ユナイテッド航空の上級会員資格を永久に維持できたら素敵ですよね。通常、航空会社の上級会員資格は毎年の搭乗実績や利用金額などの条件を満たす必要がありますが、ユナイテッド航空には生涯にわたって上級会員資格を維持できる特別な制度があります。
この制度は「ミリオンマイラー」と呼ばれ、ユナイテッド航空の便で累計100万マイル以上の搭乗実績を達成すると、永久的にプレミアステータスが付与されます。さらに、同伴者1名までステータス特典を共有できる点も大きな特徴です。
記事のポイント！
- ユナイテッド航空のミリオンマイラー制度の詳細と永久会員資格の獲得条件
- 永久会員資格で得られる具体的な特典内容とスターアライアンスでの活用方法
- 2025年から変更となる上級会員資格の新基準（PQFとPQP）について
- マリオットボンヴォイとの提携による追加特典の内容
ユナイテッド航空で上級会員ステータスを永久に維持する方法とは
- ミリオンマイラーになると永久プレミアステータスが付与される
- プレミアステータスの4段階の中で永久会員資格の条件は100万マイル獲得
- 同伴者1名まで指定可能でステータス特典も共有できる
- スターアライアンスゴールドとして他航空会社も利用可能
- プレミアゴールド以上でラウンジアクセスが使い放題に
- ANAとの相互利用で国内線も優遇サービスを受けられる
ミリオンマイラーになると永久プレミアステータスが付与される
ユナイテッド航空では、生涯で100万マイル以上の搭乗実績を達成すると、自動的にミリオンマイラーの資格が付与されます。この資格は一度取得すると、その後の搭乗実績に関係なく永久的に維持されます。
ミリオンマイラーの対象となるのは、ユナイテッド航空およびユナイテッド・エクスプレスが運航する便の実際の飛行距離です。特典航空券での搭乗やコードシェア便は対象外となっています。
ライフタイムマイルの獲得は、過去の搭乗実績も遡って計算されるため、以前の搭乗履歴も大切な要素となります。
特に国際線の利用が多い方にとっては、思った以上に早くミリオンマイラーの達成が見えてくる可能性があります。
長距離路線を定期的に利用する方は、意識的にユナイテッド航空を選択することで、自然とミリオンマイラーへの道が開けていきます。
プレミアステータスの4段階の中で永久会員資格の条件は100万マイル獲得
ユナイテッド航空の上級会員制度には、プレミアシルバー、プレミアゴールド、プレミアプラチナ、プレミア1Kの4つのステータスが存在します。
通常これらのステータスは、年間の搭乗実績と利用金額によって判定され、毎年の条件達成が必要です。しかし、ミリオンマイラーになると、最低でもプレミアゴールドのステータスが永久的に付与されます。
100万マイルを達成した時点で、自動的にプレミアゴールドのステータスが付与され、以降の搭乗実績に関係なく維持されます。
ステータスの判定基準は2025年から変更され、PQF（プレミアステータス対象フライト）とPQP（プレミアステータス対象ポイント）という2つの指標で評価されるようになります。
ミリオンマイラーの永久ステータスは、この新基準の影響を受けることなく維持されます。
同伴者1名まで指定可能でステータス特典も共有できる
ミリオンマイラーになると、同伴者1名を指定して特典を共有することができます。この同伴者は毎年変更することが可能です。
同伴者として指定された方も、プレミアゴールドのステータスが付与され、ラウンジアクセスや優先搭乗などの特典を利用できます。
同伴者の指定は年に1回変更可能で、家族や友人など、その時々の状況に応じて柔軟に設定できます。
共有される特典には、手荷物の優先取り扱いや追加の無料受託手荷物などが含まれます。
特に国際線を利用する際は、同伴者と共にラウンジでくつろぐことができ、より快適な旅行が実現できます。
スターアライアンスゴールドとして他航空会社も利用可能
ユナイテッド航空のプレミアゴールド以上のステータスは、スターアライアンスのゴールドステータスも自動的に付与されます。
スターアライアンスは26の航空会社が加盟する世界最大の航空連合で、ANAやシンガポール航空なども含まれています。
加盟航空会社を利用する際は、優先チェックインや優先搭乗、ラウンジアクセスなどの特典が利用可能です。
例えば、ANAの国内線を利用する際も、ANAラウンジへのアクセスや優先搭乗などのサービスを受けることができます。
国際線では、香港やバンコクなどのハブ空港で、複数のスターアライアンス加盟航空会社のラウンジを利用できます。
プレミアゴールド以上でラウンジアクセスが使い放題に
プレミアゴールド以上のステータスでは、国際線利用時にスターアライアンスの空港ラウンジを無料で利用できます。
ユナイテッド航空のユナイテッドクラブに加え、ANAラウンジやシンガポール航空のシルバークリスラウンジなど、世界中の1,000箇所以上のラウンジにアクセス可能です。
各ラウンジでは、軽食やドリンク、Wi-Fiなどの基本的なサービスに加え、シャワー設備を備えているところも多くあります。
特に長時間のフライトや乗り継ぎの際は、ラウンジでゆっくりと休憩できることが大きなメリットとなります。
香港やバンコクなどのハブ空港では、複数のラウンジを巡る「ラウンジホッピング」も楽しむことができます。
ANAとの相互利用で国内線も優遇サービスを受けられる
同じスターアライアンス加盟航空会社であるANAの便を利用する際も、様々な特典を受けることができます。
ANAの国内線利用時は、ANAラウンジへのアクセス、優先チェックイン、優先搭乗などのサービスが利用可能です。
手荷物の優先取り扱いや追加の無料受託手荷物の特典も、ANAの便でも同様に適用されます。
国内線の保安検査場では、優先レーンを利用できるため、混雑時でもスムーズな搭乗が可能です。
また、ANAの国際線特典航空券の予約時も、上級会員向けの優先予約枠を利用できます。
ユナイテッド航空の上級会員ステータスと永久会員資格のメリット
- プレミアステータス条件は2025年からPQFとPQPの2種類に変更
- 飛行回数と購入額の両方で判定される仕組みに
- マリオットボンヴォイとの提携でホテル特典も付帯
- 優先搭乗や手荷物の無料預け入れ枠が拡大
- スターアライアンス加盟26社で特典が利用可能
- ステータスマッチで一時的な上級会員資格も獲得できる
- まとめ：ユナイテッド航空の上級会員永久資格は100万マイル達成がカギ
プレミアステータス条件は2025年からPQFとPQPの2種類に変更
2025年からユナイテッド航空の上級会員資格の判定基準が大きく変更されます。新しい基準では、PQF（プレミアステータス対象フライト）とPQP（プレミアステータス対象ポイント）という2つの指標が導入されます。
PQFは搭乗回数を示す指標で、1回のフライトで1PQFが付与されます。ただし、ベーシックエコノミー航空券は対象外となっているので注意が必要です。
PQPは支払い金額に応じて付与されるポイントで、基本的に1米ドルにつき1PQPが付与されます。燃油サーチャージやアップグレード費用なども対象となっています。
提携航空会社の利用では、航空券番号が016で始まる場合は運賃をドルに換算した額が、それ以外は獲得マイル数の5分の1または6分の1がPQPとして計上されます。
1回のフライトで獲得できるPQPには上限が設定されており、これは座席クラスによって異なります。
飛行回数と購入額の両方で判定される仕組みに
新基準では、プレミアシルバーからプレミア1Kまでの各ステータスに、PQFとPQPの組み合わせ、またはPQPのみでの達成条件が設定されています。
プレミアシルバーの場合、15PQF＋5,000PQP、または6,000PQPの達成が必要です。プレミアゴールドは30PQF＋10,000PQP、または12,000PQPが条件となります。
さらに、すべてのステータスで共通して、ユナイテッド航空またはユナイテッド・エクスプレスの便を最低4区間以上利用する必要があります。
ステータスの有効期限は、6月30日までに条件を達成した場合は翌年1月まで、7月1日以降の達成は翌々年1月までとなります。
この新基準により、単なる搭乗回数だけでなく、航空券の購入額も重要な要素となっています。
マリオットボンヴォイとの提携でホテル特典も付帯
ユナイテッド航空のプレミアゴールド以上のステータス会員は、マリオットボンヴォイのゴールドエリート会員資格を無料で獲得できます。
マリオットボンヴォイのゴールドエリート特典には、無料の部屋アップグレード、14時までのレイトチェックアウト、宿泊ポイントのボーナス付与などが含まれます。
この特典は、リッツカールトン、セントレジス、マリオット、シェラトン、ウェスティンなど、世界中のマリオットグループのホテルで利用可能です。
逆に、マリオットボンヴォイのポイントをユナイテッド航空のマイルに交換することもでき、60,000ポイントにつき合計30,000マイルが付与されます。
時期によってはマイル移行のボーナスキャンペーンも実施され、より多くのマイルを獲得できる機会もあります。
優先搭乗や手荷物の無料預け入れ枠が拡大
プレミアステータスに応じて、優先搭乗グループの指定や手荷物の無料預け入れ枠が拡大します。プレミアシルバーはグループ2、ゴールド以上はグループ1での搭乗が可能です。
手荷物の無料預け入れ枠は、シルバーで1個、ゴールドで2個、プラチナ以上で3個まで32kgの手荷物を無料で預けることができます。
優先手荷物取り扱いサービスも提供され、預けた手荷物が優先的に取り扱われるため、到着後の待ち時間が短縮されます。
プレミアムキャビン利用時は、ステータスに関係なく32kg以下の手荷物3個までが無料で預けられます。
エコノミープラス席の無料指定も可能で、プレミアゴールド以上では予約時から指定できます。
スターアライアンス加盟26社で特典が利用可能
ユナイテッド航空の上級会員特典は、ANAやシンガポール航空など、スターアライアンス加盟26社全ての航空会社で利用できます。
各航空会社のラウンジ利用や優先チェックイン、優先保安検査など、基本的な特典は共通して利用可能です。特に国際線利用時は、世界中の1,000箇所以上のラウンジにアクセスできます。
加盟航空会社間での特典航空券の予約も可能で、マイルを使って様々な航空会社の便を予約できます。
スターアライアンスのゴールドステータスは、プレミアゴールド以上で自動的に付与され、加盟航空会社での上級会員特典を受けられます。
各航空会社独自の特典に加えて、スターアライアンス共通の特典も享受できるため、世界中どこへ行っても快適な旅行が可能です。
ステータスマッチで一時的な上級会員資格も獲得できる
ユナイテッド航空では、他の航空会社の上級会員資格を持つ方を対象に、120日間の一時的なステータスを提供するステータスマッチプログラムを実施しています。
ステータスマッチの申請には、他社の有効な上級会員カードや会員証明が必要です。ただし、過去5年以内にステータスマッチを利用したことがある場合は対象外となります。
120日間の期間中に一定の搭乗条件を満たすと、そのステータスを延長することができます。例えば、プレミアゴールドの場合、6PQFと2,000PQPの獲得が必要です。
申請から承認までは通常7〜14日程度かかりますが、場合によっては1日で承認されることもあります。
ただし、スターアライアンス加盟航空会社からのステータスマッチは受け付けていないので注意が必要です。
まとめ：ユナイテッド航空の上級会員永久資格は100万マイル達成がカギ
最後に記事のポイントをまとめます。
- ユナイテッド航空の永久上級会員資格は、生涯で100万マイル以上の搭乗でミリオンマイラーとして獲得可能
- ミリオンマイラーになると、最低でもプレミアゴールドステータスが永久付与
- 同伴者1名まで特典を共有でき、毎年変更可能
- 2025年からPQFとPQPによる新しい判定基準を導入
- プレミアゴールド以上でスターアライアンスのゴールド会員資格も付与
- 世界1,000箇所以上のラウンジアクセスが可能
- マリオットボンヴォイのゴールドエリート会員資格が無料付与
- スターアライアンス加盟26社で優先搭乗や手荷物特典を利用可能
- 他社からのステータスマッチで120日間の一時的な上級会員資格を獲得可能
- 永久資格の対象は、ユナイテッド航空とユナイテッド・エクスプレスの運航便のみ
- マイル獲得は過去の搭乗履歴も遡って計算
- 特典航空券での搭乗はミリオンマイル対象外
