エミレーツ航空は、アラブ首長国連邦のドバイを拠点とする航空会社で、世界150カ国以上に就航しています。2023年度のスカイトラックス社の世界航空会社ランキングで4位に入るなど、世界的に高い評価を得ている航空会社です。
特に機内サービスの質の高さには定評があり、4,500チャンネル以上の機内エンターテインメント、シャワー室を備えたファーストクラス、ビジネスクラスの機内ラウンジなど、他社にはない特徴的なサービスを提供しています。また、エコノミークラスでも30kgまでの手荷物預け入れが可能で、Wi-Fiサービスも全クラスで利用できるなど、充実したサービスが魅力です。
記事のポイント！
- エミレーツ航空の世界的な評価と受賞歴について
- 各クラスの特徴とサービス内容の詳細
- 機内エンターテインメントや機内設備の充実度
- 手荷物制限やWi-Fiなど、実用的なサービスの特徴
エミレーツ航空が何がすごいのか徹底解説
- 世界的な受賞歴を持つ高品質なサービスが特徴
- 機内エンターテインメントは世界最高峰の4500チャンネル以上
- エコノミーでも30kgまで預け入れ可能な手荷物制限
- ドバイ国際空港での快適な乗り継ぎ環境を完備
- 全クラスで利用可能な機内Wi-Fiサービスを提供
- シャワー室完備の豪華なファーストクラスを用意
世界的な受賞歴を持つ高品質なサービスが特徴
エミレーツ航空は、航空業界で最も権威のある賞の一つとされるスカイトラックス社の2023年度ワールド・エアライン・アワードで4位にランクインしています。この順位は10年前の2013年以降、毎年上位5位以内をキープしており、サービスの質の高さを証明しています。
また、2021年にはワールド・クラス・エアライン、5スター・グローバル・エアライン、ワールド・ベスト機内エンターテインメントなど、複数の賞を受賞しています。特に機内エンターテインメントの分野では、その充実度が世界的に高い評価を受けています。
安全性においても、AirlineRankings.comが発表した2021年版の「世界で最も安全な航空会社」ランキングで385社中第5位を獲得。これはJALやANAなどの日系エアラインよりも上位の評価となっています。
使用機材の面では、エアバスA380やボーイング777など最新鋭の航空機を使用しており、平均機齢は6年と若く、安全面でも定評があります。特にボーイング777の保有数は世界最大を誇っています。
さらに、トリップアドバイザーの2020年度読者投票では「ワールズ・ベスト・ファーストクラス」を受賞。ビジネス・トラベラー・ミドルイーストでは、ベストエアラインワールドワイド、ベストファーストクラス、ベストエコノミークラスの3つの賞を同時に受賞するなど、各クラスで高い評価を得ています。
機内エンターテインメントは世界最高峰の4500チャンネル以上
エミレーツ航空の機内エンターテインメントシステム「ice」は、スカイトラックス社の「ワールド・ベスト機内エンターテインメント部門」で1位を獲得しています。このシステムでは4,500チャンネル以上のコンテンツを提供しており、最新映画からライブTV番組、音楽、ゲームまで、様々なコンテンツを楽しむことができます。
特筆すべきは、日本語の映画や番組も豊富に取り揃えており、日本人旅行者でも快適に楽しめる環境が整っています。各座席には高精細な個人モニターが装備され、長時間のフライトでも飽きることなく過ごせるようになっています。
また、USB電源やHDMI端子なども完備されており、自身のデバイスを使用することも可能です。さらに、機内にはカメラが設置されており、外の景色をリアルタイムで見ることができる機内エアショーも用意されています。
乗り継ぎ便の情報や搭乗口案内なども画面上で確認できるため、乗り継ぎ時の不安も解消できます。エンターテインメントシステムの操作も直感的で使いやすく設計されています。
映画やTV番組は定期的にアップデートされており、常に新しいコンテンツを楽しむことができます。特に長距離フライトでは、充実したエンターテインメントシステムの存在が快適な空の旅を実現する重要な要素となっています。
エコノミーでも30kgまで預け入れ可能な手荷物制限
エミレーツ航空のエコノミークラスでは、預け入れ手荷物を30kgまで無料で許可しています。これは多くの航空会社と比較しても非常に寛容な制限で、長期旅行や買い物旅行の際に特に重宝します。
機内持ち込み手荷物についても、7kgまでかつ3辺のサイズが55cm×38cm×20cmまでの手荷物1個が許可されています。これにより、必要な荷物を手元に置いて快適に過ごすことができます。
また、エミレーツ・スカイワーズの会員ランクに応じて、追加の手荷物許容量が付与されます。シルバー会員では12kg、ゴールド会員では16kg、プラチナ会員では20kgの追加が可能となり、より多くの荷物を運ぶことができます。
手荷物の取り扱いにも定評があり、空港での受け取りまでスムーズに対応してくれます。特にビジネスクラスやファーストクラスの利用者は、優先的に手荷物を受け取ることができる特典もあります。
荷物の追跡システムも充実しており、万が一の紛失や遅延の際にも適切な対応が期待できます。これらの充実した手荷物サービスは、エミレーツ航空の利用価値を高める重要な要素となっています。
ドバイ国際空港での快適な乗り継ぎ環境を完備
エミレーツ航空の拠点となるドバイ国際空港は、世界有数のハブ空港として知られています。空港内には複数のエミレーツラウンジが設置されており、ファーストクラスラウンジ、ビジネスクラスラウンジ、マルハバラウンジと合わせて7つのラウンジを完備しています。
ラウンジ内では、世界各国の料理を楽しめるビュッフェスタイルの食事や、シャワー設備、仮眠用のスペースなどが用意されています。特にビジネスクラスラウンジでは、モエ・エ・シャンドンに特化したシャンパンバーやコスタコーヒーによるバリスタサービスなど、贅沢なサービスを楽しむことができます。
乗り継ぎ時間が長い場合には、「ドバイ・コネクト」という無料の宿泊サービスも提供しています。このサービスでは、対象となる便の乗客に対して、ホテルでの宿泊と空港からホテルまでの送迎が提供されます。
空港内は24時間営業の施設が多く、深夜の乗り継ぎでも快適に過ごすことができます。また、空港内の移動には自動化されたトラムシステムが整備されており、広大な空港内での移動もスムーズです。
ただし、空港が広いため、乗り継ぎには最低でも2時間半以上の余裕を持つことが推奨されています。また、空港内でのアナウンスは最小限に抑えられており、イスラム教の礼拝アナウンス（アザーン）以外はほとんど流れないことも特徴です。
全クラスで利用可能な機内Wi-Fiサービスを提供
エミレーツ航空では、全クラスの乗客が利用できる機内Wi-Fiサービスを提供しています。ログイン後2時間を上限として、最大20MBまで無料でインターネットを利用することができます。これにより、空の上でもメールやSNSを利用することが可能です。
機内Wi-Fiは主要なルートや人気機材であるエアバスA380やボーイング777に導入されており、映画のストリーミングやビデオ通話などもスムーズに行える速度が確保されています。また、エミレーツ・スカイワーズ会員向けには、追加の無料Wi-Fi利用が可能な特別なサービスも提供されています。
全ての座席には電源ソケットが完備されており、デバイスの充電も心配ありません。日本のA型プラグがそのまま使用できる電源や、USB端子も用意されているため、長時間のフライトでも快適にデバイスを使用できます。
Wi-Fiサービスの利用料金は他社と比較しても比較的リーズナブルに設定されており、追加データが必要な場合も手頃な価格で購入することができます。これは特にビジネス利用の乗客から高い評価を得ています。
インターネット接続の品質も安定しており、高度10,000メートルの上空でも快適な通信環境を提供しています。ただし、一部のルートや地域では利用できない場合もあるため、事前の確認が推奨されます。
シャワー室完備の豪華なファーストクラスを用意
エミレーツ航空のA380型機には、ファーストクラス専用のシャワー室が設置されています。シャワールームは機内前方に2箇所あり、事前に客室乗務員に希望時間を伝えることで、その時間に利用することができます。
エミレーツ航空の何がすごいか座席クラス別に紹介
- ビジネスクラスはフルフラットシートとラウンジバーを完備
- プレミアムエコノミーは40インチの広々とした足元を確保
- エコノミークラスでも快適な座席ピッチを実現
- 世界のシェフ監修による高品質な機内食を提供
- 130カ国以上の客室乗務員による多言語対応が充実
- マイレージプログラム「スカイワーズ」で特典が豊富
- まとめ：エミレーツ航空がすごい理由とは
ビジネスクラスはフルフラットシートとラウンジバーを完備
エミレーツ航空のビジネスクラスは、全ての座席が完全にフラットになるフルフラットシートを採用しています。A380とB777の両機種で、ベッドのように水平な状態で横になることができ、長時間のフライトでも快適な睡眠をとることができます。
座席配列は1-2-1のスタッガード配列を採用しており、全ての座席から直接通路にアクセスできるよう設計されています。座席のピッチは122cm、シート幅は47cmと、十分なスペースを確保しています。座席には個人用のミニバーも設置されており、好きな時に飲み物を楽しむことができます。
A380型機には、ビジネスクラス専用のラウンジバーが設置されています。ここではバーテンダーによるカクテルやその他の飲み物、軽食を楽しむことができます。カウンター席やテーブル席が用意されており、フライト中に気分転換をしたい時に利用できる空間となっています。
機内食は世界的に有名なシェフによる絶品メニューが提供され、ロイヤル・ドルトンのボーン・チャイナの食器とロバート・ウェルチの専用カトラリーで供されます。ワインはソムリエが厳選したものが用意され、温かい飲み物と冷たい飲み物も豊富に取り揃えられています。
アメニティキットは高級ブランドのブルガリとコラボレーションしたものが提供され、スタイリッシュなポーチに香水やローションなどが収められています。これは夜間の長距離フライトや10時間以上のフライトで提供されます。
プレミアムエコノミーは40インチの広々とした足元を確保
エミレーツ航空のプレミアムエコノミークラスは、A380型機に導入されている新しい座席クラスです。最大40インチ（約101.6センチ）のシートピッチを確保し、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを備えています。
座席は白を基調に木目調のパネルやテーブルで統一されており、スタイリッシュなインテリアデザインとなっています。ヘッドレストは6段階に調整可能で、レッグレストとフットレストも装備されており、快適な姿勢で過ごすことができます。
各座席には13.3インチの高精細スクリーンが装備され、充実した機内エンターテインメントを楽しむことができます。このスクリーンサイズはプレミアムエコノミークラスとしては最大級のものとなっています。
専用の化粧室が3カ所設けられているため、トイレの待ち時間も少なく済みます。また、プレミアムエコノミークラスの乗客は優先搭乗サービスを受けることができ、手荷物許容量も35kgまでと大容量です。
食事はワンランク上の食事とドリンクが提供され、高級食器で供されます。ノイズキャンセリングヘッドフォンなどのアメニティも用意されており、子供向けの特別なおもちゃや赤ちゃん用のパックも提供されています。
エコノミークラスでも快適な座席ピッチを実現
エミレーツ航空のエコノミークラスは、約84cm（33インチ）のシートピッチを確保しており、一般的なエコノミークラスと比較して快適な空間を提供しています。全ての座席に個人用モニターが装備され、豊富な機内エンターテインメントを楽しむことができます。
座席には電源コンセントとUSB端子が装備されており、デバイスの充電も可能です。また、全ての機材でWi-Fiサービスが利用可能で、ログイン後2時間は無料で使用することができます。これにより、長時間のフライトでも快適にインターネットを利用できます。
アメニティとして、靴下、アイマスク、歯磨きキット、しおりなどの再利用可能なアイテムが提供されます。これらは全機種で提供されており、長時間のフライトでも快適に過ごすことができます。
座席は窓側、中央、通路側のいずれも快適に過ごせるよう設計されています。また、一部のA380型機では2階にもエコノミークラスの座席があり、より静かな環境で過ごすことができます。
機内照明は目的地の時間帯に合わせて調整され、快適な睡眠と円滑な時差調整をサポートします。また、座席のリクライニングも十分な角度が確保されており、長時間のフライトでもリラックスして過ごすことができます。
世界のシェフ監修による高品質な機内食を提供
エミレーツ航空の機内食は、各国の特色を活かしたメニューを提供しています。新鮮な食材を使用し、季節に合わせたメニューを展開するなど、空の上のレストランを実現させています。
ファーストクラスとビジネスクラスでは、オードブル、メインディッシュ、デザートがあり、各2種類から選択可能です。高級食器のロイヤル・ドルトンのボーン・チャイナとロバート・ウェルチのカトラリーを使用し、上質な食事体験を提供しています。
エコノミークラスでも質の高い機内食が提供され、和食も用意されています。イスラム教徒向けのハラルミールも提供されており、宗教的な配慮も行き届いています。また、カフェインレスのコーヒーなど、細かなニーズにも対応しています。
特にラマダン（イスラム教の断食月）中は、イスラム教徒の乗客向けに特別なサービスを提供しています。日没から日の出までの時間帯しか食事ができない乗客のために、持ち帰り用のお弁当ボックスを用意するなど、文化的な配慮も行き届いています。
また、機内食サービスで使用された食器類はフライト後にリサイクルされ再利用されるなど、環境への配慮も行っています。アラブ首長国連邦国内に製造施設があり、輸送や製造の環境フットプリントの縮小にも取り組んでいます。
130カ国以上の客室乗務員による多言語対応が充実
エミレーツ航空の客室乗務員は、130カ国以上の出身国から構成される国際色豊かなクルーです。多様な言語や文化に対応できる乗務員が揃っており、世界中の乗客に快適なサービスを提供しています。
日本路線では6人の日本人客室乗務員が乗務しており、日本語でのコミュニケーションも安心です。乗務員は充実したトレーニングを受けており、高水準のサービスを提供できるよう教育されています。
各フライトには、目的地の出身者が1人は乗務している可能性が高く、現地の情報や文化的な知識を持った乗務員からのサービスを受けることができます。これにより、より細やかな文化的配慮が可能となっています。
乗務員は高いサービス基準を守るためのトレーニングを受けており、フレンドリーで丁寧な対応が特徴です。就寝前のベッドメイキングサービスなど、きめ細やかなサービスも提供しています。
また、機内での緊急時対応や安全管理についても徹底した訓練を受けており、安全面でも万全の体制を整えています。乗務員の対応の質の高さは、エミレーツ航空の評価を高める重要な要素となっています。
マイレージプログラム「スカイワーズ」で特典が豊富
エミレーツ航空独自のマイレージプログラム「スカイワーズ」は、エミレーツ航空や提携航空会社の利用でマイルを獲得できます。JAL（日本航空）やマレーシア航空、大韓航空など、約20の航空会社と提携しており、マイルの相互利用が可能です。
会員ランクはブルー、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階あり、上位ランクになるほど特典が充実します。シルバー会員からは受託手荷物の追加許容量や優先搭乗などの特典が付与され、ゴールド会員以上では同伴者1名分のラウンジ利用権も得られます。
プラチナ会員になると、受託手荷物の追加許容量が20kgまで増加し、エミレーツ航空およびフライドバイのフライト利用時には75%のボーナスマイルが付与されます。さらに、ドバイのエミレーツ・ファーストクラス・ラウンジやビジネスクラス・ラウンジの無料利用も可能です。
貯めたマイルは、航空券の購入や座席のアップグレードに利用できるほか、ホテルやレンタカーなどのパートナー企業のサービスでも使用可能です。また、特別なプロモーションやキャンペーンも定期的に実施されています。
家族でマイルを共有できる「マイ・ファミリー・プログラム」も用意されており、家族旅行の際に効率的にマイルを活用することができます。
まとめ：エミレーツ航空がすごい理由とは
最後に記事のポイントをまとめます。
- 世界的な評価機関から高い評価を受け、2023年度スカイトラックス社ランキング4位を獲得
- 4,500チャンネル以上の機内エンターテインメントシステムを完備
- エコノミークラスでも30kgまでの手荷物預け入れが可能
- A380型機にはシャワー室とラウンジバーを設置
- 全クラスで無料Wi-Fiサービスを提供（2時間まで）
- プレミアムエコノミークラスは40インチの広々とした足元を確保
- 世界各国の料理を取り入れた高品質な機内食を提供
- 130カ国以上の出身の客室乗務員による多言語対応
- マイレージプログラム「スカイワーズ」で豊富な特典を提供
- ドバイ国際空港での快適な乗り継ぎ環境を整備
- 平均機齢6年の最新鋭機材を使用し、高い安全性を確保
- 環境に配慮したリサイクルプログラムを実施
