大韓航空のマイルが貯まっているものの、使い道に困っている方は多いのではないでしょうか。特典航空券に必要なマイル数に足りない、あるいは有効期限が迫っているなど、せっかく貯めたマイルを無駄にしてしまうのは心配ですよね。
そんな方に朗報です。大韓航空のマイルは、実は特典航空券以外にも様々な使い道があります。マリオットポイントへの交換や、キャッシュ&マイルでの航空券購入、ラウンジ利用券への交換など、少額のマイルでも活用できる方法が用意されています。
記事のポイント!
- 少額マイルでも活用できる交換方法と必要なマイル数
- キャッシュ&マイルシステムの仕組みと利用方法
- 特典航空券の必要マイル数と路線別の特徴
- マイルを効率的に貯める方法と積算率の違い
大韓航空のマイルの使い道がないと感じたときの活用術
- マリオットポイントへの交換で少額マイルも無駄にしない
- キャッシュ&マイルで航空券代金の20%まで支払い可能
- 特典航空券は12,500マイルから交換できる路線あり
- ラウンジ利用券への交換で4,000マイルから使用可能
- 超過手荷物料金の支払いに5,000マイルから利用可能
- マイルの有効期限は10年間で余裕をもって計画可能
マリオットポイントへの交換で少額マイルも無駄にしない
大韓航空のマイルは、マリオットボンヴォイポイントへの交換が可能です。交換比率は2:1で、最小5,000マイルから交換できます。1,000マイル単位での移行が可能ですが、1日1回のみの制限があります。
マリオットポイントは世界中のマリオット系列ホテルで利用できるため、航空券に必要なマイル数に満たない場合でも有効活用できます。ポイントの有効期限は2年間で、ホテル宿泊やポイント移行などの利用があれば、そこから2年間に延長されます。
マリオットポイントは、ホテル宿泊以外にもレストランやバーでの利用が可能です。宿泊を伴わない場合でも、ホテル内の飲食施設での利用金額1米ドルごとにポイントを獲得できる仕組みになっています。
交換の申請から反映までは約1週間程度かかります。実際の例では、11月24日に申請して12月1日に移行が完了したケースが報告されています。
移行時は、1,000マイル単位での交換となるため、端数のマイルは残ってしまう点に注意が必要です。しかし、残ったマイルの有効期限が十分にある場合は、次回の利用に持ち越すことができます。
キャッシュ&マイルで航空券代金の20%まで支払い可能
大韓航空では、キャッシュ&マイルというシステムを導入しています。これは航空券代金の一部をマイルで支払えるサービスで、最大で航空運賃の20%までマイル払いが可能です。
利用条件として、大韓航空のウェブサイトまたはモバイルアプリでの予約が必要です。また、航空券の購入通貨が韓国ウォン建ての場合に限り利用できます。
キャッシュ&マイルは、500マイルから利用可能です。ただし、共同運航便は対象外となっており、大韓航空が運航する便のみが対象となります。
マイルの価値は変動制で、時期や需要、路線、予約状況などによって変わります。購入時の価値が基準となるため、予約前に価値を確認することをお勧めします。
税金や燃油サーチャージには適用できない点に注意が必要です。航空運賃の本体部分にのみ適用可能となっています。
特典航空券は12,500マイルから交換できる路線あり
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大韓航空の特典航空券は、路線によって必要なマイル数が異なります。例えば、那覇-ソウル(仁川)間では12,500マイルから特典航空券への交換が可能です。
日本-韓国路線の場合、エコノミークラスで片道15,000マイル、ビジネスクラスで30,000マイルが必要です。これは通常期の場合で、繁忙期は異なる場合があります。
特典航空券は、往復だけでなく片道での利用も可能です。また、一部の路線ではストップオーバー(途中降機)も認められており、ソウルで1回のストップオーバーが可能です。
予約変更には手数料がかかります。国際線の場合、変更手数料は30,000ウォンです。また、予約をキャンセルする場合は、出発日から90日以内は3,000マイル、有効期間外は10,000マイルの手数料が必要です。
特典航空券の予約は、大韓航空のウェブサイトで直接行うことができます。空席状況は、前後7日間もしくは1か月間の範囲で確認可能です。
ラウンジ利用券への交換で4,000マイルから使用可能
大韓航空のマイルは、空港ラウンジの利用券としても交換できます。国際線ラウンジの場合、4,000マイルで利用可能です。これはKALラウンジボーナスと呼ばれるサービスの一つです。
ラウンジ利用には、大韓航空の便名で発券されている航空券が必要となります。国内線ラウンジの場合は2,000マイルで利用できます。
ラウンジでは、軽食やドリンク、Wi-Fiなどのサービスを利用できます。快適な空間で出発までの時間を過ごすことができるため、長時間のフライトの前には特に重宝します。
ラウンジの利用時間は、通常フライト出発の数時間前からとなっています。具体的な利用可能時間は各空港によって異なるため、事前の確認が推奨されます。
予約時や搭乗時に必要な手続きについては、大韓航空のウェブサイトで確認することができます。
超過手荷物料金の支払いに5,000マイルから利用可能
大韓航空では、超過手荷物料金の支払いにもマイルを利用することができます。日本を含む北東アジア路線では、1個あたり5,000マイルから利用可能です。
重量超過手荷物(24kg~32kg)の場合、5,000マイルで支払いができます。これは通常の料金を支払うよりもお得な場合があります。
マイル支払いの対象となるのは、大韓航空が運航する便のみです。共同運航便は対象外となるため、予約時に運航会社の確認が必要です。
手荷物の重量制限は、搭乗クラスや会員ステータスによって異なります。基本的な重量制限を超える場合に、このサービスを利用することができます。
事前に予約する必要があるため, 空港での急な対応は難しい場合があります。計画的な利用をお勧めします。
マイルの有効期限は10年間で余裕をもって計画可能
大韓航空のマイルの有効期限は、獲得日から10年目の年末(12月31日)までとなっています。例えば、2024年に獲得したマイルは、2034年12月31日まで有効です。
大韓航空のマイルを貯めながら賢く使う方法
- JALマイレージバンクとの相互提携で選択肢が広がる
- スカイチーム加盟18社の特典航空券に交換可能
- 家族会員登録で合算利用ができて便利
- ファーストクラスでマイル積算率が150%になる
- ビジネスクラスは最大125%のマイル積算が可能
- エコノミークラスは予約クラスで積算率が変動
- まとめ:大韓航空のマイルは交換手段が豊富で使い道多数
JALマイレージバンクとの相互提携で選択肢が広がる
大韓航空はJALと独自の提携関係を結んでおり、相互にマイルを貯めることができます。JALマイレージバンク会員は、大韓航空の対象路線に搭乗することでJALのマイルを獲得できます。
提携の対象となるのは、大韓航空便名でJALが運航するコードシェア便に限定されます。この場合、JAL便としてマイルが積算されます。
予約時や搭乗手続き時にJMBお得意様番号を申告することで、自動的にマイルが積算される仕組みになっています。搭乗後6ヶ月以内であれば、事後のマイル登録手続きも可能です。
マイルの積算率は予約クラスによって異なります。エコノミークラスの場合、予約クラスによって30%から100%の範囲で積算されます。
搭乗証明書は必ず保管しておく必要があります。事後登録の際に必要となる場合があるためです。
スカイチーム加盟18社の特典航空券に交換可能
大韓航空は、世界規模の航空連合「スカイチーム」の創立メンバーです。2023年現在、18社の航空会社が加盟しており、これらの航空会社の特典航空券に交換することができます。
加盟航空会社には、デルタ航空、エールフランス航空、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空などが含まれています。各社の路線網を活用することで、世界中の目的地へ特典航空券で移動できます。
特典航空券の必要マイル数は路線によって異なります。例えば、同一国内の路線では20,000マイルから交換可能な場合もあります。
スカイチーム特典航空券は往復での発券が基本で、片道でも往復と同じマイル数が必要です。また、1回のストップオーバーが可能で、最大2回まで乗り継ぎができます。
予約や発券にはそれぞれ規則があり、共同運航便の多くは対象外となっています。事前に利用条件の確認が推奨されます。
家族会員登録で合算利用ができて便利
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大韓航空には「ファミリープラン」というサービスがあり、家族会員同士でマイルを合算して利用できます。対象となるのは、配偶者・2親等以内の親族・義理の娘・義理の息子です。
合算できるマイレージ数や合算する家族の順番を指定できるため、必要なマイル数に応じて柔軟な利用が可能です。ただし、一度に登録できる家族は9人までで、合算は5人までという制限があります。
利用にあたっては事前に「家族登録」が必要です。「ファミリープラン申込書」と「家族であることを証明する書類」の提出が求められ、FAXまたはウェブサイトで手続きができます。
スカイチームの特典航空券については、マイルの合算はできませんが、特典の譲渡は可能です。大韓航空の特典航空券であれば、合算と譲渡の両方が利用できます。
家族プランは、少額のマイルを効率的に活用したい場合に特に便利です。家族で旅行する際の特典航空券の取得にも役立ちます。
ファーストクラスでマイル積算率が150%になる
ファーストクラスの予約クラスP、Fを利用すると、通常の1.5倍となる150%のマイルが積算されます。これは2021年4月からの新しい積算率で、上級クラスの積算率が引き上げられた結果です。
マイルの計算方法は、搭乗区間の区間マイル数に積算率を掛けて算出されます。区間マイルはIATA(国際航空運送協会)のTPMを基準としており、毎年春と秋に発行されるIATA TPMに基づいて7月と翌年1月に改訂されます。
マイル積算の対象となるのは、会員本人が搭乗した場合のみです。代理店割引運賃や添乗員割引運賃などの特殊運賃、無償航空券、特典航空券は対象外となっています。
予約時にスカイパス会員番号を申告することで自動的にマイルが積算されます。事後の申請も可能ですが、搭乗から6ヶ月以内という期限があります。
ファーストクラスの高い積算率を活用することで、効率的にマイルを貯めることができます。ただし、路線によってはファーストクラスの設定がない場合もあります。
ビジネスクラスは最大125%のマイル積算が可能
ビジネスクラスでは、予約クラスJ、C、D、I、Rを利用した場合、125%のマイルが積算されます。Zクラスの場合は100%の積算率となります。
ビジネスクラスのマイル積算は、フライト搭乗だけでなく、提携クレジットカードの利用でも可能です。例えば、SKYPASS・MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードでは、年間100万円以上の利用で1,000ボーナスマイルが付与されます。
マイルの積算対象となるのは、大韓航空とJALの運航する日本-韓国線です。ただし、コードシェア便の場合は、大韓航空便名でJALが運航する便に限定されます。
搭乗後のマイル積算には通常、数日から数週間かかります。積算されたマイルは、スカイパスの会員ページで確認することができます。
一部の運賃では上記の積算率とは異なる場合があるため、予約時に確認が必要です。また、FLY ONプログラムのポイント積算や搭乗回数のカウント対象外となります。
エコノミークラスは予約クラスで積算率が変動
エコノミークラスのマイル積算率は、予約クラスによって大きく異なります。W、Y、Bクラスは100%、Mクラスは70%、S、H、Eクラスは50%、K、L、Uクラスは30%の積算率となっています。
2021年4月の制度改定により、エコノミークラスの積算率は全体的に引き下げられました。特にK、L、Uクラスは100%から30%へと大幅な変更がありました。
マイル積算の対象となる航空券であっても、包括旅行運賃の場合は予約クラスに応じた積算率が適用されます。上記の積算対象予約クラス以外で予約された航空券は、マイル積算の対象外となります。
エコノミークラスでも、事前に予約クラスを確認し、積算率の高い予約クラスを選択することで、効率的にマイルを貯めることができます。ただし、予約クラスによって運賃が異なる点に注意が必要です。
航空券の購入時には、運賃と積算率のバランスを考慮することをお勧めします。安い運賃を選ぶと積算率が低くなる傾向にあります。
まとめ:大韓航空のマイルは交換手段が豊富で使い道多数
最後に記事のポイントをまとめます。
- マリオットポイントへの交換は2:1の比率で、5,000マイルから可能
- キャッシュ&マイルシステムで航空券代金の20%までマイル払い可能
- 特典航空券は路線により12,500マイルから交換可能
- ラウンジ利用券は国際線で4,000マイル、国内線で2,000マイルから交換可能
- 超過手荷物料金は5,000マイルから支払い可能
- マイルの有効期限は獲得から10年間と余裕あり
- JALマイレージバンクとの相互提携でマイル獲得の選択肢が拡大
- スカイチーム加盟18社の特典航空券に交換可能
- 家族会員登録で最大5人までマイルの合算が可能
- ファーストクラスは150%、ビジネスクラスは最大125%のマイル積算
- エコノミークラスは予約クラスにより30%から100%の積算率
- 提携クレジットカード利用で追加マイル獲得が可能