チャイナエアラインの機内持ち込み手荷物の規定は、他の航空会社よりも厳格だと言われています。特にリュックサックを機内に持ち込む際は、サイズや重量の制限に気を付ける必要があります。知らないと空港で慌てることになりかねません。
機内持ち込みできるリュックのサイズは56×36×23cm以内、重量は7kgまでと定められています。さらに、リュック以外にも手回り品として小型のバッグ1個を持ち込むことができます。この記事では、チャイナエアラインでリュックを機内持ち込みする際の全ての注意点を解説していきます。
記事のポイント！
- チャイナエアラインの機内持ち込み手荷物の正確なサイズと重量制限
- クラス別の手荷物許容量と個数制限
- リュックに入れてはいけない禁止品目のリスト
- 効率的な機内持ち込み手荷物の活用方法
チャイナエアラインの機内持ち込みでリュックは使える？サイズや重量制限を解説
- リュックは7kgまでなら機内持ち込み可能
- 機内持ち込みリュックは56×36×23cm以内が必須
- 機内持ち込みはリュック以外にも手回り品1つが可能
- クラスによってリュックを含む手荷物の個数制限が異なる
- リュックは座席の上か下に収納できることが条件
- 液体物を入れる場合は100ml以下の容器に制限
- リュックにモバイルバッテリーを入れる際の注意点
リュックは7kgまでなら機内持ち込み可能
チャイナエアラインでは、機内持ち込みリュックの重量制限を7kgと定めています。この制限は、エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスまで共通の規定となっています。
重量オーバーした場合は、預け入れ手荷物として受付する必要があります。預け入れ手荷物に回すことになると、到着後の受け取りまで時間がかかってしまう可能性があります。
事前に自宅で重量を計測しておくことをお勧めします。特に帰国時は、お土産などで重くなりがちなので注意が必要です。
また、機内持ち込み手荷物の重量超過は超過手荷物料金の対象となる場合があります。
チャイナエアラインでは、安全な航行のために重量制限を厳格に運用しています。手荷物カウンターで重量チェックを受けることになるので、7kg以内に収めることが重要です。
機内持ち込みリュックは56×36×23cm以内が必須
チャイナエアラインの機内持ち込み手荷物の大きさは、長さ56cm×幅36cm×高さ23cm以内と明確に規定されています。
このサイズ制限は、航空機の座席上の収納棚や座席下のスペースに安全に収納できるように設定されています。サイズオーバーの場合、受託手荷物として預け入れる必要があります。
リュックを購入する際や、既存のリュックを使用する際は、必ずこのサイズ制限を確認しましょう。特に拡張機能付きのリュックは、拡張時にサイズ制限を超えてしまう可能性があります。
荷物が多い場合でも、このサイズ制限内に収まるように工夫する必要があります。無理に大きなリュックを持ち込もうとすると、搭乗時に預け入れを要求される可能性があります。
なお、一部の空港では、さらに厳しいサイズ制限が適用される場合があります。特にナローボディ機では収納スペースが限られているため、注意が必要です。
機内持ち込みはリュック以外にも手回り品1つが可能
チャイナエアラインでは、主要な機内持ち込み手荷物（リュック）に加えて、手回り品を1個まで追加で持ち込むことができます。
手回り品として認められるものには、小型のバックパック、ハンドバッグ、ノートパソコン、カメラケース、傘などが含まれます。これらは機内で必要となる可能性が高い物品として考慮されています。
手回り品は、メインの手荷物とは別にカウントされますが、適切に収納できるサイズである必要があります。座席の上か下に収納できることが条件となっています。
ただし、手回り品を膝の上に置くことは禁止されています。また、クロークルームは乗客の手荷物の収納には適していないとされています。
航空機の収納スペースには限りがあるため、手回り品は必要最小限に抑えることが推奨されます。特に満席便の場合は、収納スペースの確保が難しくなる可能性があります。
クラスによってリュックを含む手荷物の個数制限が異なる
チャイナエアラインでは、搭乗クラスによって機内持ち込み手荷物の許容個数が異なります。
（プレミアム）ビジネスクラスの場合は、7kgまでの手荷物を2個まで持ち込むことができます。さらに、折りたたんだ状態で厚さ20cm以下のガーメントバッグも持ち込み可能です。
プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの場合は、7kgまでの手荷物1個のみが許可されます。これは、機内の収納スペースを効率的に活用するための規定です。
すべてのクラスで、手回り品1個の追加持ち込みが認められています。これは主要な手荷物とは別枠でカウントされます。
機内の安全を確保するため、規定を超える重量やサイズの手荷物は、受託手荷物として預け入れる必要があります。また、持ち込み制限を超えた場合は、超過手荷物料金が発生する可能性があります。
頭上の収納スペースには限りがあるため、特にエコノミークラスでは早めに搭乗することをお勧めします。収納スペースが不足した場合、手荷物を預け入れることになる可能性があります。
リュックは座席の上か下に収納できることが条件
チャイナエアラインでは、機内持ち込み手荷物は必ず座席の上にある収納棚か、前の座席の下に収納する必要があります。
頭上の収納棚に入れる場合は、荷物が安全に収まり、客室乗務員が力を入れずに扉を閉められる状態でなければなりません。また、扉を開けた時に荷物が落下する可能性がないことが求められます。
座席の下に収納する場合は、手荷物が横方向に滑って通路に出ないように固定する必要があります。また、他の乗客の通路への出入りや横断を妨げないようにしなければなりません。
機内持ち込み手荷物を膝の上に置くことは禁止されています。これは、緊急時の避難や安全性の確保のための規定です。
収納スペースが限られている場合、特にナローボディ機では、手荷物を受託手荷物として預け入れるよう要請される可能性があります。
液体物を入れる場合は100ml以下の容器に制限
チャイナエアラインの液体物の持ち込み規定では、1容器あたり100ml以下の液体のみが許可されています。
これらの液体類は、1リットル以下の透明なジッパー付きビニール袋に入れる必要があります。このビニール袋は1人につき1個までと定められています。
保安検査の際は、液体の入ったビニール袋を手荷物から取り出し、個別にX線検査を受ける必要があります。この規定は国際民間航空機関（ICAO）のガイドラインに基づいています。
例外として、医薬品や乳幼児用の食品は、必要な量を持ち込むことができます。ただし、保安検査時に申告が必要で、医薬品の場合は処方箋や診断書の提示を求められる場合があります。
また、免税店で購入した液体類は、台湾での乗り継ぎ時に没収される可能性があるため、乗り継ぎ後に購入することをお勧めします。完了
リュックにモバイルバッテリーを入れる際の注意点
モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み手荷物に入れる必要があり、預け入れ手荷物には入れることができません。
容量が100Wh以下のモバイルバッテリーは、最大20個まで持ち込むことが可能です。100Wh～160Whの容量のものは、航空会社の承認を得れば2個まで持ち込むことができます。
ショート防止のため、モバイルバッテリーは購入時のケースに入れるか、専用のポーチに収納する必要があります。また、電源はOFFにしておくことが求められます。
160Whを超えるモバイルバッテリーは、機内持ち込み・預け入れともに禁止されています。容量の確認方法は、mAh（容量）とV（電圧）を使って計算します。
航空会社によって持ち込める数に制限がある場合もあるため、事前に確認することをお勧めします。
チャイナエアラインの手荷物ルールとリュックの活用方法
- エコノミークラスは預け入れ荷物2個まで23kg可能
- 預け入れ荷物の3辺合計は158cm以内が基準
- 持ち込み制限品目はリュックに入れない
- 台湾乗り継ぎ時の免税品の持ち込みルール
- リュックで持ち込めない危険物一覧
- まとめ：チャイナエアラインでリュックを機内持ち込みする際の全注意点
エコノミークラスは預け入れ荷物2個まで23kg可能
チャイナエアラインのエコノミークラスでは、1人につき23kgまでの荷物を2個まで無料で預けることができます。これは通常の旅行であれば十分な容量といえるでしょう。
プレミアムエコノミークラスでは28kgまで2個、ビジネスクラスでは32kgまで2個と、上位クラスではより多くの重量が許容されます。
32～45kgの重い荷物を預ける場合は、目的地の空港や輸送業者が定める条件を満たす必要があります。45kgを超える荷物は貨物としての輸送となります。
預け入れ荷物が無料許容量を超えた場合は、超過手荷物料金が発生します。事前に申し込むと1kgあたり8USD、当日の場合は11USDとなります。
重量制限を超えそうな場合は、事前に超過料金を支払うことで費用を抑えることができます。
預け入れ荷物の3辺合計は158cm以内が基準
チャイナエアラインでは、預け入れ荷物のサイズ制限として3辺の合計が158cm以内と定められています。これは、ハンドルやキャスターなどの付属品を含めた測定となります。
サイズ制限は全てのクラスで共通です。エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスクラスのいずれも同じ制限が適用されます。
荷物のサイズが大きすぎる場合、預かりを拒否される可能性があります。特に大型のスポーツ用品などは、事前に航空会社への確認が必要になる場合があります。
スーツケースを購入する際は、この制限を考慮して選ぶことが重要です。拡張機能付きのスーツケースの場合、拡張時にサイズ制限を超えないよう注意が必要です。
荷物の制限は航空機の貨物室のスペースや取り扱いの安全性を考慮して設定されています。
持ち込み制限品目はリュックに入れない
チャイナエアラインでは、安全上の理由から多くの品目の機内持ち込みが制限されています。リュックに入れる際は、これらの制限品目を確認する必要があります。
刃物類（包丁、ハサミ）、バット類、工具類は機内持ち込みができません。これらは受託手荷物として預けることは可能です。
高圧ガス（スプレー缶類）、火薬類（花火、クラッカー）、毒物類（殺虫剤、農薬）は機内持ち込みも預け入れも禁止されています。
電子機器については、リチウム電池の容量に制限があります。リチウム金属電池は2g以下、リチウムイオン電池は160Wh以下のものが持ち込み可能です。
これらの制限品目を誤って持ち込もうとすると、保安検査場で没収される可能性があります。
台湾乗り継ぎ時の免税品の持ち込みルール
台湾桃園国際空港または高雄国際空港での乗り継ぎ時には、特別な免税品の規制があります。乗り継ぎ前に購入した液体、エアロゾール、ジェルの免税品は、セキュリティチェックポイントで没収される可能性があります。
このため、免税品の購入は乗り継ぎ後に行うことが推奨されています。これは国際民間航空機関（ICAO）の規制に従ったものです。
免税品を購入する際は、必ず店員に乗り継ぎの有無を伝え、持ち込み可能かどうかを確認することが重要です。購入時のレシートは保管しておく必要があります。
制限は液体類に限らず、各国の規制により他の商品にも適用される場合があります。特に台湾では、独自の制限を設けている商品もあります。
乗り継ぎ時の手続きをスムーズに行うためにも、事前に制限品目を確認しておくことをお勧めします。
リュックで持ち込めない危険物一覧
チャイナエアラインでは、安全性の観点から多くの危険物の持ち込みを禁止しています。主な禁止品目には以下のようなものがあります。
爆発物、弾薬、花火、発煙筒などの火薬類は完全に禁止されています。また、ケロシン、石油ストーブ、石油ファンヒーターなどの可燃性物質も持ち込めません。
圧縮ガス類（ブタン、プロパン、スキューバダイビングシリンダー、ライター燃料、補充ガスなど）は、可燃性、不燃性、有毒性に関わらず持ち込みが禁止です。
さらに、塗料や接着剤などの引火性液体、硫黄マッチや万能マッチなどの可燃性固体、水銀を含む体温計や血圧計なども持ち込めません。
メースや唐辛子スプレーなど、刺激を与え人体の機能を阻害するものも禁止されています。
まとめ：チャイナエアラインでリュックを機内持ち込みする際の全注意点
最後に記事のポイントをまとめます。
- 機内持ち込みリュックは56×36×23cm以内、重量7kgまでが基準
- 全クラスで手回り品1個の追加持ち込みが可能
- プレミアムビジネスクラスは手荷物2個まで持ち込み可能
- エコノミー・プレミアムエコノミークラスは手荷物1個まで
- 液体類は100ml以下の容器に入れ、1リットル以下の透明袋が必要
- モバイルバッテリーは機内持ち込み必須で預け入れ不可
- 預け入れ荷物はエコノミークラスで23kg×2個まで無料
- 預け入れ荷物の3辺合計は158cm以内が条件
- 台湾での乗り継ぎ時は免税品が没収される可能性あり
- 危険物や制限品目は事前確認が必須
- 超過手荷物は事前申込みで料金が割安
- 機内での収納は座席上か座席下のみ可能
