員ステータスがカギ
JALマイルでジェットスター特典航空券に交換可能
JALのマイルを使用して、ジェットスターの特典航空券に交換することができます。2022年6月以降、必要マイル数が従来よりも少なくなり、より利用しやすくなっています。
特典航空券の対象はジェットスター・ジャパン（GK）便名のGK運航便（国内線）に限られます。ジェットスター（JQ）やジェットスター・アジア（3K）は対象外となっています。
特典航空券の予約は、JAL Webサイトから「ジェットスター・ジャパン特典航空券」を選択して行います。予約完了後、2～3分程度でeチケットがメールで届きます。
予約と同時にマイルは引き落とされますが、便の変更が可能なため、予定が変更になっても対応できます。変更手数料は不要ですが、キャンセルの場合は所定のキャンセル料がかかります。
特典の有効期間は発券から1年以内となっています。預け荷物は20kgまで無料で、通常のジェットスター券では有料となる荷物預けがこちらでは無料になるのが特徴です。
特典航空券は成田-関西間が4,500マイル
成田-関西間の特典航空券は片道4,500マイルで交換可能です。JALの通常の特典航空券と比べるとかなりお得な設定となっています。
特典航空券は国内線のみが対象で、発券から1年以内が有効期限となります。予約の変更は手数料なしで可能ですが、キャンセルの場合は所定の手数料が必要です。
予約は空席があれば可能で、JALのWebサイトから24時間いつでも予約が可能です。eチケットはメールで送られてくるため、すぐに予約内容の確認ができます。
ジェットスターのカウンターでチェックインする際は、予約完了メールを提示すれば搭乗手続きができます。自動チェックイン機の利用も可能です。
また、通常のジェットスター便と同様に、JALの国際線への乗り継ぎにも利用可能です。ただし、国際線は別途予約が必要となります。
その他区間は一律5,500マイルで利用可能
成田-関西間以外の全路線は、一律で片道5,500マイルでの交換となっています。対象となる路線には、成田発着の札幌、福岡、沖縄、宮古島などが含まれます。
例えば、成田-宮古（下地島）間の場合、JALの特典航空券なら20,000マイル以上必要なところ、ジェットスターなら5,500マイルで利用可能です。さらに空港税相当のマイル追加も不要です。
特典航空券は予約時点でマイルが引き落とされますが、便の変更は手数料なしで可能です。これはJALの国内線特典航空券が変更不可になった現在では大きなメリットといえます。
予約の有効期限は発券から1年以内で、その期間内であれば便の変更が可能です。ただし、特典枠の設定がない場合もあるため、早めの予約をおすすめします。
路線によっては、JALのラウンジが利用できる空港もあります。新千歳、松山、福岡、熊本、宮崎、鹿児島、那覇空港では、条件を満たせばJALラウンジの利用が可能です。
Club Jetstar入会にJALマイル2,500を使用可能
Club Jetstarは、セール時以外も一般向け運賃よりお得な価格で航空券を予約・購入できる会員制度です。年会費3,980円の支払いに、JALマイル2,500マイルを使用できます。
会員特典として、手荷物や座席指定の料金が20%OFFになるほか、会員限定の特別価格での予約が可能です。また、特別セールの際には一般よりも早く予約・購入ができます。
会員特典は最大5名まで利用可能で、会員本人を含めたグループでの旅行にも活用できます。ただし、会員の方と一緒に予約・搭乗する場合に限られます。
セール時には一般価格よりもさらにお得な会員価格が適用されることがあり、年間で複数回利用する場合は会員になるメリットが大きくなります。
また、提携企業のサービスを利用する際の割引などの特典も用意されています。なお、これらの特典はClub Jetstar日本会員向けのものとなります。
フライトバウチャーにマイル交換で支払い可能
JALのマイルは、ジェットスターの運賃や手荷物・座席指定料金などの支払いに使用できるフライトバウチャーに交換することができます。交換は1,000マイルから可能です。
交換レートは、10,000マイル単位の交換で1マイル＝1.5円、1,000マイル単位の交換で1マイル＝1.0円となっています。大量にマイルを交換する場合は、10,000マイル単位での交換がお得です。
フライトバウチャーは、ジェットスターの運賃支払いだけでなく、手荷物の追加料金や座席指定料金などのオプションサービスの支払いにも利用可能です。
バウチャーは専用申し込みページから交換可能で、交換したバウチャーは予約時の支払いに使用できます。ただし、一度交換したバウチャーの払い戻しはできません。
バウチャーの有効期限や利用条件については、交換時に確認することをおすすめします。また、バウチャーの分割利用の可否についても事前に確認が必要です。
JALとの共同運航でより便利な旅程に
ジェットスターはJALとの共同運航により、国内の主要都市を結ぶネットワークを展開しています。特に成田空港からは国内の航空会社で最多の国内線路線数を誇っています。
成田空港発着では、大阪（関西）、札幌（新千歳）、福岡、沖縄（那覇）、高松、高知、松山、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、宮古（下地島）などの路線があります。大阪（関西）発着では札幌や沖縄への路線も運航しています。
JAL国際線との乗り継ぎ便として利用する場合、手荷物を最終目的地まで預けることができます。ただし、これはジェットスター・ジャパンコードシェア便からJAL運航国際線に乗り継ぐ場合に限られます。
コードシェア便利用時は、JALの会員ステータスに応じて各種特典を受けることができます。ただし、優先搭乗や手荷物の優先返却などのサービスは対象外となります。
また、JALマイレージバンク会員は、一定の条件下でマイル積算も可能です。特にJAL国際線への乗り継ぎ利用では、国内線・国際線ともにマイルを貯めることができます。
まとめ：ジェットスターとJALラウンジ利用は会員ステータスがカギ
最後に記事のポイントをまとめます。
- ジェットスター利用時のJALラウンジ利用は、会員ステータスとコードシェア便の利用が重要な条件
- サクララウンジはJMBサファイア以上の会員が利用可能
- 成田空港第3ターミナルにはラウンジ施設がない
- JALマイルはジェットスターの特典航空券に交換可能
- 特典航空券は成田-関西間が4,500マイル、その他区間は5,500マイル
- Club Jetstar入会にJALマイル2,500を使用可能
- フライトバウチャーへのマイル交換で運賃支払いが可能
- Starter Flex運賃以上でJALマイルが30%積算
- プレミアムエコノミーはビジネスクラスのサービスを提供
- 手荷物は23kgまで2個無料で預け入れ可能
- JAL国際線との乗り継ぎで便利なネットワークを提供
- ラウンジクーポンを使えばJMBクリスタル会員でもラウンジ利用が可能
