中国東方航空を利用する際、多くの方が手荷物検査の厳しさを心配されているようです。特に上海浦東空港での乗り継ぎ時の手荷物検査や、モバイルバッテリーの持ち込み制限について不安の声が上がっています。
実際の規定を見てみると、受託手荷物は三辺の合計が158cm以内、エコノミークラスなら23kgまでの荷物を2個まで無料で預けることができます。機内持ち込みについても、115cm以内のバッグ1個と身の回り品1個までOKなど、他の航空会社とそれほど変わらない基準となっています。
記事のポイント!
- 中国東方航空の手荷物規定の実態と注意点
- 上海浦東空港での手荷物検査の実際の流れ
- モバイルバッテリーなど電子機器の持ち込み条件
- 受託手荷物の重量制限と超過料金の詳細
中国東方航空の手荷物は本当に厳しいのか?真相を徹底解説
- 上海浦東空港での手荷物検査は想像以上にスムーズ
- 機内持ち込み手荷物は115cm以内で1個まで許可
- モバイルバッテリーは容量表示が必須条件
- 受託手荷物は23kgまで2個が無料で預け可能
- クラス別の手荷物許容量と個数制限を詳しく解説
- 受託手荷物の大きさは三辺の合計158cmまでOK
上海浦東空港での手荷物検査は想像以上にスムーズ
上海浦東空港での手荷物検査については、事前にネット上で厳しいという声を多く見かけますが、実際の体験談を見ると意外とスムーズだったという報告が目立ちます。
国際線乗り継ぎの場合、Transfer表示に従って進み、パスポートと次の便の航空券を提示する必要があります。空港スタッフが航空券を確認し、適切な列への案内もしてくれるため安心です。
保安検査では、モバイルバッテリーやガジェット類は別トレイに出して通過する必要がありますが、これは一般的な空港でも同様の対応です。
検査官による入念な金属探査は行われますが、事前の心配ほど厳しい検査ではないようです。
むしろ、空港スタッフは愛想こそないものの、丁寧な対応をしてくれるという声も見られます。
機内持ち込み手荷物は115cm以内で1個まで許可
機内持ち込み手荷物については、三辺の合計が115cm以内のものを1個まで持ち込むことができます。これは一般的なSサイズのキャリーケースが収まるサイズとなっています。
加えて、ノートPCやハンドバッグなどの身の回り品を1個まで別途持ち込むことが可能です。この規定は多くの航空会社と同様の基準となっています。
機内持ち込み手荷物は、前の座席の下または座席上の共用収納棚に収納する必要があります。制限を超える手荷物は受託手荷物として預ける必要があるため、事前に計測しておくことをお勧めします。
手荷物サイズの計測は出発前に済ませておくことで、空港でのトラブルを防ぐことができます。特に乗り継ぎがある場合は、この点に注意が必要です。
なお、乳幼児連れの場合は、追加で必要な食品やおむつなどのベビー用品、折りたたみ式ベビーカー(20cm×40cm×55cm以内)なども持ち込むことができます。
モバイルバッテリーは容量表示が必須条件

モバイルバッテリーについては、容量表示が本体に記載されていることが必須条件となっています。表示のないものは没収される可能性が高いため、注意が必要です。
容量については、100Wh以下のものは機内持ち込み可能です。100Wh~160Whのものは航空会社の承認が必要で、1人2個までという制限があります。
160Whを超えるリチウム電池は、車椅子用を除いて持ち込みが禁止されています。また、リチウム電池は受託手荷物として預けることはできず、必ず機内持ち込みする必要があります。
短絡(ショート)防止のため、予備電池は個別に保護する必要があります。購入時のパッケージに入れるか、電極部分にテープを貼って絶縁するなどの対策が必要です。
なお、電池は旅行中の個人使用目的の場合のみ持ち込みが認められています。
受託手荷物は23kgまで2個が無料で預け可能
受託手荷物の無料許容量は、エコノミークラスの場合、23kgまでの荷物を2個まで無料で預けることができます。これは日本発着便の場合の規定となっています。
路線によって無料手荷物の個数は異なり、例えば沖縄⇄西安の場合は1個までとなっています。また、荷物の三辺の合計は158cm以内という制限があります。
実際の運用では、23.9kgまでは許容される場合もあるようですが、余裕を持った梱包を心がけることをお勧めします。
上級会員やビジネスクラス以上の利用者は、さらに多くの手荷物を預けることができます。例えばビジネスクラスは32kgまでの荷物を2個まで無料となっています。
乗り継ぎがある場合は、通し番号札(タグ)の確認が重要です。目的地まで確実に荷物が届くよう、チェックイン時に確認することをお勧めします。
クラス別の手荷物許容量と個数制限を詳しく解説
搭乗クラスによって手荷物の許容量と個数は大きく異なります。ファーストクラスの場合、32kgの荷物を3個まで預けることができます。
ビジネスクラスは32kgの荷物を2個まで、エコノミークラスは23kgの荷物を2個までが基本となっています。ただし、これは日本発着便の場合の規定です。
会員ステータスによっても許容量が変わり、イースタンマイルズのゴールドカード会員やプラチナカード会員は追加の手荷物allowanceが付与されます。
路線によって規定が異なる場合もあるため、予約時に確認することをお勧めします。特に、アメリカ路線などは異なる規定が適用される場合があります。
また、スカイチームの上級会員も追加の手荷物特典があるため、会員資格も確認しておくと良いでしょう。
受託手荷物の大きさは三辺の合計158cmまでOK
受託手荷物として預けられる荷物のサイズは、三辺の合計が158cm以内と定められています。これは標準的なLLサイズのスーツケースでも収まるサイズとなっています。
ただし、サイズ制限を超える特殊手荷物については、追加料金を支払うことで預けることが可能な場合があります。事前に航空会社への確認が必要です。
預け入れ可能な重量は、1個あたり32kg(アメリカ線の場合は45kg)までとなっています。これを超える荷物は受け付けできません。
複数の特殊手荷物を預ける場合は、それぞれの超過料金を合算した金額が必要となります。一般手荷物と特殊手荷物の両方を預ける場合は、最も安価な料金が適用されます。
外国通貨での支払いも可能ですが、その場合は定められたレートで換算された金額となります。
中国東方航空の手荷物に関する重要ポイント
- リチウム電池は160Wh未満なら持ち込み可能
- 液体物は100ml以下の容器に入れて持ち込み可能
- 受託手荷物の超過料金は1個につき1000元から
- 特殊手荷物は事前確認で安全に輸送可能
- 乗り継ぎ時の預け荷物の取り扱いは要注意
- ロストバッゲージのリスクを減らすコツと対策法
- まとめ:中国東方航空の手荷物規定は一般的な航空会社と大差なし
リチウム電池は160Wh未満なら持ち込み可能
リチウム電池の安全な輸送については、明確な規定が設けられています。100Wh以下のリチウム電池は、ノートパソコンや携帯電話、カメラなどの個人用携帯電子機器に使用されているものであれば、機内持ち込み手荷物として問題ありません。
100Wh以上160Wh未満のリチウム電池については、航空会社の承認を得る必要があります。この場合、1人につき予備のリチウム電池を2個まで持ち込むことができますが、受託手荷物として預けることはできません。
160Whを超えるリチウム電池は、車椅子用を除いて輸送が禁止されています。これは電子機器に内蔵されているものも同様です。
予備電池については、短絡(ショート)を防止するための保護が必要です。購入時のパッケージに収納するか、電極部分にテープを貼って絶縁するなどの対策が求められます。
医療機器用の電池については、160Wh以下または8g以下のものであれば、航空会社の承認を得て持ち込むことが可能です。
液体物は100ml以下の容器に入れて持ち込み可能
国際線・地域線を利用する場合、液体物は1つあたり100ml以下の容器に入れる必要があります。これらの容器は1L以下のジッパー付き透明ビニール袋に入れて持ち込みます。
1人当たりの持ち込み可能な透明袋の数は1つまでとなっています。超過分は受託手荷物として預ける必要があります。
国内線利用時は、液体物の持ち込みは原則として禁止されています。ただし、個人使用の化粧品、歯磨き粉、シェービングクリームは例外とされ、それぞれ100ml以下の容器1つまでが許可されます。
乳幼児に必要な液体の乳製品や、糖尿病などの患者が必要とする液体の医薬品については、セキュリティチェックで確認された後に持ち込むことができます。
空港の保安管理区域内や機内で購入した液体物は、空港管制区域を出る前であれば機内持ち込みが可能です。
受託手荷物の超過料金は1個につき1000元から

手荷物が無料許容量を超過した場合、追加料金が発生します。重量超過の場合、23kg~32kgまでの超過であれば1000元(約21000円)の支払いが必要です。
個数超過の場合は、1個につき1000元、それ以降は1個につき2000元の支払いが必要となります。この料金体系は日本発着便に適用されます。
特殊手荷物については、別途料金体系が設定されています。例えば、自転車やゴルフ用具、釣り具などは、サイズや個数に応じて1000元から4500元の範囲で料金が設定されています。
路線によって料金が異なる場合もあり、北米路線や欧州路線では異なる料金体系が適用されます。外国通貨での支払いも可能ですが、定められた為替レートで換算されます。
複数の特殊手荷物を預ける場合は、それぞれの超過料金を合算した金額となります。一般手荷物と特殊手荷物の両方がある場合は、最も安価な料金が適用されます。
特殊手荷物は事前確認で安全に輸送可能
特殊手荷物の輸送については、品目ごとに詳細な規定が設けられています。例えば、スポーツ用品では自転車、ゴルフ用具、釣り具、ボウリング用品などが対象となっています。
これらの特殊手荷物は、1個のみ無料手荷物許容量に加算されます。ただし、パラグライダーやサーフボード、カヌーなどは加算対象外となっています。
長さが203cmを超える特殊手荷物については、事前に航空会社への確認が必要です。特に、ウィンドサーフィンやカヌーなどの大型の用具は、長さに関わらず事前確認が必須となっています。
重量については、原則として1個あたり32kgまでとなっています。ただし、アメリカ線の場合は45kgまでの受け入れが可能です。
特殊手荷物の料金は、路線によって異なります。北米、日本・韓国・欧州・オセアニア、香港・マカオ・台湾・東南アジア・中東・南アジアの3つの地域で異なる料金体系が適用されます。
乗り継ぎ時の預け荷物の取り扱いは要注意
乗り継ぎ時の手荷物については、特に注意が必要です。中国国内線に乗り継ぐ場合、上海空港での荷物の再チェックが必要となる場合があります。
日本の空港でOKとされた荷物でも、中国国内線への乗り継ぎ時に再チェックでNGとなるケースが報告されています。特に電子機器や液体類については、国内線の規定が適用されます。
プライオリティタグ(優先手荷物)についても、必ずしも期待通りの取り扱いにならない可能性があります。通常の手荷物と同じタイミングで出てくることもあるようです。
乗り継ぎ時間に余裕を持たせることが重要です。荷物の取り扱いに時間がかかる場合もあり、短い乗り継ぎ時間では次の便に間に合わないリスクがあります。
手荷物の紛失や遅延に備えて、重要な物品は機内持ち込み手荷物に入れることをお勧めします。
ロストバッゲージのリスクを減らすコツと対策法
中国東方航空に限らず、ロストバッゲージのリスクを最小限に抑えるためには、いくつかの対策が有効です。まず、手荷物タグの確認を忘れずに行うことが重要です。
乗り継ぎがある場合は、特に注意が必要です。目的地までの通し番号札(タグ)が正しく発行されているか、チェックイン時に確認することをお勧めします。
重要な書類や貴重品、必需品は必ず機内持ち込み手荷物に入れましょう。万が一の紛失や遅延に備えて、1~2日分の着替えを機内持ち込み手荷物に入れておくことも検討に値します。
スーツケースには目立つ目印を付けることをお勧めします。同じような手荷物が多い中で、自分の荷物を迅速に識別することができます。
預け入れ手荷物の中身のリストを作っておくと、万が一の紛失時の申告がスムーズになります。特に高額な物品については、購入時のレシートの写しを保管しておくと良いでしょう。
まとめ:中国東方航空の手荷物規定は一般的な航空会社と大差なし
最後に記事のポイントをまとめます。
- 受託手荷物は三辺の合計158cm以内、エコノミークラスで23kgまで2個が基本
- 機内持ち込みは115cm以内のバッグ1個と身の回り品1個まで可能
- モバイルバッテリーは容量表示が必須で、160Wh未満が持ち込み可能
- 液体物は100ml以下の容器に入れ、1Lの透明袋に収納が必要
- 特殊手荷物は事前確認で輸送可能だが、追加料金が発生する場合あり
- 超過手荷物は1個につき1000元からの追加料金が必要
- 上海浦東空港での手荷物検査は一般的な空港と同程度の厳しさ
- 乗り継ぎ時は荷物の再チェックが必要になる場合あり
- プライオリティタグの効果は路線や空港により異なる
- 重要な物品は機内持ち込み手荷物に入れることを推奨
- 手荷物の制限は路線やクラスによって異なるため、事前確認が重要
- ロストバッゲージ対策として、手荷物タグの確認は必須