ユナイテッド航空の特典航空券を予約しようとしたものの、なかなか予約できないという声をよく耳にします。実は2024年5月に大幅なルール改定があり、特にANA国内線の予約方法や必要マイル数に大きな変更が加えられました。
特に注目すべきは、予約システムの言語設定によって予約できない場合があることです。また、ANA国内線の特典航空券は1区間あたり2席までという制限が設けられ、以前のように大人数での予約が難しくなっています。一方で、直行便と1回の乗り継ぎなら同一マイル数で予約できるようになるなど、使い勝手が改善された部分もあります。
記事のポイント!
- 特典航空券が予約できない主な原因と具体的な対処方法
- 2024年5月の制度改定による予約ルールの変更点
- ANA国内線特典航空券の新しい予約制限と必要マイル数
- キャンセル・変更時の注意点と手数料について
ユナイテッド航空の特典航空券が予約できないときの対処法と注意点
- 予約画面で特典航空券が表示されない原因は言語設定にあり
- 特典航空券の予約可能期間は出発355日前から
- 2024年5月の制度改定で乗り継ぎルールが変更
- ANA国内線特典航空券は1区間あたり2席までが上限
- 直行便と1回乗り継ぎは同一マイル数で予約可能
- 2回以上の乗り継ぎは追加マイルが必要
予約画面で特典航空券が表示されない原因は言語設定にあり
特典航空券の予約時に「予約できない」というエラーが表示される主な原因は、実は言語設定にあります。ユナイテッド航空のウェブサイトで日本語設定のまま予約を進めると、システムエラーが発生することがあります。
この問題を解決するには、言語設定を「English」に変更する必要があります。国や地域の設定は「United States」に変更することで、より確実に予約が可能になります。
エラーが出た場合は、一度予約画面を閉じて言語設定を変更し、再度検索することをお勧めします。それでも表示されない場合は、最低でも2回は検索を試みることが重要です。
実際の利用者の声によると、2回目の検索で特典航空券が表示されるケースも多いようです。それでも表示されない場合は、本当に空席がない可能性が高いとされています。
なお、電話での予約の場合は日本語で対応可能なので、オンライン予約に不安がある方は電話予約も検討してみてください。
特典航空券の予約可能期間は出発355日前から
ユナイテッド航空の特典航空券は、旅程の復路搭乗日の355日前(出発日を含まず)の午前9時から予約が可能です。予約締切は第一区間出発の96時間前までとなっています。
この予約開始時期は、ANAの特典航空券とは異なる点に注意が必要です。ANAの場合は国内線であれば約5ヶ月前からの予約開始ですが、ユナイテッド航空のマイルを使う場合は355日前から予約できます。
予約時は往復同時予約と発券が条件となっています。片道だけを予約することはできないため、往復の日程を確定させてから予約を開始することをお勧めします。
特に人気路線や繁忙期の予約を考えている場合は、予約開始日時を事前に計算し、その時間に合わせて予約することが重要です。
予約可能期間は長いものの、人気路線は予約開始直後に埋まってしまうことも多いため、計画的な予約が必要です。
2024年5月の制度改定で乗り継ぎルールが変更
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2024年5月に実施された制度改定により、乗り継ぎに関するルールが大きく変更されました。この改定では、特に国内線の乗り継ぎに関する必要マイル数が見直されています。
直行便と1回の乗り継ぎであれば、同じマイル数で予約できるようになりました。例えば、札幌から東京経由で福岡に行く場合、直行便と同じマイル数で予約が可能です。
ただし、この改定には重要な制限があります。2回以上の乗り継ぎを含む場合は、距離に応じて追加のマイル数が必要になります。また、日をまたぐ乗り継ぎはできなくなりました。
乗り継ぎ便の場合、同日中の接続に限られ、宿泊を伴う乗り継ぎは特典航空券の対象外となっています。この点は、以前のルールから大きく変更された部分です。
これらの変更は国内線に限定されており、国際線の乗り継ぎルールには適用されない点にも注意が必要です。
ANA国内線特典航空券は1区間あたり2席までが上限
2024年5月の制度改定後、ANA国内線の特典航空券には新たな制限が設けられました。1区間あたりの予約可能席数が2席までに制限されたのです。
この制限により、以前のように家族やグループで3人以上の予約をすることが難しくなりました。2人以上で予約する場合は、複数回に分けて予約する必要があります。
予約可能席数の制限は、直行便だけでなく乗り継ぎ便にも適用されます。そのため、大人数での旅行を計画している場合は、通常の航空券との組み合わせを検討する必要があります。
予約枠は2席に固定されているため、キャンセル待ちをしても3席以上まとめて予約できる可能性は低いとされています。この制限は当面継続される見込みです。
特に繁忙期や人気路線では、2席でも予約が取りにくい状況が続いているため、早めの予約を心がける必要があります。
直行便と1回乗り継ぎは同一マイル数で予約可能
新制度では、直行便と1回の乗り継ぎ便で必要なマイル数が同じになりました。これにより、直行便がない地方都市からの移動でも、追加マイルを気にすることなく予約できるようになっています。
例えば、800マイル未満の区間であれば、直行便も1回乗り継ぎも5,000マイルで予約可能です。801マイル以上の区間の場合は、8,000マイルで予約できます。
この変更により、地方在住者にとって特典航空券の使い勝手が大幅に向上しました。以前は経由便を選ぶと追加マイルが必要でしたが、現在は直行便と同じマイル数で予約できます。
乗り継ぎ時間は24時間以内であれば、翌日の便への接続も可能です。ただし、宿泊を伴う途中降機(ストップオーバー)は認められていません。
マイル数が同一になったことで、空席状況に応じて柔軟なルート選択が可能になりました。
2回以上の乗り継ぎは追加マイルが必要
2回以上の乗り継ぎを含む予約の場合、距離に応じて必要マイル数が増加します。800マイル未満の区間では12,500マイル、801マイル以上の区間では17,500マイル、1,500マイル以上の区間では22,500マイルが必要です。
例えば、札幌から石垣への移動で2回乗り継ぐ場合、距離が1,500マイルを超えるため、22,500マイルが必要になります。一方、東京発着の場合は多くの路線が1,500マイル以内に収まるため、このような高額なマイル数は適用されません。
2回以上の乗り継ぎルートは、同日中の接続便に限定されます。日をまたぐ乗り継ぎや宿泊を伴う経由地での滞在は認められていません。
距離の長い区間や地方発着の場合、2回以上の乗り継ぎを避けて1回の乗り継ぎで済むルートを探すことで、マイルを節約できる可能性があります。
なお、これらのルールは国内線に限定されており、国際線の乗り継ぎについては別のルールが適用されます。
ユナイテッド航空の特典航空券を確実に予約するためのポイント
- マイレージプラスの会員登録が必須
- 電話予約なら日本語で対応可能
- 国際線特典航空券はANAも予約可能
- キャンセル・変更手数料は無料で安心
- 特典航空券の有効期限は発券日から1年間
- スターアライアンス加盟航空会社も利用可能
- まとめ:ユナイテッド航空の特典航空券が予約できないときは設定確認とタイミングが重要
マイレージプラスの会員登録が必須
ユナイテッド航空の特典航空券を予約するには、マイレージプラスへの会員登録が必要です。マイレージプラスは入会金・年会費が無料のプログラムとなっています。
マイレージプラス会員になると、ユナイテッド航空のフライトだけでなく、スターアライアンス加盟航空会社の利用でもマイルを貯めることができます。
マイルの獲得数は一般会員の場合、運賃1米ドルあたり5マイルです。会員のグレードに応じて獲得マイル数は変動し、プレミア1Kの場合は1米ドルあたり11マイルまで獲得できます。
また、提携ホテルでの宿泊や、MileagePlus Shopping Japanでのオンラインショッピングでもマイルを貯めることができます。Kaligo.comでの宿泊予約では、100円あたり約10マイルを獲得できます。
フライト以外でもマイルを貯められるため、陸マイラーと呼ばれる方にも人気のプログラムとなっています。
電話予約なら日本語で対応可能
ユナイテッド航空のコールセンターでは、日本語での予約対応が可能です。オンライン予約でトラブルが発生した場合や、複雑な予約の場合は電話予約を利用することをお勧めします。
日本のコールセンターは平日が9時から19時30分まで、土日祝日は9時から17時まで営業しています。電話番号は03-6732-5011です。
コールセンターでの予約時は、マイルの移行や購入も同時に行うことができます。空席の確認後、その場でマイルを移行して予約することも可能です。
一部の航空会社では、座席確保の確認まで最大24時間かかる場合があります。その場合は、座席確保が確認できてから必要に応じてマイルを移行することができます。
なお、コールセンターでの予約手数料は現在無料となっています。
国際線特典航空券はANAも予約可能
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マイレージプラスで貯めたマイルは、ANAを含むスターアライアンス加盟航空会社の特典航空券に交換できます。ユナイテッド航空のウェブサイトから、ANAの特典航空券をオンラインで予約することが可能です。
国際線の場合、片道からの予約が可能で、往復での予約に限定されません。これはANAのマイレージプログラムにはない特徴です。
特典航空券の必要マイル数は、時期やフライトの混雑状況により変動します。日本国内線の場合、片道6,000マイル、往復12,000マイルから交換できます。
ただし、国際線の乗り継ぎ便の場合は、直行便と同じマイル数での予約ができない点に注意が必要です。経由便を選ぶと必要マイル数が増加します。
ANAの国際線特典航空券は人気が高く、特にビジネスクラスは予約が取りにくい状況が続いています。
キャンセル・変更手数料は無料で安心
ユナイテッド航空の特典航空券は、キャンセルや変更が発生しても手数料が無料です。これにより、柔軟な旅程の変更が可能となっています。
キャンセルした場合、使用したマイルは返却されます。また、予約変更時にマイル数の差額が発生した場合は、その差額分のマイルが返却されます。
特典航空券の有効期限は発券日から1年間です。例えば6月20日に発券した場合、翌年の6月19日までの出発便に変更可能です。
変更やキャンセルは有効期限内であれば何度でも可能です。ただし、予約変更の際は空席状況によって希望の便に変更できない場合があります。
手数料が無料なため、空席待ちをする際にも活用できます。
特典航空券の有効期限は発券日から1年間
特典航空券の有効期限は、国際線の場合は発券日から1年間となっています。一方、ANA国内線の場合は発券日から3か月となっています。
有効期限内であれば、予約済みの特典航空券の出発日を変更することができます。例えば6月20日に発券した場合、翌年の6月19日までの出発便に変更可能です。
有効期限内にキャンセルした場合は、使用したマイルが返却されます。返却されたマイルに有効期限はありません。
マイレージプラスのマイルには有効期限がないため、返却されたマイルを使って新たな特典航空券を予約することも可能です。
この点はANAやJALのマイレージプログラムとは異なり、マイレージプラスの大きな特徴となっています。
スターアライアンス加盟航空会社も利用可能
マイレージプラスのマイルは、スターアライアンス加盟航空会社26社の特典航空券に交換できます。これには日本のANAも含まれています。
加えて、スターアライアンスに加盟していない提携航空会社との組み合わせも可能です。例えば、ANA+ビスタラ航空、ルフトハンザドイツ航空+エアリンガス航空といった組み合わせでの予約ができます。
特典航空券は家族や友人にプレゼントすることも可能です。ANAやJALでは会員の配偶者・二親等以内の家族に限定されていますが、マイレージプラスではそのような制限がありません。
また、「マイルプール」というサービスを利用すれば、家族や友人とマイルを共有することもできます。登録費は無料で、マイル移行の手数料もかかりません。
なお、特典航空券に必要なマイルが不足している場合は、マイルを購入して補うことができます。
まとめ:ユナイテッド航空の特典航空券が予約できないときは設定確認とタイミングが重要
最後に記事のポイントをまとめます。
- 予約画面で特典航空券が表示されない場合は、言語設定を「English」に変更する
- 予約は出発355日前から可能で、早めの予約が推奨される
- ANA国内線は1区間2席までの予約制限がある
- 国内線の直行便と1回乗り継ぎは同一マイル数で予約可能
- 2回以上の乗り継ぎは距離に応じて追加マイルが必要
- マイレージプラスへの会員登録は入会金・年会費無料
- 日本語対応のコールセンターで電話予約が可能
- キャンセル・変更手数料は無料
- 特典航空券の有効期限は発券日から1年間
- スターアライアンス加盟航空会社の特典航空券に交換可能
- 家族や友人への特典航空券のプレゼントが可能
- マイル不足時はマイルの購入で補充可能
- マイルに有効期限はなく、じっくり貯めることが可能