エアアジアの機内持ち込み手荷物は7kgまでという制限がありますが、液体物の持ち込みにはさらに厳しい規定があるのをご存じでしょうか。容量制限や収納方法など、事前に知っておくべきルールを把握していないと、空港で思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。
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このたびエアアジアでは、追加料金を支払うことで機内持ち込み手荷物を14kgまで増量できる「Xtra Carry-On」サービスが開始されました。しかし液体物の制限は変わらないため、海外旅行の準備には慎重な計画が必要です。
記事のポイント!
- 機内持ち込み可能な液体物の容量制限と収納方法
- 液体物持ち込みの例外規定と免税店での購入品の扱い
- 預け入れ荷物での液体物の運搬方法
- 新サービス「Xtra Carry-On」の詳細と活用法
エアアジアで機内持ち込みする液体物の厳格なルール
- 機内持ち込み液体は100ml以下の容器に入れて1リットルまで
- プラスチック袋は20cm×20cm以下の透明なものを使用
- 液体物の種類はジェル・シャンプー・飲料など幅広い対象
- 医薬品やベビーフードは例外として許可される
- 空港で購入した免税品の液体は別ルールで持ち込み可能
- 液体物の機内持ち込み制限を回避するために預け荷物を活用
機内持ち込み液体は100ml以下の容器に入れて1リットルまで
エアアジアでは、機内に持ち込める液体物について厳格なルールを設けています。容器1つあたりの容量は100ml以下に制限されており、これは化粧品や飲料など、あらゆる液体に適用されます。
また、これらの液体物は全て透明で再密封可能なプラスチックバッグにまとめて入れる必要があります。バッグの総容量は1リットル以下という制限があります。
100mlを超える容器に入った液体は、たとえ中身が100ml以下であっても機内持ち込みは認められません。このルールは厳格に運用されているため、事前の確認が重要です。
搭乗時の保安検査で規定を超える液体物が見つかった場合、没収される可能性が高いので注意が必要です。
ルールに適合しない液体物は、チェックインカウンターで預け入れ荷物として預けることをお勧めします。
プラスチック袋は20cm×20cm以下の透明なものを使用
液体物を入れる透明プラスチックバッグには、具体的なサイズ制限があります。四辺の合計が80cm以下で、一般的な目安として縦20cm×横20cm、あるいは縦15cm×横25cmまでのサイズとなっています。
このプラスチックバッグは必ず透明で再密封可能なものを使用する必要があります。マチの付いているものは使用できないため、ジッパー付きの平袋タイプを選びましょう。
お客様1人につき1枚のプラスチックバッグのみ持ち込みが許可されます。複数の袋に分けて持ち込むことはできません。
プラスチックバッグはお客様自身で用意する必要があります。コンビニやホームセンターで購入できますが、空港内の一部店舗でも販売しているようです。
バッグ内の液体物は保安検査時に確認できるよう、整理して収納することをお勧めします。
液体物の種類はジェル・シャンプー・飲料など幅広い対象
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液体物の制限対象は想像以上に幅広く、日常的に使用する多くの製品が含まれます。具体的には、シャンプーや液体石鹸などの化粧品類、歯磨き粉、ヘアクリームといったケア用品が対象となります。
飲料類はもちろん、味噌や漬物、瓶詰めや缶詰の食品類も液体物として扱われます。ヨーグルトやゼリーなどの半固形食品も同様の制限を受けます。
ジェルやスプレー式の製品も液体物として分類されるため、制限の対象となります。化粧水やクリーム類も同様です。
保安検査では、これらの液体物が規定に従って収納されているかどうかを厳重にチェックされます。規定を超える液体物は没収される可能性があります。
旅行の準備段階で、持ち込む予定の物品が液体物に該当するかどうかを確認しておくことが重要です。
医薬品やベビーフードは例外として許可される
医薬品については、フライト中に必要となる量に限り、100ml制限の例外として認められています。例えば、糖尿病患者のインスリンキットなどが該当します。
乳幼児のための離乳食や液体ミルクなども、フライト中に必要な量であれば持ち込みが許可されます。ただし、搭乗時に実際に必要な量であることを証明できる必要があります。
固形の化粧品(固形デオドラント、口紅、パウダー状ファンデーションなど)は液体物の制限を受けません。これらは通常の手荷物として持ち込むことができます。
適切に包装された生鮮食品や冷凍食品も、液体物としての制限は適用されません。ただし、他の制限事項には注意が必要です。
例外的に持ち込みが許可される場合でも、事前に航空会社への確認をお勧めします。また、保安検査時に追加の検査が行われる可能性があります。
空港で購入した免税品の液体は別ルールで持ち込み可能
保安検査後の免税店で購入した液体物については、100mlの制限が適用されません。ただし、購入時に特別な密封袋(STEB: Security Tamper Evident Bag)に入れられ、購入証明書が付属している必要があります。
この密封袋は最終目的地まで開封せずに保管する必要があります。開封してしまうと、制限対象の液体物として扱われる可能性があります。
免税品の持ち込みには、目的地国の免税制限も考慮する必要があります。制限を超える場合は持ち込みができない場合があります。
空港によって免税品の取り扱いルールが異なる場合があるため、購入時に店舗スタッフに確認することをお勧めします。
一部の空港では、国際線の乗り継ぎ客向けに特別なルールを設けている場合もあります。事前に確認しておくと安心です。
液体物の機内持ち込み制限を回避するために預け荷物を活用
機内持ち込みの制限を避けるには、液体物を預け入れ荷物として預けるのが最も確実な方法です。預け入れ荷物の場合、容量制限はなく、通常のサイズの化粧品や飲料を持ち込むことができます。
化粧品は1容器あたり0.5Lまたは0.5kg以下で、合計2Lまたは2kgまでの預け入れが可能です。100mlの容器であれば最大20本まで預けることができます。
液体シャンプーやスクラブパウダーなどの液体物は、預け入れ荷物にすることで容量を気にせず持ち込むことができます。ただし、漏れ防止の対策は必要です。
預け入れ荷物の場合でも、危険物に該当する液体は持ち込みが禁止されています。可燃性の液体や高圧のスプレー缶などは注意が必要です。
荷物の紛失や破損のリスクを考慮し、貴重な液体物や必需品は少量を機内持ち込み用に確保しておくことをお勧めします。
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エアアジアの機内持ち込み手荷物に関する重要事項
- キャビンバッグは56cm×36cm×23cm以内で制限あり
- 手荷物合計重量は7kgまでが基本ルール
- Xtra Carry-Onで14kgまで増量できる新オプションが登場
- 液体物の預け荷物は容量制限なしで可能
- 飲食物の持ち込みは厳しい制限があるので要注意
- 機内持ち込み禁止の液体物は空港で没収される
- まとめ:エアアジアの機内持ち込み液体は事前準備が重要
キャビンバッグは56cm×36cm×23cm以内で制限あり
エアアジアでは、機内持ち込み手荷物として2個まで持ち込むことができます。メインとなるキャビンバッグは、56cm×36cm×23cm以内のサイズ制限があります。
このサイズ制限には、キャスターやハンドル、サイドポケットなども含まれるため、購入時はそれらも考慮したサイズ選びが重要です。座席上の共用収納棚に収納できるものである必要があります。
2つ目の手荷物として、40cm×30cm×10cmまでの小さなバッグを持ち込むことができます。これは前の座席の下に収納する必要があります。
リュックサックやショルダーバッグ、ハンドバッグ、カメラバッグなどが2つ目の手荷物として認められています。ただし、合計重量は制限内に収める必要があります。
サイズオーバーの手荷物は、搭乗ゲートで預け入れ荷物として預けるよう指示され、追加料金が発生する可能性があります。
手荷物合計重量は7kgまでが基本ルール
エアアジアの基本的な機内持ち込み手荷物の重量制限は、2個合わせて合計7kgまでとなっています。この制限は厳格に運用されており、チェックインカウンターや搭乗ゲートで計量される可能性があります。
重量オーバーが判明した場合、追加料金を支払って預け入れ荷物として預けるか、荷物を減らす必要があります。空港での追加料金は事前予約より高額になる傾向があります。
重量制限は、バッグ自体の重さも含めた総重量で計算されます。軽量なバッグを選ぶことで、中身の重量に余裕を持たせることができます。
搭乗時にはカウンターだけでなく、保安検査場や搭乗ゲート前でも重量チェックが行われる可能性があります。複数のチェックポイントがあるため、確実に制限内に収める必要があります。
事前に家庭用の計量器で重さを確認しておくことをお勧めします。余裕を持って制限内に収めることで、空港でのトラブルを避けることができます。
Xtra Carry-Onで14kgまで増量できる新オプションが登場
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エアアジアでは新しいサービスとして、Xtra Carry-Onオプションを導入しました。このオプションを利用すると、機内持ち込み手荷物の重量制限を14kgまで増やすことができます。
追加料金は路線によって異なりますが、国内線で約1,500円、国際線で約3,600円程度となっています。通常の預け入れ荷物料金と比較すると、比較的リーズナブルな価格設定です。
Xtra Carry-Onを利用する場合でも、手荷物1個あたりの重量は最大10kgまでという制限があります。これは安全性を考慮した制限となっています。
このオプションは事前予約が必要で、エアアジアの公式サイトやモバイルアプリから購入できます。当日空港での購入については確認が必要です。
サイズ制限は通常の機内持ち込み規定と同じく、56cm×36cm×23cmを超えないものである必要があります。
液体物の預け荷物は容量制限なしで可能
エアアジアでは、液体物を預け入れ荷物として預ける場合、機内持ち込みのような厳しい容量制限はありません。通常サイズの化粧品や飲料を持ち込むことができます。
ただし、液体物は適切に梱包し、漏れ防止の対策を施す必要があります。他の荷物に影響が及ばないよう、ビニール袋に入れるなどの工夫が推奨されます。
預け入れ荷物の場合でも、危険物に該当する液体類は持ち込みが禁止されています。ガソリンや引火性の高い液体、高圧のスプレー缶などは預け入れることができません。
国や地域によって、預け入れ可能な液体物の種類や量に制限がある場合があります。特に国際線利用時は目的地の規制も確認が必要です。
液体物を預け入れ荷物とする場合は、破損や紛失のリスクも考慮に入れる必要があります。貴重な液体物は、規定内の少量を機内持ち込みとして確保しておくことをお勧めします。
飲食物の持ち込みは厳しい制限があるので要注意
エアアジアでは、外部から持ち込む飲食物に対して厳しい制限を設けています。機内での飲食は、機内で購入した商品のみが許可されています。
飲料水を含む全ての飲み物は、100mlを超える容量の持ち込みはできません。水分補給が必要な場合は、搭乗前に飲んでおくか、機内で購入する必要があります。
チョコレートやビスケットなどの腐らない食品は手荷物として持ち込むことはできますが、機内での飲食は禁止されています。これらは目的地で食べることを前提に持ち込むことになります。
事前に機内食を予約することで、フライト中の食事を確保することができます。予約すると機内での購入より割引価格で、飲み物も付いてくる場合があります。
外部からの持ち込み制限に関しては、医療上必要な食品や乳幼児用の食品については例外規定があります。ただし、フライト中に必要な量に限定されます。
機内持ち込み禁止の液体物は空港で没収される
保安検査で規定を超える液体物が見つかった場合、その場で没収される可能性が高いです。これは国際的な航空安全基準に基づく措置となっています。
液体物の持ち込み制限は、出発地だけでなく乗り継ぎ空港や目的地でも適用されます。途中の空港で購入した液体物も、次のフライトでは制限の対象となる可能性があります。
没収を避けるためには、事前に機内持ち込み制限を確認し、規定に従った荷物の準備が重要です。特に日常的に使用している化粧品類は、旅行用の小分け容器に移し替えるなどの対策が必要です。
制限を超える液体物は、チェックインカウンターで預け入れ荷物として預けることができます。ただし、預け入れにも別途料金が発生する場合があります。
保安検査後の免税店で購入した液体物は、専用の密封袋に入れられ、購入証明書が付属している場合に限り、制限の対象外として持ち込むことができます。
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まとめ:エアアジアの機内持ち込み液体は事前準備が重要
最後に記事のポイントをまとめます。
- 機内持ち込み液体は100ml以下の容器に入れ、透明な密閉袋で管理
- 液体物の総量は1リットルまでに制限
- 密閉袋のサイズは20cm×20cm以下が基準
- 医薬品やベビーフードは必要量のみ例外として許可
- 免税店購入の液体は専用袋と証明書で持ち込み可能
- 預け入れ荷物なら液体物の容量制限なし
- 機内持ち込み手荷物は合計7kgまでが基本
- Xtra Carry-Onで14kgまで増量可能
- 外部からの飲食物持ち込みは厳しく制限
- 規定違反の液体は没収の可能性あり
- 乗り継ぎ時も液体物の制限は継続
- 事前準備で追加料金や没収のリスクを回避可能