アシアナ航空の手荷物規定について調べていると、他の航空会社と比べて厳格な印象を受けることがあります。特に、容量表記のない詰め替え容器の没収や、ウェットティッシュの持ち込み制限など、思わぬところで引っかかってしまうケースが報告されています。
2025年現在、アシアナ航空では機内持ち込み手荷物は10kgまでという重量制限があり、預け入れ荷物はエコノミークラスで23kg1個までが基本となっています。ただし、アメリカ路線に限っては23kg2個までが許容されるなど、路線によって異なる基準が設けられているのが特徴です。
記事のポイント!
- アシアナ航空の手荷物検査で没収されやすい意外な物品について
- 機内持ち込みと預け入れ荷物の具体的な重量制限と大きさの基準
- 手荷物の追加料金が発生するケースと具体的な料金体系
- 路線別の手荷物規定の違いと対応方法
アシアナ航空の荷物は本当に厳しいのか?規定と対策を徹底解説
- 手荷物検査で没収されやすい意外なもの3選
- ウェットティッシュも没収の可能性あり
- 容量表記のない詰め替え容器は全て没収対象
- 機内持ち込み手荷物は10kgまでが絶対条件
- 預け入れ荷物は23kgを超えると追加料金が発生
- アメリカ路線はエコノミーでも2個まで預け入れ可能
手荷物検査で没収されやすい意外なもの3選
仁川空港の保安検査では、一般的な航空会社の基準よりも厳格な審査が行われています。特に注意が必要なのは、容量表記のない液体容器です。たとえ見た目で100ml以下と判断できる容器であっても、容量表記がない場合は没収対象となります。
このルールは日本の成田空港や羽田空港では厳格には適用されていないため、往路では問題なく通過できても、復路で没収されるケースが報告されています。
安全に持ち込むためには、市販の100ml以下と明記された容器を使用するか、容量表記のある詰め替え容器を使用することが推奨されます。
特に注意が必要なのは、化粧品やシャンプーなどの液体類です。これらは必ず100ml以下の容器に入れ、透明なジッパー付きビニール袋(1L以下)にまとめる必要があります。
アシアナ航空では、空港での保安検査をスムーズに通過するため、できるだけ液体類は預け入れ荷物に入れることを推奨しています。
ウェットティッシュも没収の可能性あり
仁川空港の保安検査では、一般的に機内持ち込みが可能と思われているウェットティッシュが没収される可能性があります。これは日本の空港では珍しい対応です。
ボディシートなどの個包装タイプのウェットティッシュであっても、新品・未開封であっても没収対象となるケースがあります。この規定は他の空港とは異なる仁川空港独自の厳格な基準といえます。
確実に使用したい場合は、預け入れ荷物に入れることを推奨します。または、到着後に現地で購入することも一つの方法です。
機内で使用したい場合は、少量のハンドタオルを持参し、到着後に使用することをお勧めします。
万が一の没収に備えて、貴重なものや高価なウェットティッシュは機内持ち込みを避けることが賢明です。
容量表記のない詰め替え容器は全て没収対象
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アシアナ航空および仁川空港では、容量表記のない詰め替え容器は厳格に没収対象とされています。これは100ml以下であることが明確に確認できないためです。
一般的な100円ショップなどで販売されている詰め替え用ボトルの多くは、容量表記がないため、使用を避けるべきです。代わりに、容量が明記された市販の詰め替え容器を使用することをお勧めします。
保安検査の担当者は、容器の見た目のサイズに関係なく、容量表記の有無を重視します。サイズが明らかに小さくても、表記がなければ没収される可能性が高いです。
この規定は特に復路の仁川空港で厳格に適用されるため、往路で問題なく通過できても油断は禁物です。
容量表記のある詰め替え容器を使用する場合でも、検査時には数分程度の時間がかかる可能性があるため、余裕を持って空港に到着することをお勧めします。
機内持ち込み手荷物は10kgまでが絶対条件
アシアナ航空の機内持ち込み手荷物の重量制限は、すべての路線で10kgまでと定められています。これは変更や例外のない絶対条件です。
サイズについては、3辺の和が115cm以内という規定があります。具体的には、縦55cm×横40cm×高さ20cmを超えないサイズとなっています。一般的なSSサイズまたはSサイズのキャリーケースであれば、このサイズ制限内に収まります。
機内持ち込み手荷物の個数制限は、搭乗クラスによって異なります。ビジネスクラスは10kg以内の手荷物2個と身の回り品1個まで、エコノミークラスは10kg以内の手荷物1個と身の回り品1個までとなっています。
身の回り品には、ノートパソコン、ハンドバッグ、小型の免税品などが含まれます。ただし、これらは必ず前方座席の下に収納できるサイズ(40cm×30cm×20cm)でなければなりません。
搭乗口では、機内持ち込み手荷物のサイズや重量のチェックが行われる可能性があります。制限を超える場合は、預け入れ手荷物として預けなければならず、追加料金が発生する可能性があります。
預け入れ荷物は23kgを超えると追加料金が発生
アシアナ航空の預け入れ手荷物は、エコノミークラスの場合、1個23kgまでが無料許容量となっています。この制限を超過すると、追加料金が必要になります。
重量超過の料金は、24kg~28kgの場合は40,000ウォン(または40USD)、29kg~32kgの場合は60,000ウォン(または60USD)が必要です。33kg以上の場合は事前申請が必要で、45kgまでの場合、110,000ウォン(または110USD)の追加料金がかかります。
サイズについては、3辺の和が158cm以下という規定があります。これを超える場合も追加料金が発生し、159cm~203cmの場合は110,000ウォン(または110USD)、204cm~292cmの場合は事前申請が必要で200,000ウォン(または200USD)となります。
2025年現在、為替レートの関係でウォン建ての支払いが推奨されており、ドル建ての支払いよりも経済的です。
支払い方法はウォンまたはドルで行うことができ、事前にアシアナ航空の公式サイトにある手荷物計算機で料金を確認することができます。
アメリカ路線はエコノミーでも2個まで預け入れ可能
アメリカ路線に限り、エコノミークラスでも23kg以内の手荷物を2個まで無料で預けることができます。これは他の路線とは異なる特別な条件となっています。
ビジネスクラスの場合は、32kg以内の手荷物を2個まで預けることが可能です。乳児の場合も、アメリカ路線では通常の10kgから23kgまで許容量が増加します。
アメリカ路線で重量超過の場合、24kg~32kgまでは100,000ウォン(または100USD)、33kg~45kgまでは事前申請が必要で400,000ウォン(または400USD)の追加料金が発生します。
サイズ超過の場合、159cm~203cmまでは200,000ウォン(または200USD)、204cm~292cmまでは事前申請が必要で400,000ウォン(または400USD)の追加料金となります。
アメリカでの国内線への乗り継ぎがある場合は、最初の到着地で受託手荷物を受け取り、税関審査後に再度手荷物検査を受ける必要があります。
アシアナ航空の荷物に関する具体的な注意点と対策
- 手荷物の重量超過料金は区間によって異なる
- 機内持ち込みサイズは3辺の和が115cm以内
- リチウムバッテリーは機内持ち込み必須
- 液体物は100ml以下の容器に入れて1Lジップバッグへ
- 預け入れ荷物は3辺の和が158cm以下が基準
- アシアナ航空の手荷物規定まとめ:事前確認で追加料金を回避
手荷物の重量超過料金は区間によって異なる
アシアナ航空の重量超過料金は、飛行区間によって大きく異なります。韓国から飛行時間が1時間30分以内の短距離路線(福岡、威海、煙台、大連、青島など)は比較的低額な設定となっています。
具体的には、24kg~28kgの場合は35,000ウォン(または35USD)、29kg~32kgの場合は50,000ウォン(または50USD)の追加料金が必要です。33kg以上45kgまでは事前相談が必要で、90,000ウォン(または90USD)となります。
韓国-日本/中国/台湾/香港/マカオ/モンゴル路線では、24kg~28kgで40,000ウォン(または40USD)、29kg~32kgで60,000ウォン(または60USD)の追加料金がかかります。33kg以上45kgまでは110,000ウォン(または110USD)となります。
アジア-ヨーロッパ/中東/アフリカ/オセアニア路線では料金が高くなり、24kg~28kgで90,000ウォン(または90USD)、29kg~32kgで110,000ウォン(または110USD)の追加料金が発生します。
支払通貨は韓国ウォンまたはUSドルから選択可能です。2025年現在はウォン安ドル高の傾向にあるため、ウォンでの支払いがお得となっています。
機内持ち込みサイズは3辺の和が115cm以内
アシアナ航空の機内持ち込み手荷物は、一般的なSSサイズまたはSサイズのキャリーケースが基準となります。具体的な制限は、縦55cm×横40cm×高さ20cmまでです。
これに加えて、身の回り品として1個まで追加で持ち込むことができます。身の回り品には、読み物、小型免税品、ブリーフケース、ハンドバッグ、ノートパソコンなどが含まれます。
ビジネスクラスの場合は特別な規定があり、3辺の和が115cm以内で重さ10kg以内の手荷物を2個まで持ち込むことができます。これに加えて身の回り品1個の持ち込みも可能です。
身の回り品は必ず前方座席の下に収納できるサイズ(40cm×30cm×20cm)である必要があります。オーバーヘッドコンパートメントの収納スペースには制限があるため、このサイズ制限は厳格に適用されます。
なお、2024年12月からの新規定により、機内持ち込み手荷物は原則として乗客自身で収納する必要があります。ただし、障害者、高齢者、妊婦などは例外として、乗務員のサポートを受けることができます。
リチウムバッテリーは機内持ち込み必須
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アシアナ航空では、リチウムバッテリーの取り扱いに関して厳格な規定を設けています。スマートフォンの充電器やポータブルバッテリーなどは、必ず機内持ち込み手荷物として携帯する必要があります。
容量100Wh以下(リチウム含有量2g以下)のバッテリーは、1人5個まで機内持ち込みが可能です。100Wh超~160Wh(リチウム含有量2g超~8g)のバッテリーは、航空会社の承認を得た上で2個まで持ち込むことができます。
特に注意が必要なのは、160Wh(リチウム含有量8g)を超えるバッテリーは、一切持ち込みが禁止されている点です。また、バッテリー容量の計算方法は、容量(Wh)=電圧(V)×電流(Ah)で計算します。
エアホイール、ソロホイール、ホバーボード、ミニセグウェイ、電動自転車、電動キックボードなど、リチウムバッテリーで作動する乗り物は、容量に関係なく持ち込みが禁止されています。ただし、障害者および高齢者用の電動車椅子は例外として認められています。
なお、日本発の航空便では、リチウムバッテリーの取り外しができないヘアアイロンは、機内持ち込み・預け入れともに禁止されています。
液体物は100ml以下の容器に入れて1Lジップバッグへ
国際線の液体物持ち込み制限は、他の航空会社と同様の基準が適用されます。容器1つにつき100ml以下の液体物を、1L以下の透明なジッパー付きバッグに入れて持ち込むことができます。
医薬品については、機内で必要な量に限り持ち込みが認められています。処方箋医薬品、市販の液状薬、目薬、医療用生理食塩水などが該当します。ただし、セキュリティチェック時には申告が必要です。
乳幼児に必要な液体物(ミルク、離乳食など)も例外として認められています。ただし、フライトスケジュールを考慮した必要量のみとなります。これらも保安検査時には必ず申告してください。
空港の免税店で購入した液体類(お酒・香水など)は、STEBバッグ(Security Tamper-Evident Bag)に入った状態であれば機内持ち込みが可能です。ただし、乗り継ぎの際は該当国の規定に従う必要があります。
なお、韓国国内線の場合は液体物の持ち込み制限はありません。ただし、国際線に乗り継ぐ場合は国際線の規定が適用されます。
預け入れ荷物は3辺の和が158cm以下が基準
アシアナ航空の受託手荷物は、持ち手とキャスターを含めた3辺の和が158cm以下という基準が設けられています。これは一般的なLLサイズのキャリーケースであれば対応可能なサイズです。
サイズ超過の場合、159cm~203cmまでは追加料金が必要です。さらに、204cm~292cmの超大型手荷物は事前申請が必要となり、より高額な追加料金が発生します。
預け入れ可能な重量は、搭乗クラスによって異なります。ビジネスクラスは32kg以内の手荷物2個、エコノミークラスは23kg以内の手荷物1個が基本となります。乳児の場合は10kgまでの手荷物1個に加えて、折りたたみ式ベビーカーまたはカーシートの持ち込みが可能です。
個数超過の場合も追加料金で対応可能です。料金は路線によって異なり、短距離路線では60,000ウォン(または60USD)から、長距離路線では200,000ウォン(または200USD)程度となります。
なお、アシアナクラブ会員のグレードによって受託手荷物の個数制限が異なる場合があります。詳細は公式サイトの手荷物計算機で確認することができます。
アシアナ航空の手荷物規定まとめ:事前確認で追加料金を回避
最後に記事のポイントをまとめます。
- 仁川空港の保安検査は容量表記のない液体容器を厳格にチェック
- 機内持ち込み手荷物は全クラス10kgまでが上限
- エコノミークラスの預け入れ手荷物は23kg1個が基本枠
- アメリカ路線のみエコノミーでも23kg2個まで無料
- リチウムバッテリーは機内持ち込み必須で預け入れ不可
- 液体物は100ml以下の容器に入れ1Lジップバッグに収納
- 追加料金は路線によって異なり支払いはウォン建てが有利
- ウェットティッシュは没収対象となる可能性あり
- 預け入れ手荷物は3辺の和158cm以下が基準
- 2024年12月から機内持ち込み手荷物は自身で収納が原則
- 乗り継ぎ便利用時は到着地の規定確認が必要
- 事前の手荷物計算機利用で追加料金を試算可能