大韓航空の機内食といえば、やはりビビンバが気になりますよね。国際機内食協会のマーキュリー賞を2度受賞した実績を持つビビンバは、大韓航空の看板メニューとして知られています。ただし、すべての路線で提供されているわけではないため、事前に確認が必要です。
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大韓航空のビビンバは、6種類の具材を使用した本格的な韓国料理。機内専用のチューブ入りコチュジャンと一緒に提供され、自分で混ぜ合わせて食べる楽しみもあります。エコノミークラスでは長距離便での提供が中心で、ビジネスクラスではより豊富なメニューから選べるようになっています。
記事のポイント!
- 大韓航空のビビンバが提供される路線と条件
- 機内食ビビンバの内容と食べ方
- エコノミークラスとビジネスクラスの違い
- 機内食の予約方法と注意点
大韓航空の機内食でビビンバを楽しむ方法
- ビビンバが提供されるのは長距離便エコノミーとビジネスクラスのみ
- エコノミークラスのビビンバは事前予約不要で無料提供
- ビビンバの具材は6種類で本格的な韓国の味
- コチュジャンは機内専用チューブで提供
- 機内食のビビンバはマーキュリー賞を2度受賞
- ビビンバ以外の韓国料理メニューも充実
ビビンバが提供されるのは長距離便エコノミーとビジネスクラスのみ
大韓航空のビビンバは、日韓間の短距離路線のエコノミークラスでは提供されていません。エコノミークラスでビビンバが楽しめるのは、主にホノルル行きなどの長距離路線に限られています。
ビジネスクラスでは路線を問わずビビンバを選択できる可能性が高く、2023年1月からは事前予約システムも導入されました。ただし、飛行時間が短い一部の路線は除外される場合があります。
長距離路線のエコノミークラスでは、通常2回提供される機内食のうち1回目でビビンバを選べることが多いようです。選択肢としては「ビーフ」「ポーク」「ビビンバ」の3択が一般的です。
なお、日本発の短距離路線では和食やサンドイッチなどの軽食が提供されることが多く、ビビンバは含まれていないのが現状です。
仁川発の長距離便では、ビビンバ以外にも冷麺、ケジャン、カルビチムなど、様々な韓国料理メニューが用意されています。
エコノミークラスのビビンバは事前予約不要で無料提供
大韓航空のエコノミークラスでは、追加料金なしで機内食が提供されます。ビビンバも通常の機内食メニューの一つとして選択可能です。
機内食の提供は一般的に離陸後45-50分程度で開始されます。ビビンバを含む韓国料理メニューは人気が高く、後方の座席では希望のメニューが品切れになる可能性もあります。
ビビンバを確実に食べたい場合は、座席指定の際に前方の席を選ぶことをおすすめします。特別な理由がある場合は、客室乗務員に希望を伝えることで対応してもらえる可能性があります。
機内食のサービスは、国際線では距離に関わらず提供される取り決めがあります。大韓航空も、短い路線では軽食になりますが、必ず何らかの食事サービスがあります。
アルコールを含むドリンクサービスも無料で提供されており、ビビンバと一緒に韓国のビールを楽しむこともできます。
ビビンバの具材は6種類で本格的な韓国の味
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大韓航空のビビンバには、6種類の具材が使用されています。精選された食材を使用し、本場韓国の味を再現することにこだわっています。
提供時は具材が盛り付けられた器に、温かく加熱されたご飯を入れて食べる形式です。付属のコチュジャンとごま油を加えて、自分好みの味に調整できます。
食器は使い捨てではなく、韓国製の本格的な器が使用されています。金属製のスプーンとフォークも提供され、ビビンバを混ぜやすい専用の形状になっています。
具材は味付けされた野菜が中心で、キムチは含まれていません。そのため、キムチの匂いが苦手な方でも安心して楽しめる内容になっています。
具材を混ぜ合わせることで様々な食感と味わいを楽しめ、一般的な機内食とは一線を画す満足感があります。
コチュジャンは機内専用チューブで提供
大韓航空の機内食ビビンバには、専用のチューブ入りコチュジャンが付属します。このコチュジャンは機内食用に特別に開発されたもので、適度な辛さと旨味が特徴です。
チューブタイプなので量の調節が簡単で、自分好みの辛さに調整できます。初めてビビンバを食べる方は少量から試すことをおすすめします。
このコチュジャンは評判が良く、お土産として持ち帰る乗客も多いようです。機内食で使い切らなかった分は持ち帰ることも可能です。
コチュジャンの辛さは一般的な韓国料理ほど強くなく、日本人の味覚に合わせた程よい辛さになっています。
付属のごま油と合わせることで、より本格的な韓国料理の味わいを楽しむことができます。
機内食のビビンバはマーキュリー賞を2度受賞
大韓航空のビビンバは、機内食のオスカー賞とも呼ばれる国際機内食協会(ITCA)のマーキュリー賞を2度受賞しています。これは機内食としての品質の高さを証明する実績です。
選び抜かれた食材を使用し、済州島の牧場で飼育された韓牛や無農薬野菜など、素材にもこだわりを持っています。自社の機内食工場で調理され、品質管理も徹底されています。
大韓航空は2024年時点で、1日約84,000食以上の機内食を生産しており、そのうちビビンバは1日約3,600食が作られています。これは機内食の人気メニューとしての地位を示しています。
韓国初の団体給食部門HACCP認証を受けた仁川機内食センターで生産され、仁荷大学食品安全研究センターと協力して品質向上に努めています。
自社便だけでなく、シンガポール航空やエールフランス航空など、他社の韓国発の便にも機内食を提供しています。
ビビンバ以外の韓国料理メニューも充実
大韓航空では、ビビンバ以外にも多彩な韓国料理メニューを提供しています。冷麺、ケジャン、カルビチム、ブルコギなど、韓国を代表する料理が用意されています。
2023年3月からは、韓国式ヴィーガンメニューも開発・導入されました。健康上や宗教上の理由で通常の食事を取れない方のために、特別機内食も充実しています。
特別機内食は出発24時間前までに予約が必要で、ウェブサイトやアプリから申請できます。ベジタリアンミールやグルテンフリーミールなど、様々なオプションが用意されています。
ビジネスクラスでは、2023年1月から機内食のプレオーダーサービスを導入し、より多くの選択肢から好みのメニューを予約できるようになりました。
長距離路線では2回の機内食サービスがあり、その都度異なるメニューを楽しむことができます。
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大韓航空の機内食とドリンクサービスの全容
- 日本発着便では和食と洋食も選択可能
- アルコールを含むドリンクサービスは全便無料
- 特別機内食は出発24時間前までに予約が必要
- エコノミークラスの機内食提供時間は離陸後45-50分
- ビジネスクラスは2023年から事前予約システムを導入
- 機内食の評価は航空会社の中でも高評価
- まとめ:大韓航空の機内食ビビンバは評価が高く人気メニュー
日本発着便では和食と洋食も選択可能
日本発着便では、韓国料理だけでなく和食と洋食のメニューも用意されています。羽田発の朝便では、うなぎやホタテの入った海鮮丼が提供されることがあります。
和食メニューには、テーブルロールパンやマリネサラダなども付いており、ボリュームのある内容になっています。出発地や到着地に合わせて、その土地の特色を活かしたメニューが提供されるのが特徴です。
韓国からの帰国便では、カルビなどの韓国料理メニューが中心になります。このときはコチュジャンチューブが付属し、本場の味を楽しめる工夫がされています。
短距離路線の場合は比較的軽めの内容になることもあり、関空-仁川線などでは牛プルコギと少量のご飯、カットフルーツ、ミックスナッツといった構成になることもあります。
和食、洋食、韓国料理と、バラエティに富んだメニューが用意されているため、往復で異なる料理を楽しめるのも魅力の一つです。
アルコールを含むドリンクサービスは全便無料
大韓航空では、エコノミークラスでもアルコール類を含むドリンクサービスが無料で提供されています。機内限定の「KAL’s Lager」をはじめ、韓国ビールや日本のビールから選ぶことができます。
ワインは赤白から選択可能で、1杯ずつグラスで提供されます。お代わりも可能なため、機内食と一緒にゆっくり楽しめます。
ソフトドリンクは、コーラやスプライトなどの炭酸飲料、オレンジジュース、パイナップルジュースなど、豊富な種類が用意されています。日本でおなじみのブランドもありますが、パッケージは韓国語表記になっています。
ビジネスクラスでは、さらに充実したドリンクメニューが用意されています。コーヒーはスターバックス、紅茶はダージリンやアールグレイ、その他にもペパーミントティーやカモミールティー、ルイボスバニラなども選べます。
機内サービスの時間以外でも、客室乗務員に声をかければドリンクのサービスを受けることができます。ただし、シートベルトサイン点灯中は対応できない場合があります。
特別機内食は出発24時間前までに予約が必要
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大韓航空では、健康上の理由や宗教上の制約、年齢に応じた特別機内食を用意しています。これらは通常の機内食と同様に追加料金なしで提供されますが、必ず出発24時間前までに予約が必要です。
予約は大韓航空のウェブサイトやアプリから行うことができます。また、コールセンターに電話して申し込むことも可能です。ベジタリアンミール、糖尿病食、低カロリーミール、グルテンフリーミールなど、多様なオプションが用意されています。
特別機内食は2023年3月から韓国式ヴィーガンメニューも加わり、さらに選択肢が広がっています。また、24ヶ月未満の赤ちゃん向けのベビーミールや、12歳までの子供向けのチャイルドミールも提供しています。
特別機内食を注文すると、通常の機内食より先に配膳されるため、短い飛行時間でもゆっくり食事を楽しむことができます。特にフライト時間が短い路線では、この特典は重要なメリットになります。
特別機内食は仁荷大学校病院の医学エキスパートが監修しており、栄養バランスや食材の品質にも配慮がされています。
エコノミークラスの機内食提供時間は離陸後45-50分
大韓航空のエコノミークラスでは、一般的に離陸後45-50分程度で機内食の提供が始まります。これは日本発着便での標準的なタイミングですが、路線や運航状況によって多少前後する可能性があります。
深夜便でも機内食は提供されます。例えば、羽田発深夜2時の便でも、水平飛行に入るとすぐに機内サービスが開始され、しっかりとした食事を楽しむことができます。
長距離便の場合は2回の機内食サービスがあり、1回目は離陸後、2回目は到着前に提供されます。短距離便でも国際線の場合は必ず何らかの食事サービスがあります。
機内食の提供順序は基本的に前方の座席から始まります。後方の座席では、希望のメニューが品切れになる可能性もあるため、特定のメニューを食べたい場合は座席選びも重要なポイントになります。
到着時間が近い場合でも、可能な限り十分な食事時間が確保されるよう、客室乗務員が配慮してくれます。
ビジネスクラスは2023年から事前予約システムを導入
ビジネスクラスでは2023年1月から機内食のプレオーダーサービスを開始しました。これにより、通常のメニュー選択に加えて、2-3種類の追加メニューから事前に食事を選ぶことができるようになっています。
予約は搭乗60日前から24時間前まで可能で、大韓航空のウェブサイトやアプリから簡単に行えます。当初は韓国発の国際線のみが対象でしたが、順次、日本発を含む他の路線にも拡大される予定です。
ワインのセレクションも充実しており、2023年3月以降、50種類のワインを順次発表していく計画があります。ボルドー、ブルゴーニュ、アルザスなどフランス産の高級ワインを中心に、カリフォルニア産やイタリア産なども用意されています。
機内食は韓国料理だけでなく、洋食や和食など幅広いメニューから選択可能。特に韓国料理では、ビビンバや冷麺、ケジャン、カルビチムなど、本格的な味を楽しめます。
事前予約システムにより、好みのメニューを確実に確保できるようになり、より快適な機内食体験が可能になっています。
機内食の評価は航空会社の中でも高評価
大韓航空の機内食は、特にビビンバを中心とした韓国料理メニューで高い評価を得ています。国際機内食協会のマーキュリー賞を2度受賞するなど、その品質は国際的にも認められています。
自社の機内食工場では、1日約84,000食以上を生産しており、そのうち約1,400種類のメニューを提供しています。自社便だけでなく、シンガポール航空やエールフランス航空など、他社の韓国発便の機内食も手がけています。
食材の選定にも力を入れており、済州島の牧場で飼育された韓牛や地鶏、無農薬野菜など、品質の高い食材を使用しています。また、韓国初の団体給食部門HACCP認証を取得した仁川機内食センターで生産されており、品質管理も徹底されています。
2024年には新しい韓国料理メニューも続々と開発され、チェユクサンパプ(豚肉の野菜包み)やプルコギとムクの冷製スープなど、バラエティ豊かなメニューが追加されています。
食器類にもこだわりがあり、使い捨ての容器ではなく、韓国製の本格的な器や金属製のカトラリーを使用しているのも特徴です。
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まとめ:大韓航空の機内食ビビンバは評価が高く人気メニュー
最後に記事のポイントをまとめます。
- ビビンバは国際機内食協会のマーキュリー賞を2度受賞した実績を持つ看板メニュー
- 長距離路線のエコノミークラスとビジネスクラスで提供され、特に予約は不要
- 具材は6種類使用し、機内専用のチューブ入りコチュジャンが付属
- エコノミークラスの機内食は離陸後45-50分程度で提供開始
- ビジネスクラスは2023年から事前予約システムを導入し、メニュー選択の幅が拡大
- アルコールを含むドリンクサービスは全クラス無料で提供
- 特別機内食は24時間前までの予約で対応可能
- 日本発着便では和食や洋食も選択可能
- 自社工場で1日84,000食以上を生産し、品質管理を徹底
- 済州島産の韓牛や無農薬野菜など、食材にもこだわりを持つ
- 2024年以降も新メニューの開発を継続し、選択肢を拡大
- 食器は使い捨てではなく、韓国製の本格的な器を使用