エアアジアは東南アジアを中心に展開する格安航空会社(LCC)で、機内持ち込み手荷物の重量制限が7kgと定められています。この制限を超過すると追加料金が発生するため、多くの旅行者が頭を悩ませているようです。実際に、重量チェックは出発ゲートでも行われることがあり、思わぬ出費を強いられるケースも報告されています。

しかし、最近ではXtra Carry-Onという追加サービスが登場し、最大14kgまでの機内持ち込みが可能になりました。また、リュックサックなど背負うタイプの手荷物は比較的チェックが緩やかという情報もあります。この記事では、エアアジアの機内持ち込み制限の詳細と、賢く対応する方法をご紹介します。
記事のポイント!
- エアアジアの機内持ち込み制限の実態と重量チェックのタイミング
- 追加料金を回避するための具体的な対策方法
- 機内持ち込み可能な手荷物のサイズと個数の詳細
- 液体物や食べ物、バッテリー類などの持ち込み制限について
エアアジアの機内持ち込みがなぜ厳しいのかを解説
- チェックインカウンターと搭乗口で重量を厳密に計測する
- 機内持ち込み重量は7kgが厳格な上限
- 機内持ち込み超過で追加料金は約4000円
- 追加料金を回避するXtra Carry-Onがお得
- 重さが7kgオーバーした場合は荷物を分散する
チェックインカウンターと搭乗口で重量を厳密に計測する
エアアジアでは、手荷物検査場の前で全員のバッグ重量を計測する体制を取っています。チェックインカウンターでの計測をパスしても、搭乗ゲート前で再度チェックされることもあります。
特に最近は、出発ゲートでの計測作業が以前と変わらず継続されているとの報告があります。このため、一度のチェックをクリアしても安心はできません。
計測のタイミングは、保安検査場と搭乗ゲート前の2箇所が主なポイントとなっています。保安検査場ではそれなりの頻度で、搭乗ゲート前では目視または抜き打ちでチェックが行われます。
クアラルンプール国際空港第二ターミナルなどでは、手荷物検査場の前にエアアジアの職員が常駐し、全員にバッグの重量を計らせるケースもあります。
実際の計測では、デジタルスケールを使用して正確な重量チェックが行われます。このような厳密な管理体制は、機内の安全性確保と定時運航の維持が目的とされています。
機内持ち込み重量は7kgが厳格な上限
エアアジアの基本的な機内持ち込み制限では、合計重量7kgまでと定められています。この制限は、キャビンバッグと身の回り品を合わせた総重量に適用されます。
具体的には、56cm×36cm×23cm以内のメインバッグ1個と、40cm×30cm×10cm以内の小型バッグ1個の、合計2個までが許可されています。これらの合計重量が7kgを超えてはいけません。
手荷物の重量制限は以前から7kgと定められていましたが、最近では重量チェックがより厳格化されている傾向にあります。以前は7kg+1kgまで許容されることもありましたが、現在は7kgちょうどまでしか認められないケースが増えています。
チェックインカウンターでは、デジタルスケールで正確な重量測定が行われ、7kgを超過している場合は追加料金の支払いか、荷物の預け入れが必要となります。
なお、この7kg制限は全てのエアアジアのフライトで共通のルールとなっており、国内線・国際線問わず適用されます。
機内持ち込み超過で追加料金は約4000円

重量オーバーが発覚した場合、その場で追加料金を支払うか、受託手荷物として預け入れる必要があります。追加料金は通常、約4000円程度が請求されます。
搭乗ゲートで重量超過が発覚した場合、その時点での追加料金は事前に予約する場合と比べてかなり高額になります。例えば、7.9kgの荷物で約4000円の追加料金が発生したケースが報告されています。
事前に受託手荷物を予約する場合と比べると、当日の追加料金は2倍以上高くなることもあります。この追加料金は、航空券の価格が格安なだけに、相対的にかなりの負担となります。
搭乗ゲートでの重量チェックで超過が見つかった場合、その場で荷物を整理する時間的余裕がないため、追加料金の支払いを余儀なくされることが多くなっています。
また、一度支払った追加料金は返金されないため、事前の対策が重要です。特に往復便の場合は、復路でも同様のチェックがあることを考慮に入れる必要があります。
追加料金を回避するXtra Carry-Onがお得
エアアジアでは、Xtra Carry-Onという追加サービスを提供しています。このサービスを利用すると、機内持ち込み手荷物の重量制限を14kgまで増やすことができます。
Xtra Carry-Onの料金は、東京↔クアラルンプール便で1,500円前後となっています。通常の受託手荷物料金(20kgで5,000円前後)と比べると、かなりリーズナブルな価格設定です。
このサービスでは、メインの荷物とサブバッグそれぞれに7kgまでの重量が認められます。ただし、手荷物1つあたりの重量は10kgまでという制限があります。
事前にXtra Carry-Onを予約することで、搭乗時の追加料金リスクを避けることができます。公式サイトやアプリから簡単に予約が可能です。
特に7kg~14kgの荷物を持ち込む予定がある場合は、このサービスの利用を検討する価値があります。受託手荷物として預ける場合と比べて、手荷物受け取りの待ち時間も省けるメリットがあります。
重さが7kgオーバーした場合は荷物を分散する
重量制限をオーバーした場合の対処法として、荷物を複数のバッグに分散させる方法があります。特にリュックサックなどの背負うタイプの手荷物は、重量チェックが比較的緩やかな傾向にあります。
例えば、キャスター付きバッグが9.8kgあった場合でも、一部の荷物をバックパックに移動させることで、重量チェックをパスできたケースが報告されています。
ただし、登山用の大型リュックなどは計測の対象となる可能性が高いため、注意が必要です。一般的な小型のバックパックであれば、比較的チェックを回避しやすい傾向にあります。
実際の対策としては、重い電子機器類やカメラなどをサブバッグに入れることで、メインバッグの重量を抑えることができます。ただし、この方法は航空会社の公式なルールではないため、状況に応じた判断が必要です。
荷物を分散させる際は、貴重品や壊れやすいものは手元に置けるサブバッグに入れることをお勧めします。これにより、預け入れが必要になった場合でも、大切なものを守ることができます。

エアアジアの厳しい機内持ち込み制限の対策
- 手荷物は大きさの制限も要注意
- キャビンバッグの許容サイズは56×36×23cm以内
- サブバッグの奥行きは10cm以内が重要
- 食べ物や飲み物の持ち込みは原則禁止
- 液体物は100ml以下を1リットルまで可能
- バッテリー類は機内持ち込み手荷物のみ可能
- まとめ:エアアジアの機内持ち込みは厳しいが対策で快適な旅行に
手荷物は大きさの制限も要注意
エアアジアの機内持ち込み手荷物は、合計2個まで許可されています。メインとなるキャビンバッグ1個と、サブバッグとして身の回り品1個を持ち込むことができます。
サイズ制限は、メインのキャビンバッグが56cm×36cm×23cm以内、身の回り品が40cm×30cm×10cm以内と定められています。これらは、キャスターやハンドルを含めた全体のサイズとなります。
バッグのサイズが規定を超えている場合、保安検査を通過できないため、受託手荷物としてカウンターで預ける必要があります。特に、サイズオーバーは目視でも判断されやすいため、注意が必要です。
空港には、手荷物のサイズを確認するための計測ゲージが設置されています。係員の判断で、大きそうな荷物はこのゲージに入れて確認するよう指示される場合があります。
メインバッグは座席上の収納棚に、サブバッグは前の座席の下に収納できることが条件となっています。このため、サイズオーバーの荷物は機内での収納にも支障をきたす可能性があります。
キャビンバッグの許容サイズは56×36×23cm以内
キャビンバッグのサイズ制限は、高さ56cm、幅36cm、奥行き23cmと厳密に定められています。このサイズ制限は、機内の収納スペースに合わせて設定されています。
スーツケースやバックパックを選ぶ際は、製品の外寸がこのサイズ制限内に収まることを確認する必要があります。特に、キャスター付きスーツケースは、キャスター部分も含めた全体のサイズを考慮しなければなりません。
サイズ制限をわずかでも超過すると、搭乗口で預け入れを要求される可能性があります。例えば、2cmのサイズオーバーでも、追加料金が発生するケースが報告されています。
機内持ち込み可能と表示されている商品でも、エアアジアの基準に適合していない場合があります。購入前に必ず実寸を確認することをお勧めします。
バッグは収納棚に収まるサイズである必要があり、これは安全面での重要な要件となっています。収納できない大きさの荷物は、機内に持ち込むことができません。
サブバッグの奥行きは10cm以内が重要

身の回り品として持ち込めるサブバッグは、高さ40cm、幅30cm、奥行き10cm以内と定められています。特に注意が必要なのが奥行きの10cmという制限です。
この制限は、前の座席の下に収納することを前提として設定されています。PCバッグやハンドバッグなど、比較的小さな手荷物を想定しています。
サブバッグには、貴重品やノートパソコン、カメラなどを入れることが想定されています。ただし、総重量は必ずメインバッグと合わせて7kg以内に収める必要があります。
前の座席の下に収納できない大きさのバッグは、たとえ重量制限内であっても使用できません。これは座席間のスペースを考慮した安全上の制限となっています。
なお、非常口座席や最前列の座席を利用する場合は、前の座席がないため、サブバッグも頭上の収納棚に入れる必要があります。
食べ物や飲み物の持ち込みは原則禁止
エアアジアでは、外部から持ち込んだ食べ物や飲み物を機内で食べたり飲んだりすることは原則として禁止されています。これは機内サービスの一環として設けられている規定です。
チョコレートやビスケットなどの腐らない食品は手荷物として持ち込むことはできますが、機内での飲食はできません。水の持ち込みも同様に禁止されています。
機内での飲食が必要な場合は、事前に機内食を予約するか、機内で購入する必要があります。機内食は事前予約することで、割引価格で購入できる場合があります。
国際線の場合、長時間の飛行中は外部から持ち込んだ飲食物を口にすることができないため、事前に十分な食事を済ませておくことをお勧めします。
有料の飲み物を購入しない場合は、搭乗前に水分補給をしておくことが重要です。機内では水分が不足しがちなため、計画的な対応が必要となります。
液体物は100ml以下を1リットルまで可能
液体類の持ち込みについては、国際線の規定に従って制限が設けられています。100mlを超える容器に入った液体類は、機内への持ち込みが禁止されています。
持ち込める液体類は、すべて透明で再密封可能なプラスチックバッグに収める必要があります。このバッグは1人1枚のみ許可され、合計容量は1リットル以下となっています。
プラスチックバッグのサイズは、四辺の合計が80cm以下と定められています。一般的な目安として、縦20cm×横20cm、または縦15cm×横25cmサイズの袋が適しています。
医薬品や乳児用の食品など、フライト中に必要不可欠なものについては例外が認められています。ただし、必要な量に限って持ち込みが可能です。
免税店で購入した液体類については、セキュリティシールが付いた専用の袋に入っていれば、100mlの制限を超えても持ち込むことができます。ただし、購入時のレシートを保管しておく必要があります。
バッテリー類は機内持ち込み手荷物のみ可能
バッテリー類の取り扱いについては、特に厳格な規定が設けられています。モバイルバッテリーなどの予備バッテリーは、機内持ち込み手荷物としてのみ持ち込むことができます。
ワット時定格値が100Whを超えないバッテリーであれば、1人2個まで持ち込みが可能です。これは、一般的なモバイルバッテリーの多くが該当する容量となっています。
スマートフォンやノートパソコンなど、機器に内蔵されているバッテリーについては、通常の使用範囲内であれば持ち込みが許可されています。ただし、これらの機器は機内持ち込み手荷物として管理する必要があります。
バッテリーが取り外し可能な機器の場合、バッテリーは必ず取り外して機内持ち込み手荷物として持ち運ぶ必要があります。また、電源はオフにすることが求められています。
バッテリー駆動式の電子機器は、可能な限り機内持ち込み手荷物に入れることが推奨されています。受託手荷物として預ける場合は、事前に航空会社に確認が必要です。

まとめ:エアアジアの機内持ち込みは厳しいが対策で快適な旅行に
最後に記事のポイントをまとめます。
- 機内持ち込み手荷物は合計7kgまでが基本制限
- 搭乗ゲートでも重量チェックが実施される可能性あり
- 重量超過時の追加料金は約4000円と高額
- Xtra Carry-Onサービスで最大14kgまで拡張可能
- キャビンバッグは56×36×23cm以内が必須
- サブバッグの奥行き10cm制限は厳格
- 外部からの飲食物の機内消費は禁止
- 液体類は100ml以下で合計1リットルまで
- バッテリー類は機内持ち込み手荷物でのみ許可
- 荷物の分散で重量制限対策が可能
- 事前の準備と対策で追加料金リスクを回避可能
- 貴重品はサブバッグに入れることを推奨