大韓航空のビジネスクラスといえば、機内食のクオリティの高さが特徴です。国際機内食協会のマーキュリー賞を2度受賞した実績を持ち、伝統的な韓国料理から洋食まで幅広いメニューを提供しています。特に名物のビビンバは、選び抜かれた食材と美しい韓国製の食器で提供され、多くの搭乗者から高い評価を得ています。
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2023年1月からは国際線ビジネスクラス「プレステージクラス」で機内食の事前予約サービスを開始。搭乗60日前から24時間前まで、ウェブサイトやアプリから希望のメニューを選べるようになりました。また、健康上の理由や宗教上の配慮が必要な方向けの特別食も充実しており、50種類以上のメニューから選択可能です。
記事のポイント!
- 大韓航空ビジネスクラスの機内食の特徴と予約方法について
- 各路線で提供される具体的なメニュー内容とサービス
- 特別食やワインなどのドリンクメニューの詳細情報
- お得に利用できる特典航空券の活用方法
大韓航空のビジネスクラス機内食の全貌とは?コスパ最強の特典航空券活用術も解説
- 大韓航空ビジネスクラスの機内食はマーキュリー賞を2度受賞した実力派
- 名物ビビンバは絶品だがメニュー選択で和食や洋食も可能
- 事前予約制度で希望のメニューを確実に確保できる仕組み
- 飛行時間60分以下の短距離路線は軽食メニューに注意
- プレミアムワインとシャンパンの豊富な品揃えが魅力
- 長距離便限定でアトリエ・コロン製のアメニティも提供
大韓航空ビジネスクラスの機内食はマーキュリー賞を2度受賞した実力派
大韓航空のビジネスクラスは、機内食部門で国際機内食協会(ITCA)のマーキュリー賞を2度受賞しています。この受賞は、機内食の品質と味の高さを国際的に認められた証といえます。
機内食の調理には、韓国の仁荷大学校食品安全研究センターと協力し、品質向上のための取り組みを継続的に行っています。また、素材選びにも力を入れており、済州島の牧場で飼育した韓牛や地鶏、無農薬野菜など、厳選された食材を使用しています。
2024年には、仁荷大学校病院の医学エキスパートが監修する新しい機内食メニューも開発。健康的で栄養バランスの取れた食事の提供に力を入れています。
機内食の提供時には、使い捨てではない本格的な食器を使用。金属製のカトラリーや、韓国製の美しい器で料理を提供することで、地上のレストランさながらの食事体験を演出しています。
プレステージクラスでは、日本発着便でも和食・洋食・韓国料理から選択可能で、事前予約すればステーキなども注文できます。路線によって提供されるメニューは異なりますが、いずれも本格的な味わいを楽しめます。
名物ビビンバは絶品だがメニュー選択で和食や洋食も可能
大韓航空の機内食で最も人気が高いのが、ビビンバです。6種類の具材を自分で混ぜ合わせて食べる本格的な韓国料理で、コチュジャンとごま油で味を調節できます。温かいご飯と冷たい具材のコントラストを楽しめるのが特徴です。
メニューは韓国料理だけでなく、和食や洋食も充実しています。例えば日本発の便では、うなぎやホタテの海鮮丼、ステーキなどが提供されることもあります。韓国発の便では、カルビチムやプルコギなど、本場の韓国料理を楽しめます。
2023年からは韓国式ヴィーガンメニューも開発され、食事制限のある方への対応も強化しています。また、フルーツプレートや低カロリーミールなど、健康を意識したメニューも用意されています。
サイドメニューも充実しており、わかめスープや季節のフルーツ、デザートなども提供されます。特にフルーツは新鮮で、季節に応じた品揃えが特徴です。
機内食は2回の提供が基本ですが、路線や飛行時間によって異なります。長距離便では軽食やスナックなども用意され、お腹が空いたときに追加で注文することも可能です。
事前予約制度で希望のメニューを確実に確保できる仕組み

2023年1月から導入された機内食プレオーダーサービスは、搭乗60日前から24時間前まで予約可能です。ウェブサイトやアプリから簡単に予約でき、通常のメニューに加えて2〜3種類の追加メニューから選択できます。
対象便は当初、韓国発の国際線(一部短距離路線を除く)でしたが、その後日本発を含む他の出発地の便にも拡大されています。事前予約をすることで、当日の欠品や希望メニューの品切れを防ぐことができます。
予約方法は非常に簡単で、大韓航空の予約番号があれば手続きが可能です。ただし、デルタ航空のマイルで予約した場合は、大韓航空の予約課に電話して予約番号を確認する必要があります。
健康上の理由や宗教上の配慮が必要な方向けの特別食も、事前予約制度を利用して注文できます。ベジタリアンミールやハラルミール、糖尿病食など、50種類以上の特別食から選択可能です。
特別食の場合も追加料金は不要で、通常の機内食と同様のサービスを受けられます。ただし、予約は必須となるため、早めの手配がおすすめです。
飛行時間60分以下の短距離路線は軽食メニューに注意
短距離路線では、フルコースの機内食ではなく軽食が提供される場合があります。例えば日本-韓国間の一部路線では、サンドイッチやおにぎりなどの軽食メニューとなります。
具体的には、福岡-仁川線などの60分程度のフライトでは、おにぎりとおつまみセットが基本メニューです。満席の場合は、おにぎりのみの提供となることもあるため、注意が必要です。
一方で、成田-仁川線や関西-仁川線など、比較的飛行時間が長い路線では、通常の機内食が提供されます。ただし、乱気流や運航状況によって、提供内容が変更される可能性もあります。
搭乗前に機内食の有無を確認したい場合は、予約時に航空会社に問い合わせることをおすすめします。また、短距離便でも特別食は事前予約が可能ですが、提供できない路線もあるため、事前の確認が必要です。
フライト時間が短い場合は、出発前にラウンジで食事を済ませておくのも一つの方法です。KALラウンジでは軽食やドリンクが用意されており、ビジネスクラスの利用者は無料で利用できます。
プレミアムワインとシャンパンの豊富な品揃えが魅力
大韓航空のビジネスクラスでは、ASI(国際ソムリエ協会)2019年世界最優秀ソムリエのマルク・アルメルト氏が厳選したワインを提供しています。フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカなど、世界各国の上質なワインを楽しむことができます。
アルコール類は全て無料で、赤ワイン、白ワイン、シャンパンに加え、韓国のビールやその他のカクテルも用意されています。飲み物のおかわりも自由で、長時間のフライトでもリラックスして過ごせます。
2023年3月からは新たに50種類のワインを順次発表し、さらなるラインナップの充実を図っています。機内環境や機内食との相性も考慮して選ばれており、料理とワインのマリアージュを楽しめます。
ワイン以外にも、スターバックスのコーヒーや各種紅茶、韓国茶など、ノンアルコール飲料も豊富に用意されています。特に長距離便では、食後のドリンクメニューも充実しています。
一部の長距離路線では、200年以上の伝統を誇るフランス産ペリエ-ジュエなどの高級シャンパンも提供され、より贅沢な空の旅を演出しています。
長距離便限定でアトリエ・コロン製のアメニティも提供
アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、中東行きの長距離路線では、フランスの高級ブランド「アトリエ・コロン」製のアメニティが提供されます。フェイスクリーム、ボディローション、リップクリームの3点セットに加え、歯ブラシ、歯磨き粉、スリッパ、アイマスク、ヘアブラシなどが専用ポーチに入っています。
長距離便では機内食の提供も充実しており、2回の機内食に加えて軽食のサービスもあります。また、A380機材を使用する一部の路線では、ビジネスクラス専用の「セレスティアルバー」が設置されています。
長距離便の機内食は、出発地の特色を活かしたメニューが提供されます。例えば、日本発の便では和食、韓国発の便では韓国料理というように、その土地ならではの味を楽しめます。
アメニティと機内食以外にも、大型の個人用モニターやフルフラットになるシート、広々とした足元スペースなど、快適な機内環境が整っています。特に長時間のフライトでは、これらの設備が重要になってきます。
一方で、アメニティや豪華な機内食の提供は長距離便限定のため、日韓間などの短距離路線では提供されない点に注意が必要です。ただし、短距離路線でもビジネスクラスならではの快適な座席や丁寧なサービスは変わらず提供されます。
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ビジネスクラスで体験する大韓航空の機内サービス
- KALラウンジは日本・韓国・米国に計13箇所を完備
- A380機材限定のセレスティアルバーでバーテンダー体験
- シートタイプは4種類から路線により異なる仕様
- デルタ航空マイルでお得に予約する裏技
- 特別食は健康・宗教・年齢に応じて50種類以上
- まとめ:大韓航空ビジネスクラス機内食は予約必須の人気サービス
KALラウンジは日本・韓国・米国に計13箇所を完備
大韓航空の「KALラウンジ」は、韓国に5つ、日本と米国にそれぞれ4つずつ設置されています。ビジネスクラスの利用者は、これらのラウンジを無料で利用できます。
仁川空港では、4階にある「KALプレステージラウンジ」と「KALコンコースラウンジ」を利用可能です。これらのラウンジでは、軽食や飲み物の提供に加え、シャワールームも完備。KALプレステージラウンジには女性用休憩エリアも設置されています。
成田空港の北ウィングにあるKALラウンジは、スタイリッシュな中にも韓国の雰囲気を感じられる空間です。明るく開放的な雰囲気で、雑誌や新聞の読み物に加え、無料Wi-Fiとコンセントも完備しています。
ラウンジでは軽食やドリンクが無料で提供され、出発までの時間をゆったりと過ごせます。また、電話、テレビ、Eメールをチェックできる設備も整っています。
トランスファーラウンジは搭乗クラスに関係なく無料で利用可能で、24時間オープンしているため深夜早朝の乗り継ぎでも利用できます。シャワー室も無料で利用可能です。
A380機材限定のセレスティアルバーでバーテンダー体験
韓国以遠の長距離路線に就航しているA380機材には、ビジネスクラス専用の機内ラウンジ「セレスティアルバー」が2階前方および後方に設置されています。
セレスティアルバーの特徴は、特別な訓練を受けたバーテンダー役の客室乗務員が本格的なカクテルを提供してくれること。航空会社では非常に珍しい”空飛ぶバーカウンター”として注目を集めています。
このサービスは2024年現在も継続しており、プレステージクラスの乗客だけが利用できる特別なスペースとなっています。長時間のフライトの途中で、くつろぎの時間を過ごせます。
バーでは様々なカクテルやワイン、ノンアルコール飲料を楽しめます。機内とは思えない本格的なバーカウンターで、空の上ならではの特別な体験ができます。
ただし、このサービスはA380機材の運航路線でのみ利用可能です。利用を希望する場合は、予約時に機材タイプを確認することをおすすめします。
シートタイプは4種類から路線により異なる仕様
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大韓航空のビジネスクラス「プレステージクラス」には、全部で4種類のシートタイプがあります。最新型の「プレステージスイート」、フルフラットの「プレステージスリーパーシート」、そして「プレステージプラス」「プレステージクラス」です。
最新のシート「プレステージスイート」は、ボーイングB747-8iおよびエアバスA300-300に搭載されています。広々とした約180度のフルフラットシートで、前後のシートの間隔は約188cm、座席幅は約55cmとゆったりしています。
プライベート空間を確保しつつ、通路への出入りもスムーズな設計が特徴です。スマートフォンのような静電式リモコンや、より大きくなったプライバシーパネルなど、すべての機能がアップグレードされています。
プレステージスリーパーシートは、前後のシート感覚が約188cm、座席幅が約51cmと広々としています。ワンタッチボタン操作で好みの位置に調整でき、約15.4インチの液晶モニターも装備しています。
路線によって搭載されているシートタイプは異なるため、予約時に確認することをおすすめします。特に長距離便では、より快適なシートタイプが搭載されている傾向にあります。
デルタ航空マイルでお得に予約する裏技
デルタ航空のマイルを使用すると、大韓航空のビジネスクラスを特典航空券で利用できます。日韓路線の場合、15,000マイル+税金等でビジネスクラスに搭乗可能です。
2024年9月時点では、税金等が28,000ウォンと比較的安価で、燃油サーチャージもかからないためお得に利用できます。ただし、デルタ航空で予約した場合、大韓航空の予約番号を別途確認する必要があります。
大韓航空の予約課に電話をすれば、大韓航空の予約番号を教えてもらえます。この番号があれば、座席の変更や機内食の事前リクエストもスムーズに行えます。
予約課への電話は、JALやANAと比べて待ち時間が短い傾向にあります。2024年9月現在、比較的スムーズに対応してもらえるようです。
なお、デルタ航空のマイルで予約する場合でも、大韓航空の通常便と同様のサービスを受けることができます。機内食の事前予約やラウンジの利用も可能です。
特別食は健康・宗教・年齢に応じて50種類以上
大韓航空では、健康上の理由や宗教上の配慮、年齢に応じた特別食を50種類以上用意しています。これらは追加料金なしで利用できます。
ベジタリアン向けには、韓国式ヴィーガンメニュー、ラクトオボベジタリアンミール、ベジタリアンヴィーガンミールなど、細かなニーズに対応した7種類のメニューを用意しています。
健康に配慮したメニューとしては、低脂肪ミール、糖尿病用機内食、低カロリーミール、低刺激性機内食などがあります。また、アレルゲンフリーミールや減塩ミール、低乳糖ミールなども提供しています。
24ヶ月未満の赤ちゃん向けのベビーミールや、2歳から11歳向けのチャイルドミールも用意されています。チャイルドミールは子供が好きなメニューで構成され、専用のランチボックスで提供されます。
特別食を利用する場合は、出発の24時間前までに予約が必要です。予約は大韓航空のコールセンターかホームページの予約管理画面から可能です。
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まとめ:大韓航空ビジネスクラス機内食は予約必須の人気サービス
最後に記事のポイントをまとめます。
- 国際機内食協会のマーキュリー賞を2度受賞した実力派の機内食
- 名物ビビンバは6種類の具材を自分で混ぜ合わせて楽しめる
- 搭乗60日前から24時間前まで機内食の事前予約が可能
- 日本発着便では和食・洋食・韓国料理から選択可能
- 50種類以上の特別食メニューを追加料金なしで提供
- 世界各国の上質なワインとシャンパンを無料で提供
- KALラウンジは日本・韓国・米国に計13箇所を完備
- A380機材限定でバーテンダーのいる機内ラウンジを設置
- 4種類のシートタイプから路線により快適な仕様を提供
- デルタ航空マイルを使えば15,000マイル+税金でビジネスクラスに搭乗可能
- 長距離便ではアトリエ・コロン製のアメニティも提供
- 機内食は出発地の特色を活かしたメニューを提供