エチオピア航空の運賃の安さに興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空は、2015年に成田-香港-アディスアベバ線を就航し、2018年からは成田-仁川-アディスアベバ線へと航路を変更しました。現在は週5便を運航しており、日本とアフリカを結ぶ重要な航空会社となっています。
エチオピア政府が100%出資する国営企業でもあるエチオピア航空は、ANAと同じスターアライアンスのメンバーとして高い安全基準を保持。最新鋭のボーイング787を使用し、快適な空の旅を提供しています。この記事では、エチオピア航空の運賃が安い理由から、サービスの特徴まで詳しく解説していきます。
記事のポイント!
- エチオピア航空の格安運賃を実現している仕組み
- 安全性や機材、サービスの実態
- 仁川経由便の特徴と乗り継ぎの方法
- マイレージプログラムや手荷物の条件
エチオピア航空がなぜ安いのか気になる人へ
- 格安な理由は成田-仁川間の以遠権フライトを活用しているから
- アフリカ最大の国営航空会社として政府が100%出資
- スターアライアンス加盟で安全基準は国際水準
- 成田発着便は最新鋭のボーイング787を使用
- 機内食は韓国・エチオピア料理を提供
- 預け荷物は2個まで無料で23kgまで可能
格安な理由は成田-仁川間の以遠権フライトを活用しているから
エチオピア航空の格安運賃の背景には、以遠権フライトの活用があります。成田と仁川の間は以遠権フライトとして運航されているため、他の航空会社と比べて安い運賃設定が可能となっています。
この路線では、現在週5便を運航しています。2023年5月7日より増便され、以前と同じ運航数に戻っています。
運行スケジュールは、ET673便が成田21:15発→仁川23:55着、仁川01:05発→アディスアベバ07:05着で、月水金土日に運航しています。復路のET672便は、アディスアベバ22:35発→仁川16:15着、仁川17:15発→成田20:15着で、火木金土日の運航となっています。
米国のサンフランシスコやニューヨークなどでも見られる以遠権を活用した運航形態ですが、エチオピア航空の場合は特に競争力のある価格設定を実現しています。
他の航空会社との価格差が大きい理由の一つは、この以遠権フライトの特性を最大限に活用していることにあると考えられます。
アフリカ最大の国営航空会社として政府が100%出資
エチオピア航空は、エチオピア政府が100%出資する国営企業です。アフリカ最大の航空会社として、アディスアベバを拠点に国際線127都市、国内線22都市に就航しています。
政府による全面的なバックアップにより、安定した経営基盤を持っています。これにより、競争力のある運賃設定が可能となっている面があります。
アフリカの航空会社としては珍しく、スターアライアンスに加盟しており、国際的な信頼性も確保しています。
アディスアベバのボレ国際空港をハブ空港として、アフリカ大陸内の広範なネットワークを構築しています。
政府出資による安定性は、長期的な路線展開や機材投資を可能にしている要因の一つと考えられます。
スターアライアンス加盟で安全基準は国際水準

エチオピア航空は、ANAと同じスターアライアンスのメンバーとして、国際的な安全基準を満たしています。スターアライアンス加盟航空会社として求められる厳格な基準を維持しています。
加盟航空会社間で共有される運航基準や安全管理システムを採用しており、整備や運航面での品質管理も確実に実施されています。
マイレージプログラムは「ShebaMiles」を展開しており、ANAのマイレージも貯めることができます。
スターアライアンスの一員として、他の加盟航空会社との共同運航も行っており、グローバルなネットワークの一部を担っています。
国際的な基準に基づいた運航は、格安な運賃設定とは別に、航空会社としての基本的な信頼性を支える重要な要素となっています。
成田発着便は最新鋭のボーイング787を使用
エチオピア航空の成田-仁川-アディスアベバ線では、最新鋭のボーイング787-800型機を使用しています。この機材は燃費効率が高く、快適な客室環境を提供します。
機内には個人用エンターテイメントシステムが装備され、全座席にUSBポート1口と全世界対応コンセント1口が設置されています。
エコノミークラスの座席は一般的な広さを確保しており、長距離フライトでも快適に過ごすことができます。
機内の清潔さや設備の整備状況は、一般的な国際線の水準を維持しています。
最新鋭機材の導入により、運航コストの削減と快適性の両立を図っています。
機内食は韓国・エチオピア料理を提供
機内食については、成田-仁川間とその先の区間で異なるメニューが提供されます。仁川空港での積み込みによる韓国料理や、エチオピアならではの料理が楽しめます。
エコノミークラスでも複数の選択肢が用意されており、一般的に「チキン」「フィッシュ」などから選ぶことができます。
長距離フライトでは、機内食が複数回提供される充実したサービスとなっています。
アルコール類を含む飲み物サービスも充実しており、エチオピアビールなどの現地の飲み物も楽しむことができます。
ボリュームは十分で、長時間のフライトでも満足できる内容となっています。
預け荷物は2個まで無料で23kgまで可能
エチオピア航空のエコノミークラスでは、預け入れ手荷物を2個まで無料で許可しています。1個あたりの重量制限は23kgまでで、3辺の和が158cm以内という条件があります。
エチオピア航空の気になるポイントを徹底解説
- 仁川経由で一度降機が必要だが乗り継ぎは簡単
- 機内エンターテイメントは日本語映画も視聴可能
- ANAマイレージが貯まるスターアライアンスメンバー
- アディスアベバ経由でアフリカ各地へアクセス可能
- CAは英語対応可能でサービスも充実
- まとめ:エチオピア航空がなぜ安いのか徹底解説
仁川経由で一度降機が必要だが乗り継ぎは簡単
成田発の便は仁川空港で一度全員降機する必要があります。これは空港の規則によるもので、アディスアベバ行きの乗客も例外ではありません。
降機後は保安検査を受ける必要がありますが、手続きは整理されています。グランドスタッフがボーディングパスを手渡しで配布し、効率的な乗り継ぎをサポートしています。
仁川空港での滞在時間は約1時間程度です。空港での買い物や休憩の時間としては短めですが、トイレ休憩や軽い休憩には十分な時間があります。
手荷物は最終目的地まで預けることができるので、仁川での乗り継ぎ時に受け取る必要はありません。
乗り継ぎ時の案内は英語で行われ、スタッフも英語で対応してくれるため、言語面での心配は少なくて済みます。
機内エンターテイメントは日本語映画も視聴可能
機内の個人モニターには、日本語の映画が数本用意されています。エンターテイメントシステムは比較的新しいタイプを採用しています。
全座席にUSBポートと世界対応コンセントが装備されているため、長時間のフライトでも自前の機器を使用し続けることができます。
機内アナウンスは、重要な案内について日本語の自動音声が流れます。ただし、通常のアナウンスは英語とアムハラ語が中心となっています。
映画以外にも音楽プログラムが充実しており、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。
モニターの操作はタッチパネル式となっていますが、一部の座席では反応が悪い場合があるという報告もあります。
ANAマイレージが貯まるスターアライアンスメンバー

エチオピア航空はスターアライアンスのメンバーとして、ANAのマイレージプログラムと連携しています。搭乗でANAのマイルを獲得できます。
独自のマイレージプログラム「ShebaMiles」も展開していますが、日本人利用者の多くはANAマイレージクラブとの連携を活用しています。
マイル積算率は路線や運賃クラスによって異なりますが、長距離フライトではかなりの量のマイルを獲得することができます。
スターアライアンスの特典として、ラウンジの利用や優先チェックインなども該当する会員ステータスに応じて利用可能です。
マイル特典航空券での予約も可能で、アフリカ方面への旅行でマイルを活用することができます。
アディスアベバ経由でアフリカ各地へアクセス可能
アディスアベバのボレ国際空港は、エチオピア航空のハブ空港として機能しています。ここからアフリカ大陸内の国際線127都市、国内線22都市へのネットワークが広がっています。
乗り継ぎ時間が長い場合は、トランジットホテルが用意されることがあり、食事付きで快適に過ごすことができます。
アフリカ内の多くの都市へ、他の経路と比べて効率的にアクセスできるのが特徴です。
アディスアベバ空港では、トランジットエリアにエチオピアコーヒーなどの土産物店も用意されています。
ただし、到着便は多くが沖止めとなり、ターミナルまでバスでの移動が必要となる場合があります。
CAは英語対応可能でサービスも充実
客室乗務員は全員がエチオピア人で、英語でのコミュニケーションが可能です。丁寧なサービスを心がけており、長時間フライトでも快適に過ごせるよう配慮しています。
機内食の提供時には、可能な限り食事の選択肢を提供するよう努めています。追加の食事やドリンクの要望にも柔軟に対応してくれます。
毛布や枕などのアメニティも無料で提供され、長時間のフライトでも快適に過ごすことができます。
安全に関する案内は、一部日本語の自動音声を使用して行われます。重要な情報は確実に伝達されるよう工夫されています。
サービススタイルは、リクエストに応じて対応する方式を取っており、必要な時に呼べば丁寧に対応してくれます。
まとめ:エチオピア航空がなぜ安いのか徹底解説
最後に記事のポイントをまとめます。
- エチオピア航空の格安運賃は、以遠権フライトの活用により実現
- エチオピア政府100%出資の国営企業として安定した経営基盤を保持
- スターアライアンス加盟で国際的な安全基準を満たす
- 成田-仁川-アディスアベバ線は最新鋭のボーイング787を使用
- 預け入れ荷物は2個・23kgまで無料で許可
- 仁川での乗り継ぎは全員降機が必要だが手続きは整備
- 機内エンターテイメントは日本語コンテンツも提供
- ANAマイレージが貯まるスターアライアンスメンバー
- アディスアベバ経由でアフリカ127都市への就航
- 英語対応可能なCAによる充実したサービス
- 機内食は韓国・エチオピア料理を提供
- トランジット時はホテルの提供も可能