スカイマークは177席全てがエコノミークラスという独自の座席配置を採用している航空会社です。富士山を眺められる区間も多く、A席やH席から美しい富士山を観賞できる路線が合計19路線もあります。
座席選びは飛行機旅行の醍醐味の一つです。スカイマークでは全座席が無料で指定できるため、富士山が見える席を事前に確保することも可能です。ただし、天候や様々な状況で見え方が変わることもあるので、計画的な座席選びが重要になってきます。
記事のポイント！
- スカイマークで富士山が見える具体的な路線と座席位置
- 座席指定の方法と注意点
- 快適に富士山を眺めるためのおすすめ座席
- より良い空の旅のための座席選びのコツ
スカイマークで富士山が見える区間と座席の完全ガイド
- 富士山が見えるのは左側A席と右側H席が基本
- 富士山が見える区間はA席なら12路線、H席なら7路線
- 天候次第で変更の可能性あり注意が必要
- 翼の上の12-21列目は景色が見えにくい
- リクライニング不可の14-15列目は要注意
- 窓のない11A席は富士山観賞に不向き
富士山が見えるのは左側A席と右側H席が基本
スカイマークの機体は、中央の通路を挟んで左右3席ずつ配置されています。機体前方に向かって左側の窓際がA席、右側の窓際がH席となっています。
富士山を眺めるには、基本的にこの2つの席タイプから選ぶことになります。どちらの席から見えるかは飛行ルートによって決まってきます。
機内の座席配置は、左側が1～30列、右側が2～29列まであり、横列のアルファベットと縦列の数字を組み合わせて「7A」「22G」のように表されます。
座席指定は無料で行うことができ、出発3日前までならウェブサイトから簡単に予約可能です。ただし3日を切ると、チケット購入後でないと座席指定ができなくなります。
搭乗当日まで座席指定を忘れてしまった場合でも、空港カウンターで指定することができるので安心です。
富士山が見える区間はA席なら12路線、H席なら7路線
機体前方に向かって左側のA席から富士山が見える区間は以下の12路線です：
- 新千歳⇒中部（快晴時）
- 新千歳⇒羽田（冬場快晴時）
- 羽田⇒福岡
- 羽田⇒神戸
- 茨城⇒福岡
- 茨城⇒神戸（快晴時）
- 神戸⇒羽田
- 福岡⇒羽田
- 長崎⇒羽田
- 鹿児島⇒羽田
- 仙台⇒神戸（遠望の可能性あり）
- 宮古（下地島）⇒羽田
一方、右側のH席からは以下の7路線で富士山を眺めることができます：
- 羽田⇒鹿児島
- 羽田⇒那覇
- 羽田⇒宮古（下地島）
- 中部⇒新千歳（快晴時）
- 福岡⇒茨城
- 那覇⇒茨城
- 神戸⇒仙台（遠望の可能性あり）
各路線の見え方は天候や季節によって変わることがありますが、基本的にこれらの区間では富士山を楽しむことができます。
天候次第で変更の可能性あり注意が必要
富士山の眺望は天候に大きく左右されます。例えば、新千歳⇒中部便では快晴の場合のみ遠くに富士山を見ることができます。
また、新千歳⇒羽田便では特に冬場の快晴時に富士山を望むことができます。これは冬場の澄んだ空気が視界をクリアにするためと考えられます。
茨城⇒神戸便でも、快晴時であれば富士山を見ることができますが、天候が悪い場合は見えにくくなる可能性があります。
天候以外にも、管制上の理由で飛行ルートが変更になることもあり、その場合は予定していた側から富士山が見えなくなる可能性もあります。
そのため、座席を予約する際は、天候や運航状況によって見え方が変わる可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
翼の上の12-21列目は景色が見えにくい
スカイマークの座席のうち、12列目から21列目までは翼の上に位置する座席となっています。このエリアからは翼が視界を遮るため、富士山を含む外の景色が見えにくくなります。
ただし、このエリアは機体の中央部に位置するため、揺れが比較的少なく安定している特徴があります。そのため、乗り物酔いが心配な方にはむしろおすすめのエリアとなります。
窓側の席であっても、翼の存在によって景色の大部分が見えづらくなってしまうため、富士山観賞が目的の場合は避けた方が無難です。
一方で、仕事や読書など機内で作業をする予定の方には、安定した空間として活用できます。
このエリアを選ぶ際は、景色よりも快適な空の旅を重視する判断が求められます。
リクライニング不可の14-15列目は要注意
14列目と15列目の座席は、後ろの席が非常口座席となっているため、安全上の理由からリクライニングができない仕様となっています。
特に14列目は通常のシートピッチ（前後の間隔）しかないため、長時間のフライトでは少し窮屈に感じる可能性があります。
非常口付近の座席は、足元のスペースが広くなる利点がありますが、リクライニングができないというデメリットとのトレードオフを考える必要があります。
また、非常口座席には手荷物を置くことができず、全て頭上の収納棚にしまう必要があるという制約もあります。
富士山観賞だけでなく、快適な空の旅を望む方は、この点も考慮して座席を選ぶことをおすすめします。
窓のない11A席は富士山観賞に不向き
11A席は特殊な座席で、窓がない仕様となっています。そのため、この席からは富士山を含む外の景色を一切楽しむことができません。
また、15A席と15H席は、座席に対して窓の位置がずれているため、景色を楽しむには少し体勢を工夫する必要があります。
富士山の眺望を期待して窓側席を選んでも、これらの座席では期待通りの景色を楽しむことができない可能性が高くなります。
ウェブサイトでの座席指定時に、この点を見落としてしまうことも多いので、特に注意が必要です。
座席指定の際は、これらの特殊な座席の位置を確認し、避けて予約することをおすすめします。
スカイマークと富士山をより楽しむための座席選び
- フォワードシートは追加料金1000円で快適な景色
- 非常口座席は無料で足元広々
- 揺れの少ない機体中央部がおすすめ
- トイレ近くは長蛇の列に要注意
- 景色重視なら前方の窓側席が最適
- まとめ：スカイマークで富士山を楽しむベストな座席選び
フォワードシートは追加料金1000円で快適な景色
フォワードシートは、スカイマークの最前列に位置する特別な座席です。通常の座席より前後の幅が19～38cm広く設計されています。
このシートを利用すると、優先搭乗や預け入れ手荷物の優先返却といった特典を受けることができます。また、機内販売している100円または200円の商品から1つを無料でサービスしてもらえます。
ただし、安全上の理由から足元に手荷物を置くことができず、すべて頭上の収納棚に収納する必要があります。そのため、フライト中にちょっとした荷物を取り出したい場合は少し不便かもしれません。
フォワードシートは1A、1B、1C、2F、2G、2Hの6席限定となっています。人気の座席のため、早めの予約がおすすめです。
予約は空港カウンターやコールセンターで受け付けており、追加料金は1,000円です。
非常口座席は無料で足元広々
非常口座席は15列目と16列目の全ての座席が該当します。機体の中央部に位置し、非常口があるため足元が広くなっています。
ただし、非常口座席に座るには条件があります。満15歳以上で、日本語または英語を理解できる必要があります。また、緊急時には非常口の開放や他の乗客の脱出をサポートする必要があるため、自身がサポートを必要とする方は着席できません。
フォワードシートと同様に、非常口座席も足元に荷物を置くことができません。すべての手荷物は頭上の収納棚に収納する必要があります。
予約はインターネットでの事前指定ができず、当日空港カウンターで申し込む必要があります。追加料金は不要です。
機体中央部に位置するため、揺れが比較的少なく安定している特徴もあります。
揺れの少ない機体中央部がおすすめ
機体の中央部、特に12列目から21列目付近は、前方や後方に比べて揺れが少ない特徴があります。乗り物酔いが気になる方には、この辺りの座席がおすすめです。
ただし、この区間は翼の上に位置するため、窓からの景色は見えにくくなります。富士山観賞が目的の場合は、別の座席を検討した方が良いでしょう。
中央部の座席は、機体前方・後方にあるトイレからは最も離れた位置にあります。そのため、頻繁にトイレに行く必要がある方には不便かもしれません。
代わりに、読書や仕事など、じっくりと時間を過ごしたい方には最適な場所となります。揺れが少ないため、PC作業なども比較的快適に行えます。
機内での作業に集中したい方は、この区間の通路側の席を選ぶと良いでしょう。
トイレ近くは長蛇の列に要注意
スカイマークの機内トイレは、前方左側に1か所、後方左右に2か所の計3か所設置されています。前方と後方左側のトイレには、おむつ交換台も備え付けられています。
トイレ付近の座席は、特に食事の後や着陸前に行列ができやすい傾向があります。その際、横に人が立ち続けることになり、窓側や真ん中の席からの移動が難しくなる場合があります。
また、トイレの開閉音や水を流す音が気になる可能性もあります。集中して作業をしたい方や、ゆっくり休みたい方は、少し離れた席を選ぶことをおすすめします。
ただし、赤ちゃん連れの方は、おむつ交換台のあるトイレに近い席の方が便利かもしれません。後方には授乳用カーテンも設置されています。
トイレを頻繁に利用する必要がある方は、通路側の席を選ぶと、他の乗客を気にせず移動できます。
景色重視なら前方の窓側席が最適
前方の窓側席は、フォワードシートの後ろから10列目付近までが特におすすめです。翼の前に位置するため、富士山をはじめとする景色を存分に楽しむことができます。
この区間は、エンジンから離れているため比較的静かです。また、機体の揺れも後方に比べると穏やかな傾向にあります。
さらに、出入り口に近いため、降機時にスムーズに移動できるメリットもあります。次の予定がある方や、乗り継ぎがある方には特に便利です。
ただし、人気のエリアのため、予約が取りにくい場合があります。早めの座席指定をおすすめします。
なお、11A席は窓がないため、景色を楽しむことはできません。座席指定の際は要注意です。
まとめ：スカイマークで富士山を楽しむベストな座席選び
最後に記事のポイントをまとめます。
- 富士山が見える座席は、A席で12路線、H席で7路線存在する
- 座席指定は出発3日前まで無料でウェブ予約可能
- フォワードシートは追加料金1000円で優先搭乗などの特典付き
- 非常口座席は無料で足元が広いが、条件あり
- 12-21列目は翼上で景色は見えにくいが揺れが少ない
- 11A席は窓がなく、景色を楽しめない
- 14-15列目はリクライニング不可で要注意
- トイレは前方1箇所、後方2箇所に設置
- 前方の窓側席は景色も良く、静かで揺れも少ない
- 天候や運航状況により、富士山の見え方は変化する
- 非常口座席は当日カウンターでのみ予約可能
- 授乳カーテンは後方に設置されている
