ソラシドエアの座席は狭いのでしょうか?実は、シートピッチ(座席の前後間隔)は約81cm、座席幅は48cmと、JALやANAの国内線よりも広めの設計になっています。非常口座席や最前列の座席はさらに足元が広く、ゆったりとした空の旅を楽しめます。
機内設備も充実しており、ボーイング・スカイインテリアを採用した機体では、LED照明による開放感のある室内や、大型キャリーケースも収納できる上部収納スペースを完備。USB電源も各座席に設置され、快適な空の旅をサポートしています。
記事のポイント!
- ソラシドエアの座席の広さと快適性について
- おすすめの座席とその特徴について
- 機内設備と収納スペースについて
- 大手航空会社との違いについて
ソラシドエアは狭いって本当?徹底解説
- シートピッチ81cmでJAL・ANAよりも広い座席配置
- 座席幅48cmで国内線では最大級の広さ
- 普通席でも握り拳1個分の足元スペース確保
- 最前列と非常口席はさらに広々と利用可能
- USB電源完備で快適な機内環境を実現
- 手荷物の上部収納は大型キャリーケースもOK
シートピッチ81cmでJAL・ANAよりも広い座席配置
ソラシドエアの座席間隔(シートピッチ)は平均81cmを確保しています。これはJALやANAの国内線エコノミークラスの約79cmと比べても広めの設計です。LCCの一般的な座席間隔が約74cmであることを考えると、その差は約7cmにもなります。
実際の座り心地も、程よいホールド感があり、新しく清潔感のある座席で快適です。座席の生地も丁寧に選ばれており、長時間のフライトでも疲れにくい設計となっています。
また、前の座席との間隔が広いため、前の方が座席を倒しても無理なくテーブルを使用できます。これは特に作業や食事をする際に重要なポイントとなります。
JALやANAと比較しても遜色ない快適性を実現しており、むしろ座席間隔は広めとなっています。新幹線の普通車指定席(約104cm)ほどの広さはありませんが、国内線の航空会社としては十分な広さを確保しています。
ボーイング・スカイインテリア仕様の機体では、丸みを帯びた機内デザインと相まって、さらに開放感のある空間を演出しています。曲線を多用した設計により、視覚的にも快適な空間となっています。
座席幅48cmで国内線では最大級の広さ
ソラシドエアの座席幅は48cmと、国内線では最大級の広さを誇ります。JALやANAの一般的な座席幅が約44cmであることを考えると、4cmも広い設計となっています。
座席には布製のシートカバーを採用しており、新しく清潔感のある仕上がりとなっています。座り心地も良く、柄もお洒落な印象です。ピスタチオグリーンのヘッドカバーも、機内の雰囲気を明るく演出しています。
横からの圧迫感も少なく、LCCのように前席がそびえ立つような圧迫感は全くありません。ボーイング・スカイインテリア仕様の機内では、窓枠も丸みを帯びた設計となっており、より開放的な空間を実現しています。
搭乗時の視点からも、座席幅の広さを実感できます。前方の視界も確保されており、個人モニターこそありませんが、国内線では十分な快適性を提供しています。
座席の柔らかさは中間的で、背もたれの反発力も適度です。長時間のフライトでも疲れにくい設計となっており、快適な空の旅を楽しむことができます。
普通席でも握り拳1個分の足元スペース確保
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ソラシドエアの一般座席でも、足元には握り拳1個分のスペースが確保されています。身長170cm後半の場合でも、脚を組むことができるほどの余裕があります。これはLCCの指1~2本分のスペースと比べると、かなりの差があります。
座席の背もたれには適度な反発力があり、頭部も程よい支えを提供します。新しい座席は清潔感があり、背もたれに力を入れると生地が引っ張られる程度の適度な柔軟性を持っています。
機内サービスも充実しており、ドリンクサービスやアゴユズスープなどが提供されます。座席上部には読書灯や個別空調も装備されており、快適な環境を整えています。
各座席の下にはフットステップ(足掛け)が設置されており、手荷物の収納や取り出しがスムーズに行えます。これは実用的な機能の一つといえます。
横からの圧迫感も少なく、全体的にゆとりのある座席配置となっています。国内線の数時間のフライトであれば、十分快適に過ごせる環境が整っています。
最前列と非常口席はさらに広々と利用可能
最前列の1A、1C、1D、1Fの座席は、文句なしの足元の広さを誇ります。窓側の座席では1.5個分の窓があり、景色も存分に楽しめます。また、1列目なので降機もスピーディーに行えるメリットがあります。
非常口座席は13列目と14列目にあり、合計12席が用意されています。非常口座席の仕様上、制約はありますが、足元の快適さは抜群です。ただし、翼の上に位置するため、窓からの景色はあまり期待できません。
これらの座席は人気が高く、予約時の競争率も高くなっています。非常口座席を利用する場合は、緊急時にはCAから援助を依頼される可能性があることも覚えておく必要があります。
機体タイプによって若干の違いはありますが、174席仕様と176席仕様のどちらも、最前列と非常口座席は広めのスペースを確保しています。ただし、最前列は足元に荷物を置くことができないため、手荷物は上部の収納棚に収納する必要があります。
座席の上部には読書灯やコールボタン、エアコンの送風口も配置されており、より快適な空の旅を楽しむことができます。前方の壁があることで、よりプライベート感のある空間となっています。
USB電源完備で快適な機内環境を実現
ソラシドエアの新造機(JA813X)では、座席下(足元)にUSB電源環境を完備しています。3席に対して4口のプラグを確保しており、充電の心配なく機内で過ごすことができます。
タブレット端末を固定するホルダーも装備されており、エンターテイメントを楽しむ環境も整っています。これにより、長時間のフライトでも快適に過ごすことができます。
機内照明には白や青、オレンジ色を中心としたLEDライトを採用。フライトの時間や場面に応じて、キャビン全体を優しく照らす工夫がなされています。また、機内騒音を低減する設計も施されており、静かな環境で過ごすことができます。
座席上部の読書灯もLEDを採用しており、エアコンの送風口と合わせて、個人空間の快適性を高めています。送風口は回すだけで風量調節が可能で、使いやすい設計となっています。
機内WiFiも利用可能ですが、ソラシドエアが用意している専用コンテンツの視聴に限られています。長時間のフライトに備えて、自前のエンターテイメントを用意しておくことをお勧めします。
手荷物の上部収納は大型キャリーケースもOK
客室内の手荷物収納スペースは大型化されており、機内持ち込みサイズの大型キャリーケースも十分に収納できるスペースを確保しています。やわらかな曲線を描く設計により、機内の景観にも配慮されています。
収納棚の側面にはミラーも設置されており、忘れ物がないかなども簡単に確認できます。機内持ち込み手荷物は、3辺の和が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)で重量が10kg以内のものが1個まで無料で持ち込み可能です。
預け入れ手荷物については、重量20kg以内、3辺の和が203cm以内であれば個数制限なく無料で預けることができます。これは大手航空会社と同等以上のサービスとなっています。
手荷物の収納や取り出しをスムーズにするため、各座席下にフットステップも設置されています。このような細かな配慮により、より快適な機内環境を実現しています。
上部収納スペースは、機内の景観を損なわないよう配慮されつつ、実用的な収納力を備えています。旅行用の大型キャリーケースでも余裕を持って収納できる設計となっています。
ソラシドエアは狭くないけど知っておくべきこと
- 機内WiFiは専用コンテンツのみ視聴可能
- 座席指定は無料で出発20分前まで変更できる
- 預け荷物は20kgまで無料で制限なし
- ANAとのコードシェア便で安心の運航体制
- 富士山が見える席は進行方向で異なるので要注意
- スカイインテリア採用で開放感のある機内デザイン
- まとめ:ソラシドエアは狭くないむしろ快適な航空会社
機内WiFiは専用コンテンツのみ視聴可能
機内にはソラシドエアのウェブサービスが利用できるWiFiが用意されています。しかし、このWiFiで視聴できるのはソラシドエアが提供する専用コンテンツに限られています。
機内で楽しめるのは、ドラマや観光情報などの限られたコンテンツとなっています。インターネット接続や動画配信サービスの利用はできないため、長時間のフライトでは自前のエンターテイメントを用意しておくことをお勧めします。
個人用モニターは装備されていませんが、これは国内線の比較的短い飛行時間を考慮した設計といえます。代わりに、タブレット端末を固定できるホルダーが座席に装備されています。
機内では白や青、オレンジ色を基調としたLEDライトが、フライトの時間帯や場面に応じて適切な照明環境を提供します。これにより、読書やタブレット端末の視聴も快適に楽しめます。
照明システムは機内の雰囲気作りにも一役買っており、搭乗から到着まで適切な明るさで空間を演出しています。
座席指定は無料で出発20分前まで変更できる
ソラシドエアでは、座席指定が完全無料で提供されています。窓側・通路側であっても、好きな場所を無料で指定することができます。ただし、指定可能な座席には限りがあるため、早めの予約がお勧めです。
座席の変更は出発20分前まで可能で、自動チェックイン機でも座席の指定や変更が行えます。予約時に使用したeチケットお客様控(2次元バーコード)、予約番号と確認番号、支払い時に使用したクレジットカードのいずれかがあれば手続きが可能です。
座席指定の方法は、公式サイトでの予約時に行うか、予約・案内センターに電話して指定する方法があります。電話での座席指定は、午前6時30分から午後10時まで受け付けています。
搭乗予定日の3日前を過ぎてから航空券を予約する場合は、支払いを済ませないと座席指定ができないので注意が必要です。また、搭乗日当日は自動チェックイン機でも座席の指定や変更が可能です。
予約変更の際は、必要書類を忘れずに持参することが重要です。万が一忘れた場合は、受付カウンターで公的身分証明書を提示してチェックインする必要があります。
預け荷物は20kgまで無料で制限なし
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ソラシドエアの預け入れ手荷物サービスは、重量20kg以内、3辺の和が203cm以内であれば個数制限なく無料で預けることができます。これは大手航空会社と同等以上のサービス水準となっています。
20kgを超える荷物の場合は、追加料金が必要となります。超過料金は、1kg~10kgまでが2,500円、11kg~20kgが3,500円、21kg~30kgが4,500円、以降10kg毎に1,000円が加算されます。
機内持ち込み手荷物については、3辺の和が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)で重量が10kg以内のものを1個まで無料で持ち込むことができます。これに加えて身の回り品も持ち込み可能です。
手荷物の受託手続きは、ANAお手荷物カウンターまたはANA自動手荷物預け機で行います。ただし、自動手荷物預け機は羽田・福岡・那覇空港にのみ設置されています。
手荷物の制限は明確に定められていますが、制限内であれば個数の制限がないため、旅行や出張での荷物も余裕を持って運ぶことができます。
ANAとのコードシェア便で安心の運航体制
ソラシドエアは全日本空輸(ANA)とコードシェア(共同運航)を行っています。そのため、ANAの予約システムからもソラシドエアの便を予約することができます。ただし、同じ便でもソラシドエアから直接予約した方が運賃が安くなる場合があります。
コードシェア便の運航はソラシドエアが担当し、その便の一部の座席をANAに提供する形式となっています。ANAの予約サイトでは、ソラシドエアが運航する便は「SNA運航」と表示されます。
機内サービスや手荷物の制限は、運航会社であるソラシドエアの基準が適用されます。そのため、ANAで予約した場合でも、機内サービスなどはソラシドエアの基準となります。
搭乗手続きは、ANAの自動チェックイン機を利用して行います。手荷物の受託もANAのカウンターで行うため、スムーズな搭乗が可能です。
なお、ソラシドエアはエア・ドゥとの連帯運送も行っており、実質的にANAグループの一員として運航を行っています。
富士山が見える席は進行方向で異なるので要注意
ソラシドエアで富士山を観賞する場合、目的地によって見える側が異なります。九州や関西方面から羽田空港へ向かう場合は、進行方向左側の席(座席表のABCと表記されている席)から富士山を見ることができます。
一方、羽田空港からの出発便では、目的地によって富士山が見える側が変わります。左側(ABC)から見える目的地は、中部国際空港、福岡空港、熊本空港、長崎空港、大分空港、神戸空港です。右側(HJK)から見える目的地は、宮崎空港、鹿児島空港、那覇空港、石垣空港となっています。
富士山が見えるタイミングは、羽田空港を離陸してから10~15分後です。ただし、天候によっては富士山が見えない可能性もあるため、事前に客室乗務員やグランドスタッフに確認しておくことをお勧めします。
富士山の眺望を楽しみたい場合は、11列目から18列目の座席は避けた方が良いでしょう。これらの座席は翼の上に位置するため、翼が視界を遮って景色が見えにくくなります。
搭乗前に座席を選ぶ際は、目的地に応じて富士山が見える側を確認しておくと、より充実した空の旅を楽しむことができます。
スカイインテリア採用で開放感のある機内デザイン
ソラシドエア発注の機体には、ボーイング・スカイインテリアと呼ばれる近代的な機内設計が採用されています。曲線を多用した開放感のある機内デザインが特徴で、ピスタチオグリーンのヘッドカバーが色鮮やかなアクセントとなっています。
機内照明にはLEDを採用し、フライトの時間や場面に応じて白や青、オレンジ色を中心とした色合いでキャビン全体を優しく照らします。また、機内騒音を低減する工夫も施されており、より快適な空間を提供しています。
大型化した手荷物収納スペースは、機内持ち込みサイズの大型キャリーケースも十分に収納できるスペースを確保。やわらかな曲線をえがき機内の景観にも配慮した設計となっています。側面にはミラーも設置されており、忘れ物の確認も容易です。
窓枠も丸みを帯びた設計となっており、より開放的な視界を確保しています。これは特に窓側の座席での快適性を高める要素となっています。
なお、176席仕様の機材ではスカイインテリアは採用されていないため、通常仕様の機内となります。搭乗する機材によって機内の雰囲気が異なることを覚えておくと良いでしょう。
まとめ:ソラシドエアは狭くないむしろ快適な航空会社
最後に記事のポイントをまとめます。
- シートピッチは81cmで、JAL・ANAの79cmよりも広い
- 座席幅は48cmと国内線では最大級の広さを確保
- 座席指定は無料で、出発20分前まで変更可能
- 最前列と非常口席はさらに広い足元スペースを確保
- 預け入れ手荷物は20kgまで無料で個数制限なし
- 上部収納は大型キャリーケースも収納可能な設計
- ボーイング・スカイインテリア採用で開放感のある機内
- ANAとのコードシェアで安定した運航体制を実現
- 機内WiFiは専用コンテンツの視聴のみ可能
- 富士山観賞は目的地によって見える側が異なる
- USB電源を完備し、快適な機内環境を提供
- タブレット固定ホルダーを備え、エンターテイメントにも配慮