シンガポール航空グループのLCCであるスクート航空。格安航空券で人気の一方で、「やばい」という評判も目にします。遅延が多い、手荷物検査が厳しい、機内は寒いなど、ネガティブな声が気になりますよね。
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実際のところ、スクートは機体が新しく座席も比較的広めで、機内の快適性は高評価です。手荷物の重量制限も他のLCCより緩く、CAの対応も丁寧だという声が多く聞かれます。ただし、飲み物の持ち込み制限や遅延対応など、いくつかの注意点も存在します。
記事のポイント!
- スクートの評判が悪い主な理由と、実際のサービス品質
- 手荷物制限や機内持ち込みのルールと対策方法
- 快適に利用するためのポイントと事前準備
- 他のLCCと比較したメリット・デメリット
スクート航空はやばいって本当?実態を徹底解説
- 評判が最悪なのは遅延とスケジュール変更が多いこと
- 手荷物検査は厳しいが重量制限は他社より緩い
- 座席は広めで機内の快適性は高評価
- 機内食は有料だが味は意外と良好
- CAの接客対応は丁寧でフレンドリー
- 機内は寒いのでブランケットは必須
評判が最悪なのは遅延とスケジュール変更が多いこと
スクート航空では、遅延やフライトスケジュールの変更が頻繁に発生しています。情報源によると、4回のフライトのうち3回が10~25分程度の遅延があったという報告があります。
さらに深刻なのは、突然の大幅なスケジュール変更です。出発の3週間前に8時間も早まるケースや、運行がキャンセルされるケースが報告されています。このような変更が発生した場合、代替便の案内や補償が不十分という指摘もあります。
遅延の原因の一つとして、搭乗前の水の持ち込み制限があります。機内では水が有料なため、多くの乗客が出発前に給水機で水を汲もうとして長蛇の列ができ、それが遅延の原因となることがあります。
LCCでは遅延が発生しやすい傾向にありますが、スクートの場合は運航効率を重視するあまり、余裕を持ったスケジュール設定ができていない可能性があります。
また、遅延が発生した際の情報提供や対応が不十分という声も見られ、この点が評判を下げている一因となっているようです。
手荷物検査は厳しいが重量制限は他社より緩い
スクートの手荷物検査は厳格ですが、重量制限は他のLCCと比べて優位な点があります。機内持ち込み手荷物は2つまで許可されており、合計10kgまで無料で持ち込むことができます。
これは他のLCCの一般的な制限である7kgと比べて3kg多く、この点は多くの利用者から好評を得ています。手荷物の大きさ制限は、1つ目が54cm×38cm×23cm、2つ目が40cm×30cm×10cmまでとなっています。
ただし、重量オーバーした場合の追加料金は高額になる可能性があります。フライト時間によって料金が異なり、空港での支払いの場合は1kgあたり1,700円から2,500円の追加料金が必要です。
チェックイン時には全員の荷物の重量が厳密にチェックされ、制限をオーバーした荷物にはタグが付けられます。事前に重量を確認し、必要に応じて追加の預け入れ枠を購入することをお勧めします。
受託手荷物の制限も明確で、1個あたり32kgまでという制限があります。これを超える場合は、複数の荷物に分ける必要があります。
座席は広めで機内の快適性は高評価
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スクートは中型機(B787型機)を使用しており、座席スペースは他のLCCと比べて広めです。シートピッチ(座席間の前後方向のスペース)は31インチ(約78.74cm)で、一般的なLCCの28インチ(約71cm)より余裕があります。
座席の配列は3-3-3で、通常のLCCと比べて圧迫感が少ないという評価が多く見られます。特に、身長158cmの女性の場合、前の座席が最大まで倒されていても、こぶし2個分のスペースが確保できるという報告があります。
また、B787型機を使用していることで、フライト中の揺れや振動が少なく、機内の安定性も評価が高いポイントです。これは機体が大きいため、天候による影響を受けにくいためとされています。
機内は清潔で、新しい機材を使用していることもあり、快適に過ごせるという声が多く聞かれます。ただし、機内エンターテイメントシステムは座席に装備されておらず、自身のデバイスを使用する必要があります。
搭乗率によっては、3列シートを1人で使用できる場合もあり、その際はより快適に過ごすことができます。
機内食は有料だが味は意外と良好
スクートの機内食は全て有料ですが、提供されるメニューの質は予想以上に高いという評価が多く見られます。例えば、「Oriental Treasure Rice」は栗・肉・しいたけが入った丁度良い味付けの料理で、12シンガポールドルで提供されています。
メニューの種類も豊富で、カレーやラップサンド、ヌードルなど様々な選択肢があります。「Chicken and Egg W Rice」は日本人の口に合う味付けで、デザートとして提供されるグルテンフリーのダークチョコレートアイスも好評です。
ただし、飲み物も全て有料で、水のペットボトル1本が3シンガポールドルと比較的高価です。機内での水の無料提供はないため、長時間フライトの場合は事前に購入を検討する必要があります。
短時間フライトの場合は、お菓子と飲み物のセットが提供されることもあります。日本では見かけないようなユニークなスナックが含まれていることもあり、旅の気分を盛り上げてくれます。
なお、機内食は事前予約することをお勧めします。当日の購入も可能ですが、在庫が限られている場合があります。
CAの接客対応は丁寧でフレンドリー
スクートのCAは、LCCにもかかわらず接客サービスの質が高いと評価されています。乗務員同士の仲が良く、フレンドリーで親しみやすい雰囲気を持っており、緊張感のない自然な対応が特徴です。
具体的な例として、座席案内の際に乗客と目線を合わせて会話をしたり、急なトラブル時も冷静に対応するなど、きめ細かいサービスが提供されています。座席の移動希望にも柔軟に対応してくれることがあります。
ただし、日本人CAが少ないため、日本語での対応は限られています。機内アナウンスも日本語対応がない場合があるため、基本的な英語力があると安心です。
乗客への気配りも積極的で、機内での快適性を重視したサービスを心がけているようです。これは、シンガポール航空グループの一員としての質の高さを反映していると考えられます。
なお、接客の質はフライトによって多少の差があることも報告されています。完了
機内は寒いのでブランケットは必須
スクート航空の機内は空調が強めに設定されており、多くの利用者が寒さを感じています。特に夏季は外気温との差が大きく、暑がりの人でも寒く感じるという報告があります。
機内で使用できるブランケットは有料オプションとなっており、料金は50シンガポールドルと比較的高額です。そのため、事前に防寒対策を準備することをお勧めします。
具体的な対策として、長袖や薄手のジャケット、カーディガンなどの羽織物を持参することが賢明です。特に長時間フライトの場合は、快適に過ごすための必須アイテムとなります。
また、窓側の座席は特に寒く感じやすいため、窓際を選択する場合は特に防寒対策が重要です。空調の吹き出し口の角度を調整することで、多少の改善は可能です。
体感温度には個人差がありますが、快適に過ごすためにも防寒具の準備は必要不可欠といえます。
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スクート航空がやばいと言われる7つの理由と対策
- 飲み物の持ち込み制限が厳しいので注意が必要
- 日本語対応スタッフが少ないため英語力が必要
- チェックイン締め切り時間は厳格に守られる
- 遅延時の情報提供や対応が不十分
- 預け入れ手荷物の追加料金が高額
- トラブル発生時のサポート体制が弱い
- まとめ:スクート航空はやばいけど対策次第で快適に利用可能
飲み物の持ち込み制限が厳しいので注意が必要
スクートは飲食物の機内持ち込みが禁止されており、特に水の持ち込みに関する制限が厳しく設けられています。搭乗前の待合スペースで再度手荷物検査が行われ、持っている飲み物を処分するよう求められます。
ただし、空の水筒やペットボトルであれば持ち込みが可能です。搭乗直前に給水機で水を入れることができるため、多くの乗客が空のボトルを持参して対応しています。
液体類の持ち込み制限は明確で、容器1つにつき100ml以下、それらを1リットル以下の透明なジッパーバッグに入れることが求められます。また、このジッパーバッグは1人1個までとなっています。
空港の免税店で購入した液体類については、「Security Tamper-Evident Bag」に入っている商品のみ機内持ち込みが許可されます。ベビーフードや常用薬については、機内で使用する分量のみ持ち込みが可能です。
なお、国によって規制が異なり、例えば日本からシンガポールへの出国時は手荷物検査後に購入した飲料水の持ち込みが可能な場合もありますが、マレーシアやシンガポールからの出国時は購入した水の持ち込みが禁止されています。
日本語対応スタッフが少ないため英語力が必要
スクートでは、日本語で対応できる乗務員が少ないのが現状です。複数の搭乗記録によると、フライトによっては日本語を話せる乗務員が不在のケースも報告されています。
機内アナウンスについても、日本語での案内がない便があります。重要な案内や安全に関する説明も英語で行われることが多いため、基本的な英語の理解力があると安心です。
カスタマーサービスの電話対応では、日本語対応が可能なスタッフがいる場合もありますが、その日本語レベルは必ずしも高くないという指摘があります。トラブル時の対応や詳細な説明が必要な場合、意思疎通に苦労する可能性があります。
空港でのチェックインやゲート案内なども、主に英語での対応となります。特に、手荷物の重量制限や持ち込み制限に関する説明は、正確な理解が必要となります。
予約や変更に関する問い合わせも、英語でのコミュニケーションが基本となるため、事前に必要な英語フレーズを確認しておくことをお勧めします。
チェックイン締め切り時間は厳格に守られる
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スクートのチェックインは、フライト時の3時間前から開始されます。ただし、早朝便の場合は出発予定時刻の2時間前からの開始となることがあります。
重要なのは、いかなる場合でも出発予定時刻の60分前には受付を終了するというルールです。この時間を過ぎると、たとえ1分でも遅れた場合でも搭乗を断られる可能性が高く、厳格な運用が行われています。
チェックインカウンターでは、手荷物の重量チェックが確実に実施されます。測定後の荷物には確認用のタグが付けられ、重量オーバーの場合はその場で追加料金の支払いが必要となります。
シンガポール・チャンギ空港では、出発時刻の18時間前からセルフチェックインが可能です。また、預け入れ荷物がある場合でも専用機械で預けることができ、この点は利便性が高いと評価されています。
ただし、パスポートの確認は必須のため、オンラインチェックインを済ませていても空港カウンターでの手続きが必要となる場合があります。
遅延時の情報提供や対応が不十分
スクートでは、遅延が発生した際の情報提供や対応が不十分との指摘が多く見られます。遅延の発生自体は他のLCCでもよく見られることですが、問題は遅延時の対応の質にあります。
遅延が発生した場合でも、待ち時間中の情報更新が少なく、乗客は状況が把握できないまま長時間待機させられることがあります。カウンタースタッフの説明も限定的で、次の行動の指示が明確でないケースが報告されています。
特に深刻なのは、機材トラブルによる大幅な遅延や欠航時の対応です。代替便の案内や宿泊手配などのサポートが不十分で、乗客自身で対応を迫られるケースがあります。
遅延補償に関する説明も不明確で、問い合わせ窓口につながりにくい、返金手続きに時間がかかるなどの課題が指摘されています。カスタマーサービスへの電話も繋がりにくく、対応が後手に回る傾向があります。
このような状況を考慮すると、重要な予定がある場合は余裕を持ったスケジュール設定が必要となります。また、旅行保険への加入も検討する価値があるでしょう。
預け入れ手荷物の追加料金が高額
スクートの預け入れ手荷物に関する料金体系は複雑で、追加料金が高額となる可能性があります。基本の受託手荷物枠は、プランによって異なり、フライ・バッグとフライ・バッグ・イートでは20kg、スクートPLUSでは30kgまでとなっています。
追加の受託手荷物枠を購入する場合、フライト時間によって料金が変動します。例えば、3時間未満のフライトで20kgの枠を追加する場合は1,800~2,200円、11時間以上のフライトで40kgの枠を追加する場合は11,500円程度必要となります。
特に注意が必要なのは、空港での追加料金です。搭乗日に空港カウンターで支払う場合、1kgあたり1,700円から2,500円の追加料金が発生します。これは予約時に追加購入する場合と比べてかなり高額です。
また、1個あたりの重量は32kgまでという制限があり、これを超える場合は複数の荷物に分ける必要があります。楽器類やスポーツ用品なども同様の重量制限が適用されます。
このような高額な追加料金を避けるため、事前に必要な重量を見積もり、予約時点で追加購入することをお勧めします。
トラブル発生時のサポート体制が弱い
スクートでは、フライトの大幅な遅延や欠航、手荷物トラブルなどが発生した際のサポート体制が十分でないことが指摘されています。カスタマーサービスへの連絡が困難で、問題解決までに時間がかかるケースが多く報告されています。
特に問題となるのが、突然のスケジュール変更時の対応です。例えば、出発時刻が8時間も早まるケースが報告されており、このような大幅な変更が発生しても十分な説明や代替案の提示がないことがあります。
手荷物の破損や紛失時の対応も課題とされています。破損証明書の発行は行われますが、その後の補償手続きがスムーズに進まないケースがあります。また、対応窓口が限られており、現地での即時対応が難しい状況も見られます。
電話でのサポートについても、繋がりにくい、対応言語が限られている、たらい回しにされるなどの問題が報告されています。メールでの問い合わせも、返信までに時間がかかったり、十分な回答が得られないことがあります。
このようなサポート体制の弱さを考慮すると、旅行代理店経由での予約や旅行保険への加入を検討する価値があります。特に初めての利用や重要な予定がある場合は、万全の備えが必要となるでしょう。
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まとめ:スクート航空はやばいけど対策次第で快適に利用可能
最後に記事のポイントをまとめます。
- 遅延やスケジュール変更が頻繁に発生するため、余裕を持った旅程設定が必要
- 手荷物重量制限は他社より緩く、機内持ち込み10kgまで可能
- 機内は比較的快適で、座席スペースも一般的なLCCより広い
- 機内食は有料だが品質は良好、ただし飲み物は全て有料
- 日本語対応スタッフが少ないため、基本的な英語力が必要
- 空港でのチェックイン締め切り時間は厳格
- 預け入れ手荷物の追加料金は空港支払いだと高額になるため事前購入推奨
- 機内は寒いため、防寒対策は必須
- トラブル発生時のサポート体制が弱いため、旅行保険加入を推奨
- 飲み物の持ち込み制限が厳しく、空の容器を持参して給水機を利用するのが賢明
- シンガポール・チャンギ空港では便利なセルフチェックインシステムを導入
- 価格と快適性のバランスは良好だが、サービス面での制限は覚悟が必要