格安な運賃で利用できるスカイマークですが、「座席が狭いのでは？」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実は、スカイマークの座席は、JALやANAと同じシートピッチ31インチ（約79cm）を確保しており、大手航空会社と変わらない快適性を実現しています。
全席革張りシートを採用し、各座席下にはコンセントも完備。さらに、前方や非常口席など、座席の位置によって特徴が異なるため、目的に合わせた選び方をすることで、より快適な空の旅を楽しむことができます。
記事のポイント！
- スカイマークの座席の広さと設備について
- JAL・ANAとの座席の違いについて
- 座席の種類と特徴について
- 快適に過ごすための座席選びのコツについて
スカイマーク 座席 狭いという噂の真相
- JALやANAと同じ79cmのシートピッチを確保
- 座席幅は44cmで大手航空会社と同等
- 全席革張りシートで座り心地も快適
- 各座席下にコンセントを完備
- エアコン調整も可能な快適設備
- 機内で使える収納スペースの広さ
JALやANAと同じ79cmのシートピッチを確保
スカイマークの座席は、シートピッチ（座席間隔）が31インチ（約79cm）あり、これはJALやANAと同じ広さです。LCCのピーチやジェットスターは約71cmなので、スカイマークは約8cm広いことになります。
このシートピッチは、一般的な体格の成人男性が座った時に、前の座席との間に握りこぶし1個分程度の隙間が生じる間隔となっています。
普通体型の方であれば、足を組むこともできる広さが確保されているため、窮屈さを感じることはないでしょう。
格安航空会社というイメージから「座席が狭いのでは？」という心配をされる方もいますが、実際には大手航空会社と同等の快適性を提供しています。
長時間のフライトでも、ゆったりと過ごすことができる広さが確保されています。
座席幅は44cmで大手航空会社と同等
スカイマークの座席幅は約44cmで、これも同じボーイング737-800型機を使用しているJALやANAと同じ広さとなっています。
一般的な航空会社の座席幅は42〜45cmの間であり、スカイマークはその中でも標準的な広さを確保しています。
座席の配置は、通路を挟んで左右に3席ずつ横並びとなっており、窓側から順にA・B・C席、反対側がF・G・H席となっています。
この配置により、通路側の席からの出入りもスムーズに行えるよう設計されています。
座席幅に関しては、大手航空会社と全く変わらない快適性を提供しているといえます。
全席革張りシートで座り心地も快適
スカイマークの座席は、全席がソフトな革張りシートを採用しています。高級感のある素材を使用することで、座り心地の良さを追求しています。
シートカラーはこれまでにベージュやブルーを採用しており、機内の雰囲気も落ち着いた印象となっています。
ヘッドレストも柔らかな革製で、長時間のフライトでも快適に過ごすことができるよう配慮されています。
新型機材の座席には、前の座席の背もたれにタブレットホルダーが設置されており、さらなる利便性の向上が図られています。
革張りシートは高級感だけでなく、メンテナンス性も考慮された素材選択といえます。
各座席下にコンセントを完備
スカイマークの座席には、一部の機材を除き、各座席の下にコンセントが設置されています。コンセントは緑色のランプで使用可能かどうかが分かるようになっています。
コンセントは離陸5分後から着陸約10分前まで利用することができ、機内アナウンスで案内があります。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの充電が可能で、長時間のフライトでも電源切れの心配なく利用できます。
移動時間を有効活用したい方や、機内でエンターテインメントを楽しみたい方にとって、非常に便利な設備となっています。
コンセントの設置は、現代のデジタル機器の普及に対応した快適性向上の取り組みの一つです。
エアコン調整も可能な快適設備
各座席の上部には、PSU（Passenger Service Unit）と呼ばれる設備が設置されています。ここには、エアコンの送風口、客室乗務員を呼び出すためのボタン、照明のON/OFFスイッチが備え付けられています。
送風口は個別に調整可能で、自分の体感温度に合わせて空調を設定できます。
照明も手元で操作できるため、読書をしたい時など、必要に応じて明るさを調整することができます。
これらの設備により、快適な空間を自分好みにカスタマイズすることが可能です。
細かな温度調整や明るさの設定まで考慮された設計となっています。
機内で使える収納スペースの広さ
スカイマークの座席には、頭上に広めの収納棚が設置されています。通常の手荷物であれば、収納に困ることはありません。
座席の足元にも荷物を置くスペースが確保されており、フライト中に使用したい手荷物なども手の届く場所に置いておくことができます。
ただし、非常口座席やフォワードシートでは、安全上の理由から足元に荷物を置くことができず、全て頭上の収納棚に収納する必要があります。
収納スペースは、ほぼ満席の状況でも余裕があり、機内での荷物の取り回しがしやすい設計となっています。
機内での快適性を左右する収納スペースも、十分な広さが確保されています。
もっと知りたいスカイマーク 座席 狭いを解消する選び方
- フォワードシートは通常より最大38cm広い
- 非常口座席は追加料金なしで足元ゆったり
- 翼上の座席は揺れが少なく酔いにくい
- 前方座席はエンジン音が静か
- 後方座席は空きやすい穴場スポット
- 赤ちゃん連れは授乳カーテン付き最後尾がおすすめ
- まとめ：スカイマーク 座席 狭いは間違った認識だった
フォワードシートは通常より最大38cm広い
フォワードシートは、スカイマークの最前列にある6席限定の特別な座席です。通常の座席より19cm～38cm広い座席間隔を確保しています。
フォワードシートを利用する場合は、1,000円の追加料金が必要です。その代わりに、優先搭乗や機内での飲み物1杯無料サービス、預け入れ手荷物の優先返却などの特典が付いています。
ただし、フォワードシートでは安全上の理由から、足元に荷物を置くことができません。全ての手荷物は頭上の収納棚に収納する必要があります。
フォワードシートは人気が高く、すぐに満席になることが多いため、利用を希望する場合は早めに予約することをおすすめします。
予約は出発当日に空港カウンターで受け付けているので、早めに空港に到着することが重要です。
非常口座席は追加料金なしで足元ゆったり
非常口座席は15列目と16列目の全12席に設置されており、通常座席より15～25cm広い足元スペースが確保されています。追加料金なしで利用できる点が特徴です。
ただし、非常口座席の利用には条件があります。満15歳以上で、日本語または英語を理解できる方に限定されています。また、緊急時には非常口の開放や他の乗客の脱出をサポートする必要があります。
非常口座席は翼の上に位置しているため、窓からの景色は見えにくくなっています。また、前の14列目の座席は非常口座席の関係でリクライニングができません。
予約は当日空港カウンターでのみ受け付けており、事前のインターネット予約はできません。人気の座席なので、早めに空港に到着することをおすすめします。
座席の前後には荷物を置くことができず、全ての手荷物は頭上の収納棚に収納する必要があります。
翼上の座席は揺れが少なく酔いにくい
12列目から21列目までの座席は翼の上に位置しており、機体の重心に近いため揺れが最も少ない座席となっています。
この位置の座席は、乗り物酔いしやすい方に適していますが、エンジン音は他の座席より大きくなります。また、翼が視界を遮るため、窓からの景色を楽しむことは難しくなっています。
トイレは機体の前方と後方にあるため、翼上の座席からは比較的距離があります。頻繁にトイレを利用する必要がある方は、この点を考慮して座席を選択する必要があります。
14列目の座席は、後ろが非常口座席となっているため、リクライニングができないという制限があります。
機内で仕事やゲーム、読書、睡眠など、じっくりと時間を過ごしたい方におすすめの座席です。
前方座席はエンジン音が静か
前方の座席（1列目～10列目）は、エンジンのある翼よりも前に位置しているため、エンジン音が比較的静かです。また、揺れも少なく快適に過ごすことができます。
出入り口に近いため、搭乗や降機がスムーズに行えます。特に乗り継ぎや予定が詰まっている方には便利な座席といえます。
窓側の席からは、翼に視界を遮られることなく景色を楽しむことができます。ただし、前方座席は人気が高く、早めに予約しないと希望の座席を確保できない可能性があります。
前方にはトイレが1か所しかないため、後方の2か所に比べるとトイレの利用に関しては少し不便かもしれません。トイレを頻繁に利用する必要がある方は、この点を考慮する必要があります。
景色や静かな環境、スムーズな乗り降りを重視する方におすすめの座席です。
後方座席は空きやすい穴場スポット
22列目以降の後方座席は、エンジン音が大きく揺れも感じやすいため、比較的空席が出やすい傾向にあります。そのため、隣席が空く可能性が高く、ゆったりと過ごせる可能性があります。
後方には2か所のトイレがあり、トイレの利用がしやすいという利点があります。また、翼の後ろに位置しているため、窓からの景色も楽しむことができます。
団体旅行客や子連れファミリーが多く利用する傾向にあり、賑やかな雰囲気となりやすいです。1人で静かに過ごしたい方やビジネスマンには向いていない可能性があります。
出入り口から最も遠い位置にあるため、搭乗や降機に時間がかかります。時間に余裕がある方や、周囲を気にせずリラックスして過ごしたい方におすすめです。
家族連れの方は、予約が取りやすい後方座席を選ぶことで、離れ離れになるリスクを減らすことができます。
赤ちゃん連れは授乳カーテン付き最後尾がおすすめ
機体最後尾の31列目には授乳用カーテンが設置されており、プライバシーを確保しながら授乳することができます。赤ちゃん連れの方に配慮された設計となっています。
最後列は後ろに席がないため、気兼ねなくリクライニングを倒すことができます。また、近くに2か所のトイレがあり、おむつ交換台も設置されているため便利です。
ただし、最後列は事前のインターネット予約ができません。空港カウンターでの手続きかコールセンターでの申し込みが必要となります。
エンジン音が大きく揺れも感じやすい位置となるため、赤ちゃんが敏感な場合は注意が必要です。その場合は、揺れの少ない前方や中央の座席も検討する価値があります。
赤ちゃん連れの方は、通路側の席（C列かF列）を選ぶことで、客室乗務員をすぐに呼びやすく、頻繁な移動もスムーズに行えます。
まとめ：スカイマーク 座席 狭いは間違った認識だった
最後に記事のポイントをまとめます。
- シートピッチは79cmでJAL・ANAと同等の広さを確保している
- 座席幅は44cmで大手航空会社と変わらない快適性を実現
- 全席革張りシートで高級感のある座り心地を提供
- 各座席下にコンセントを完備し、デジタル機器の利用に対応
- 個別に空調や照明の調整が可能な設備を完備
- フォワードシートは最大38cm広い特別シートを用意
- 非常口座席は追加料金なしで足元が広い設計
- 前方座席はエンジン音が静かで景色も楽しめる
- 後方座席は空きやすく、家族連れに適している
- 最後尾には授乳カーテンを設置し、赤ちゃん連れに配慮
- 頭上の収納棚は十分な容量を確保
- インターネットでの事前座席指定が可能で便利
